生きた建築ミュージアム・大阪セレクション リーガロイヤルホテル
2025年4月3日
ページ番号:649811

選定

令和5(2023)年 選定

[解説]
東京の日本橋で生まれた吉田五十八が、ウエストウイングとタワーウイングのデザインに携わっている。日本の伝統をモダンでシンプルなものに変えた近代数寄屋の創始者として名高い建築家だ。正面ロビーのためにデザインされた絨毯は「万葉の錦」の名の通り、あでやかな紅葉文様が舞う。新旧の大宴会場は上方文化を代表する狩野山楽の「吉野龍田図」と尾形光琳「燕子花図」がモチーフになっている。吹き抜けのメインラウンジは平安調。曲水を模したせせらぎを設け、柱に金蒔絵を施した大胆な趣向だ。他の作品ではあまり見られないほどに、ここでは吉田が装飾的なデザインを試みている。ホテルと和風という「東西」だけではなく東京の「引き算」の美学と大阪の「足し算」の美学が出会った作品としても貴重なのだ。(倉方俊輔)
※解説文は2023年度の選定当初の内容です。

[概要]
[所在地]大阪市北区中之島5-3-68
[建設年]1965年
[設 計]吉田五十八研究室、竹中工務店
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