生きた建築ミュージアム・大阪セレクション 一心寺
2025年4月3日
ページ番号:648300

選定

令和5(2023)年 選定

[解説]
遺骨を集めて造られた仏像と、ユニークな建築群で知られる天王寺公園北に位置する一心寺は、1185年に創建された浄土宗の寺院。鉄とコンクリートとガラスでできた施設を設計したのは、前住職で建築家の高口恭行長老だ。1977(昭和52)年に建てられた日想殿は、大空間の広間を設けるため、瓦屋根を鉄骨トラス構造で持ち上げた。形を六角形にしたのは、屋根を折り曲げて境内全体との調和をはかるため。ガラス屋根の山門は大法要の際には舞台となり、地階にトイレを埋めたことでオープンスペースを確保している。また2002(平成14)年に完成した三千佛堂は、500年もつ建築を目指した強固なコンクリート造で、寄進によって並ぶ金色の仏像群を、道路に面した大きな開口から直接に拝むことができる。これらはみな、高口長老が求めた「開かれた寺」を建築化したものだ。(髙岡伸一)
※解説文は2023年度の選定当初の内容です。

[概要]
[所在地]大阪市天王寺区逢坂2-8-69ほか
[建設年]1977年
[設 計]高口恭行
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