生きた建築ミュージアム・大阪セレクション 新桜川ビル
2025年4月3日
ページ番号:649747

選定

令和5(2023)年 選定

[解説]
戦後、都市部の住宅不足を解消すべく、公的機関が土地の所有者の協力を得て建てた集合住宅のタイプに、併存住宅がある。低層部に地主を含めた事業所や店舗などを設け、上層階に賃貸住宅を「併存」させた複合建築で、大阪市内にも数多く建てられた。その中でもとりわけユニークなのが新桜川ビル。バウムクーヘンを切ったようなリング状のプランで、かつては1階を入口として背後に「新桜川市場」という市場が続いていた。空き家が増加したのを機会に大改修が計画され、2015年にアートアンドクラフトが大胆なリノベーションを提案。低層部にはカフェなど新たなテナントが入居し、上階には若者が自由に暮らす、現在の都市建築として再生された。なお、円筒の外観はビルに巻き付く阪神高速に合わせたデザインのように見えるが、ビルの方が10年ほど早い。(髙岡伸一)
※解説文は2023年度の選定当初の内容です。

[概要]
[所在地]大阪市浪速区桜川3-2-1
[建設年]1959年
[設 計]大阪府住宅協会
[リノベーション]アートアンドクラフト
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