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報道発表資料 大阪市立小学校での木になっている実を喫食した後に発生した身体の不調の訴えについて

2023年5月1日

ページ番号:598812

問合せ先:環境局 環境施策部 環境施策課(06-6630-3209)、教育委員会事務局 指導部 初等・中学校教育担当(06-6208-9152)

令和5年5月1日 17時50分発表

 大阪市立小学校において、校庭内に植えている植物の実を喫食させ、喫食した児童のうち、2名が眼のかゆみや喉の違和感といった身体の不調を訴えた事案が発生しました。
 このような事案を発生させたことにつきまして、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたことを心からお詫びいたします。また、再発防止に向け、受託事業者に対し指導するとともに、当該学校においても改めて周知徹底してまいります。
 なお、児童が訴えた身体の不調が、喫食した実に起因するものであるかは確認できませんでした。

1 発生日時

令和5年4月28日(金曜日)10時40分から11時25分の間(3時限目)

2 事実経過

 令和5年4月27日(木曜日)、環境局が実施している市立小学校での「生き物さがし」について、令和5年6月21日(水曜日)に実施予定の、ある大阪市立小学校において、受託事業者の担当者と学校教諭、環境局職員で打ち合わせ・下見を実施しました。
 学校敷地内で生き物調査を行うエリアの下見をしていた際に、運動場の隅に赤い実がなっている木があり、受託事業者の担当者(以下「A氏」という。)は、その実を採取・実食し、当該教諭に対し、「運動場の木になっているのはサクランボだ。食べられるものなので体験してください」と提言しました。
 なお、環境局職員と受託事業者の別の担当者(以下「B氏」という。)は生き物を探す場所の特定を行う作業のため、A氏と当該教諭とは別行動をとっていたことから、こうした会話があった事実を知りませんでした。

 令和5年4月28日(金曜日)、当該教諭は担任する理科の授業において、昨日のA氏の話を受け、当該クラスの児童(25名)に対し「運動場の木になっている実は食べられる。」と伝え、児童は当該授業時間にその実を喫食しました。
 授業終了後、喫食した児童のうち2名から、1名の児童は眼のかゆみ、もう1名の児童は喉の違和感といった、身体の不調の訴えがありました。

3 当該実の種類等

セイヨウミザクラ(大阪市立自然史博物館により同定)

  • セイヨウミザクラ(西洋実桜)はいわゆるサクランボのことで西アジア原産。ヨーロッパ東部では野生状態で生えている。(出典:山と渓谷社「樹に咲く花 離弁花」)
  • 生食用の栽培種で、原産地はトゥルケスタンとされているが、有史以前から鳥や獣により種子が伝搬され、現在その野生地は南スウェーデンからヨーロッパ一帯にまたがっている。(出典:小学館「園芸植物大事典1」)
サクランボの写真

4 判明後の対応

  • 眼のかゆみの症状がでた児童は、令和5年4月28日(金曜日)に保護者に連絡を入れるとともに、健康診断のため来校していた眼科医の診察を受けました。その後、症状が引いたため、再度保護者に連絡したうえで、授業に参加しました。
  • 喉の違和感の症状がでた児童は、保護者に迎えにきてもらい、令和5年4月28日(金曜日)に病院を受診されました。その原因が食物アレルギーによるものか特定できなかったものの、その後の経過は改善されています。
  • なお、当該2名の児童の保護者の方には、今回の事象について、ご説明しご理解いただいております。
  • また実を喫食した残る23名についても、新たに症状を訴える児童は今のところいません。

5 発生原因

 当該小学校では、木になっている実は食べてはいけないと指導していたが、当該教諭はA氏の「運動場の木になっているのはサクランボだ。食べられるものなので体験してください」という提言を受け児童に喫食させてしまったため。

6 再発防止策

 本件事案を受けて、環境局は受託事業者に対し、軽率な言動は慎むとともに、どんな場合であってもみだりに喫食させることのないよう指導いたしました。
 また当該小学校では、これまで木になっている実は食べてはいけないと教職員間で共通理解していたところですが、改めて教職員間で情報共有を徹底するとともに、今後、全校児童へも周知いたします。

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