報道発表資料 食中毒の発生について(浪速区)
2025年8月1日
ページ番号:658941

問合せ先:健康局 生活衛生部 生活衛生課(06-6208-9991)

令和7年8月1日 16時発表
令和7年7月29日(火曜日)14時30分頃、神戸市内の医療機関から食中毒疑いの届出が神戸市健康局を通じて大阪市保健所にありました。
その内容は、「下痢等を呈している食中毒疑いの患者1名を診察した。この患者は、7月23日(水曜日)に会社の同僚ら複数名で大阪市内の飲食店にて鶏の刺身等を喫食しており、同行者も同様の症状を呈している。」というものでした。
調査したところ、当該グループは16名で、7月23日(水曜日)19時頃から、「闘鶏 難波店」で鶏刺身盛り合わせを含むコース料理を喫食後、うち11名が7月25日(金曜日)8時30分頃から7月27日(日曜日)20時頃にかけて、下痢、腹痛、発熱等の食中毒様症状を呈していたことを確認しました。
発症者11名の共通食は、7月23日(水曜日)に当該施設で提供された食事以外になく、発症状況が類似していること、発症者のふん便からカンピロバクターが検出されたことから、「闘鶏 難波店」を原因施設とする食中毒と判断し、営業者に対し、8月1日(金曜日)から8月2日(土曜日)までの2日間、当該施設の営業停止を命じました。

調査概要

原因施設
名称:闘鶏 難波店(しゃも なんばてん)
業種:飲食店営業
所在地:大阪市浪速区難波中1丁目11番8号
営業者:有限会社味鳥食品(ゆうげんがいしゃ ききどりしょくひん) 取締役 奈須 謙三(なす けんぞう)

行政処分
原因施設の営業停止2日間
(令和7年8月1日(金曜日)から8月2日(土曜日)まで)
<違反条項>
食品衛生法第6条第3号違反(食中毒の発生)

発症者の状況
発症者11名〔男:11名(26歳から48歳)〕
うち受診者3名(入院なし)
(注)発症者は全員快方に向かっています。
年齢 |
20~29歳 |
30~39歳 |
40~49歳 |
合計 |
|
---|---|---|---|---|---|
発症者数 |
男 |
1 |
7 |
3 |
11 |
女 |
0 |
0 |
0 |
0 |
在住 府県 |
大阪府 |
兵庫県 |
滋賀県 |
奈良県 |
合計 |
---|---|---|---|---|---|
発症 者数 |
7 |
2 |
1 |
1 |
11 |

主症状
下痢、腹痛、発熱等

病因物質
カンピロバクター

原因食品
令和7年7月23日(水曜日)に当該施設で提供されたコース料理
<コース料理の内容>
鶏刺身盛り合わせ、モモの串焼き、モモ炭火焼、チキン南蛮、サラダ等
検体名 |
検査結果 |
---|---|
発症者ふん便(8検体) |
2検体から検出 |
(注)本報道資料に関連して、検査の技術的な事柄については、地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所までお問い合わせください。
担当 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所公衆衛生部健康危機管理課
電話 06-6972-1327

参考

食中毒発生状況
令和7年1月1日(水曜日)から7月31日(木曜日)まで
21件215名(本件を含まず)
令和6年1月1日(月曜日)から7月31日(水曜日)まで
9件111名
(食中毒発生状況の年次集計は、毎年1月1日から12月31日までの統計です)

カンピロバクターについて
食中毒を起こす細菌のひとつです。家畜、家きん類の腸管内に生息し、食肉(特に鶏肉)、内臓や飲料水を汚染します。少量でも発症することがありますが、通常の加熱処理で死滅します。
潜伏期間:2~7日
主な症状:下痢、腹痛、発熱等

カンピロバクターの食中毒予防のポイント
- 食肉の生食を控えましょう。
- 調理の際は食品の中心部まで十分に加熱しましょう。
- 食肉を扱った後は手を洗いましょう。
- 調理器具は十分に洗浄消毒しましょう。

その他
詳しくは、大阪市ホームページ「食中毒の種類と予防方法」をご覧ください。
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