生きた建築ミュージアム・大阪セレクション 大阪弁護士会館
2025年4月3日
ページ番号:648272

選定

令和5(2023)年 選定

[解説]
建設を進める上でのコンセプトの第一に「市民に開かれた弁護士会」ということがあった。それが前面道路からも気持ちよく眺められる開放的なエントランスロビーを生んだ。さらに特徴的なのが、ガラスの向こうに見える煉瓦の壁。特注した数種類の形状と無限の色ムラを組み合わせて、織物を思わせる風合いを醸し出している。遠くから見た建物は、細い格子の中に透明なガラスの箱が収まっているかのようだ。構造体を外側に集約させて、将来的な間取りの変更にも対応可能になっている。渋い色味は大きな陶板で柱と梁を覆っているから。開かれた現代的な透明感をガラスで、どっしりと構えて中之島の歴史的な建築にも接続する素材感を焼き物で、共に飾らない「素」の素材で勝負することによって、公共性ある職能団体にふさわしく、都市に美観を提供している。(倉方俊輔)
※解説文は2023年度の選定当初の内容です。

[概要]
[所在地]大阪市北区西天満1-12-5
[建設年]2006年
[設 計]日建設計
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