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発達障がいについて知ってください

2024年2月20日

ページ番号:115943

 平成17年4月1日に発達障害者支援法が施行され、それに基づいた取り組みがスタートしました。
また、平成28年8月1日には、よりよい支援になるように改正法が施行されました。
この法律は、発達障がいのある方が、それぞれのライフステージ(年齢)にあった適切な支援を受けられるように、また、この障がいが広く国民全体に理解されることをめざしています。
 発達障がいの特徴のある方は稀な存在ではなく、身近にいることがわかってきています。
発達障がいは、早い時期から周囲の理解が得られ、療育等の支援や環境の調整が行われることが大切です。
 本市では「大阪市発達障がいガイド」を作成し、発達障がいのことを知らない方も、発達障がいで困っている方も、このパンフレットを見て、少しでも発達障がいの理解につながればと考えています。

大阪市発達障がいガイド

ここでは「大阪市発達障がいガイド」の内容をもとに発達障がいについて掲載しています。

発達障がいのある方に見られる特徴の一例

  • 聞こえているはずなのに、呼びかけても返事をしない、振り向かない
  • 周りの同い年のこどもと比べて、言葉の発達が遅れている気がする
  • 話をしていても相手の方を見ない
  • 友だちとうまく遊べない(人との付き合いが極端に苦手)
  • こだわりが強く、興味関心のあることが偏っている
  • 短い時間でも、じっとしていられない、黙っていられない
  • 集中できない、待たなければいけないときに待てない
  • 考えるよりも先に、急に行動してしまう
  • 鑑文字を書いたり、読むことが極端に苦手など、読み書きの問題が見られる

発達障がいとは

 発達障害者支援法では、発達障がいを「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」、発達障がい者とは「発達障害がある者であって、発達障害及び社会的障壁(※)により日常生活または社会生活に制限を受けるもの」と定義しています。
 発達障がいの原因はまだよくわかっていませんが、現在では脳機能の障害と考えられています。

 (※)社会的障壁・・・発達障がいがある者にとって日常生活・社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、概念その他一切のもの。 

⇒発達障がいは、周りの人から見るとそれが障がいだとはわかりにくい場合も多く、「話が通じない」「わがままだ」「不注意な人だ」「努力が足りない」などと思われてしまって、理解されにくい障がいです。そのせいで、本人や家族がつらい気持ちに追い込まれてしまうこともありますが、発達障がいは、周りの人の理解や協力があれば、本人が感じる困難さを減らせることがたくさんあります。
 ここでは、発達障がいの特徴の一例を示していますが、こどもから大人まで年齢もさまざまで、どんなことが得意で、どんなことが苦手で、どのような支援が必要なのか、それぞれの人によって異なります。                   
                                                                          

※ここでは、主に発達障害者支援法に定義されている障がい名に基づいて記載しています。


広汎性発達障がい(PDD)とは‥

 自閉症、アスペルガー症候群のほか、特定不能の広汎性発達障がいを含む総称です。

 ※自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障がい(ASD)は広汎性発達障がいとほぼ同義。医学的には「自閉スペクトラム症」という診断名が広く使われています。

自閉症とは‥

 対人関係・社会性の障がい、コミュニケーションの障がい、パターン化した行動・こだわりなどの3つの特徴をもつ障がいで、言葉の発達の遅れがあり、3歳までには何らかの症状がみられることが多いです。
 例えば、いつもと同じ予定だと安心して行動できますが、急な予定の変更は、とても不安な気持ちになります。目で見たことを理解するのが得意な場合が多いので、絵や写真を使ったわかりやすい方法で予定の変更を早めに伝えておいてもらうと、見通しが持ちやすくなります。 

アスペルガー症候群とは‥

 コミュニケーションの障がい、対人関係・社会性の障がい、パターン化した行動、興味・関心のかたよりがあります。
幼児期に明らかな言葉の発達の遅れはみられません。
 例えば、言葉はたくさん知っていますが、その場にふさわしい言葉を選べないことがあります。はっきり言われるとわかるのですが、なんとなく雰囲気を感じとったり、人の表情から気持ちを読みとることは苦手です。しかし、興味のあることには、とことん集中するので、専門家顔負けの知識をもっていて、周りの人に関心されることもあります。

注意欠陥多動性障がい(ADHD)とは‥

 集中できない(不注意)、じっとしていられない(多動・多弁)、考えるよりも先に動く(衝動的な行動)などを特徴としています。
 例えば、注意力や集中力が続かなくて、興味の対象が次々変わります。そのせいで忘れ物も多くなります。気になったら我慢できず、後のことは考えずに動いてしまいます。じっとしている事が苦手で、歩き回ったり、ずっと身体のどこかを動かしていることが多いです。でも、気配り名人で、困っている人がいれば誰よりも早く気づくことができます。

学習障がい(LD)とは‥

 全般的な知的発達に遅れはないのに、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどのうち、極端に苦手なことがあります。
 例えば、読むことが苦手な場合、内容を読みあげてもらったり、メモをとることが苦手な場合、ボイスレコーダーやカメラを使って記録するなど、他の方法を取り入れる工夫をすることで苦手なことにも対応しやすくなります。

相談できるところ

 『発達障がい者支援マップ別ウィンドウで開く』から検索してみてください。
 発達障がい者支援マップは、大阪市の発達障がいについての相談機関をまとめたホームページです。
 発達障がいのある方やそのご家族が、どこに行けばどのような支援が受けられるか、年齢と相談内容に応じた相談機関を探せるようになっています。

支援事業など

 『発達障がいのある方への支援』をご覧ください。
 発達障がいのある方やそのご家族を対象に、大阪市で行っている事業を掲載しています。

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このページの作成者・問合せ先

大阪市 福祉局心身障がい者リハビリテーションセンター相談課発達障がい者支援グループ(発達障がい者支援室)

住所:〒547-0026 大阪市平野区喜連西6丁目2番55号(3階)

電話:06-6797-6560

ファックス:06-6797-8222

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