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報道発表資料 食中毒の発生について(住吉区)

2025年4月22日

ページ番号:652134

問合せ先:健康局 生活衛生部 生活衛生課(06-6208-9991)

令和7年4月22日 15時30分発表

 令和7年4月14日(月曜日)11時頃、大阪市住吉区内の総合社会福祉施設から「入居者の複数名がおう吐、下痢等の体調不良を呈している。」との届出が大阪市保健所にありました。

 調査したところ、当該施設における入居者の食事の調製は、「株式会社マルワ」に委託しており、当該施設の給食場で調製した食事を喫食した入居者164名のうち32名が、4月14日(月曜日)9時30分頃から15時頃にかけて、おう吐、下痢等の食中毒様症状を呈していることを確認しました。

 発症者32名の共通食は当該施設の給食場で調製された食事以外になく、発症状況が類似していること、発症者のふん便から黄色ブドウ球菌が検出されたことから、「株式会社マルワ」が調製した食事を原因とする食中毒と断定し、営業者に対し、4月22日(火曜日)から4月24日(木曜日)までの3日間、当該施設の給食場の営業停止を命じました。

調査概要

原因施設

名称:アップリケア

業種:飲食店営業         

所在地:大阪市住吉区浅香1丁目8番38号

営業者:株式会社マルワ 代表取締役 湯浅 和也(ゆあさ かずや)

(注)原因施設は、総合社会福祉施設アップリケアから給食事業を委託されている施設であるため、総合社会福祉施設アップリケアと営業者は異なります。

行政処分

原因施設の営業停止3日間

(令和7年4月22日(火曜日)から4月24日(木曜日)まで)

<違反条項>

食品衛生法第6条第3号違反(食中毒の発生)

発症者の状況

発症者 32名〔男:11名(66歳から95歳) 女:21名(77歳から103歳)〕

うち受診者 22名

うち入院 2名

(注) 発症者は全員快方に向かっています。

年齢別発症状況

年齢

60~69歳

70~79歳

80~89歳

90~99歳

100歳

以上

合計

発症者数

1

3

6

1

0

11

0

1

9

10

1

21

〔在住府県別発症状況〕

大阪府 32名

主症状

おう吐、下痢等

病因物質

黄色ブドウ球菌

原因食品

当該施設の給食場で調製された食事(詳細は調査中)

検査状況

検体名

検査結果

(黄色ブドウ球菌)

発症者ふん便(8検体)

6検体から検出

2検体は陰性

調理人ふん便(12検体)

12検体すべて陰性

(注) 本報道資料に関連して、検査の技術的な事柄については、地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所までお問い合わせください。

担当 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所公衆衛生部健康危機管理課

電話 06-6972-1327

参考
食中毒発生状況
    • 令和7年1月1日(水曜日)から4月21日(月曜日)まで13件132名(本件を含まず)

    • 令和6年1月1日(月曜日)から4月21日(日曜日)まで5件89名

      (食中毒発生状況の年次集計は、毎年1月1日から12月31日までの統計です)

黄色ブドウ球菌について
  • 自然界に広く分布している細菌で、人の鼻腔や喉にも存在します。
  • 化膿菌の一つとしても知られており、化膿巣には本菌が多量に存在しています。
  • 食品が本菌に汚染され、菌が増えて毒素(エンテロトキシン)がつくられることで食中毒が発生します。
  • 体内に毒素を取り込むと概ね1~5時間(平均3時間)の潜伏期間の後、吐き気、 おう吐、下痢、発熱等の症状を起こします。
  • 症状は通常24時間以内に改善し、一般に予後は良好と言われています。
黄色ブドウ球菌の食中毒予防のポイント
  • 調理をする前にはしっかりと手を洗いましょう。
  • 手や指に傷等がある人は、食品に直接触れる作業に従事しないようにしましょう。
  • 菌を増やさないように、食品の温度管理、迅速な取扱いを心がけましょう。
その他

詳しくは、大阪市ホームページ「食中毒の種類と予防方法」をご覧ください。

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