生きた建築ミュージアム・大阪セレクション 自安寺
2025年4月3日
ページ番号:648298

選定

令和5(2023)年 選定

[解説]
戦後の寺院建築はコンクリートで伝統木造を表現しようと試みる一方、様式にとらわれない、自由なデザインのモダン寺も登場する。打放しコンクリートの箱をずらしながら積み上げたような自安寺は、京都大学で教鞭を執った建築家、川崎清による設計。「千日前の妙見さん」として親しまれる自安寺は江戸中期の1742年、千日前の刑場横に創建された歴史をもつが、大阪市の都市開発に伴い1968(昭和43)年に道頓堀川に面した現在の地に移転した。目指された新しい都市の寺の形は、信仰の場と社会文化施設の融合。川崎は低層部に寺院部分を設け、高層部を会館部分として分離し、その間の3階に緩衝空間としてガラスで開放された、「市街地におけるサロン」としてのラウンジを設けた。そのラウンジのインテリアは、デザイナーの粟津潔が担当している。(髙岡伸一)
※解説文は2023年度の選定当初の内容です。

[概要]
[所在地]大阪市中央区道頓堀1-東5-13
[建設年]1968年
[設 計]川嶋清
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