報道発表資料 令和4年度港営事業会計の決算概要を公表します
2023年9月8日
ページ番号:606718
問合せ先:大阪港湾局総務部経営改革課(06‐6615-7721)
令和5年9月8日 13時発表
大阪港は、慶応4年(1868年)の開港以来市民の港として発展し、今日では大阪都市圏の生産・消費活動を支える国内物流拠点として、また、国際貿易港として重要な役割を果たしています。
大阪港の整備、管理・運営に関する会計処理は、「一般会計」及び「大阪市港営事業会計」で行っており、「大阪市港営事業会計」では、港湾施設のうち荷役機械・上屋倉庫などの整備等と、咲洲、舞洲、鶴浜及び夢洲の埋立について計理を行っています。
「大阪市港営事業会計」の令和4年度決算は、収益が約135億円、費用が約143億円で損益収支は約8億円の赤字となり、これを、前年度からの繰越欠損金約1,206億円に合わせますと、令和4年度末の未処理欠損金は約1,214億円となりました。
1.大阪港の港勢
区分 | 令和4年 | 令和3年 | 差引 | 増減率 (パーセント) |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
入港船舶 | 合計 | 隻数 | 21,253隻 | 22,081隻 | -828隻 | -3.7 | |||
総トン数 | 100,980千総トン | 101,016千総トン | -36千総トン | -0.0 | |||||
外航 | 隻数 | 4,494隻 | 4,594隻 | -100隻 | -2.2 | ||||
総トン数 | 60,762千総トン | 61,871千総トン | -1,109千総トン | -1.8 | |||||
フルコンテナ船 | 隻数 | 3,153隻 | 3,217隻 | -64隻 | -2.0 | ||||
総トン数 | 46,661千総トン | 48,459千総トン | -1,798千総トン | -3.7 | |||||
内航 | 隻数 | 16,759隻 | 17,487隻 | -728隻 | -4.2 | ||||
総トン数 | 40,218千総トン | 39,145千総トン | 1,073千総トン | 2.7 | |||||
フェリー船 | 隻数 | 1,798隻 | 1,796隻 | 2隻 | 0.1 | ||||
総トン数 | 24,001千総トン | 22,455千総トン | 1,546千総トン | 6.9 | |||||
取扱貨物 | 合計 | 85,562千トン | 84,668千トン | 894千トン | 1.1 | ||||
外貿貨物 | 小計 | 35,386千トン | 35,403千トン | -17千トン | -0.0 | ||||
(コンテナ) | 32,373千トン | 32,905千トン | -532千トン | -1.6 | |||||
(コンテナ個数) | 2,130,411TEU | 2,128,090TEU | 2,321TEU | 0.1 | |||||
輸出 | 8,494千トン | 8,849千トン | -355千トン | -4.0 | |||||
(コンテナ) | 7,649千トン | 7,867千トン | -218千トン | -2.8 | |||||
(コンテナ個数) | 985,859TEU | 961,624TEU | 24,235TEU | 2.5 | |||||
輸入 | 25,872千トン | 26,554千トン | -682千トン | -2.6 | |||||
(コンテナ) | 25,038千トン | 25,038千トン | 0千トン | 0.0 | |||||
(コンテナ個数) | 1,144,552TEU | 1,166,465TEU | -21,913TEU | -1.9 | |||||
内貿貨物 | 小計 | 51,196千トン | 49,265千トン | 1,931千トン | 3.9 | ||||
(フェリー) | 34,638千トン | 31,993千トン | 2,645千トン | 8.3 | |||||
(コンテナ個数) | 261,042TEU | 297,580TEU | -36,538TEU | -12.3 | |||||
移出 | 22,474千トン | 21,512千トン | 962千トン | 4.5 | |||||
(フェリー) | 16,337千トン | 15,086千トン | 1,251千トン | 8.3 | |||||
(コンテナ個数) | 180,918TEU | 215,509TEU | -34,591TEU | -16.1 | |||||
移入 | 28,722千トン | 27,753千トン | 969千トン | 3.5 | |||||
(フェリー) | 18,302千トン | 16,907千トン | 1,394千トン | 8.2 | |||||
(コンテナ個数) | 80,124TEU | 82,070TEU | -1,946TEU | -2.4 |
令和4年の大阪港の港勢として、入港船舶については、隻数は21,253隻、総トン数は100,980千総トンであり、総取扱貨物量は、85,562千トンでした。
そのうち、外貿貨物量は、輸出8,494千トン、輸入25,872千トンで、全体として35,386千トンでした。このうちコンテナ貨物については、32,373千トンでした。
また、内貿貨物量は、移出22,474千トン、移入28,722千トンで、全体として51,196千トンでした。このうちフェリー貨物については、34,638千トンでした。
2.業務量
区分 | 令和4年度 決算 |
令和3年度 決算 |
差引 | 増減率 (パーセント) |
||
---|---|---|---|---|---|---|
荷役機械 | 一般 | 施設数 | 2基 | 2基 | 0基 | 0.0 |
稼働時間 | 499時間 | 586時間 | -87時間 | -14.8 | ||
荷役機械使用料 | 30,157千円 | 33,270千円 | -3,113千円 | -9.4 | ||
上屋倉庫 | 上屋 | 施設数 | 80棟 | 80棟 | 0棟 | 0.0 |
面積 | 237,471平方メートル | 237,471平方メートル | 0平方メートル | 0.0 | ||
附設事務所 | 施設数 | 48ヶ所 | 48ヶ所 | 0ヶ所 | 0.0 | |
面積 | 13,699平方メートル | 13,699平方メートル | 0平方メートル | 0.0 | ||
貯炭場 | 面積 | 3,052平方メートル | 3,052平方メートル | 0平方メートル | 0.0 | |
荷さばき地 | 面積 | 987,271平方メートル | 987,271平方メートル | 0平方メートル | 0.0 | |
上屋倉庫使用料 | 3,632百万円 | 3,561百万円 | 71百万円 | 2.0 |
令和4年度の港湾施設提供事業については、荷役機械2基、上屋80棟などをもって港湾機能の充実に努めてきました。
3.経営収支
港営事業会計では、平成30年度決算より、「平成30年度包括外部監査」の指摘を踏まえて、港湾施設提供事業と大阪港埋立事業とのあいだでの会計内取引を消去しています。
なお、適切な経営成績を表すため、事業別の経営成績については、会計内取引消去前の値により表記しています。
A 令和4年度 (会計内取引消去前) |
B 令和3年度 (会計内取引消去前) |
差引 (A-B) |
増減率 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
収益 | 4,693 | 4,491 | 202 | 4.5 | ||
営業収益 | 4,664 | 4,481 | 183 | 4.1 | ||
荷役機械収益 | 30 | 33 | -3 | -9.4 | ||
上屋倉庫収益 | 4,634 | 4,448 | 186 | 4.2 | ||
営業外収益 | 16 | 9 | 7 | 72.5 | ||
長期前受金戻入 | 6 | 3 | 2 | 81.4 | ||
引当金戻入 | 0 | 2 | -1 | -84.1 | ||
雑収益 | 10 | 5 | 6 | 著増 | ||
特別利益 | 12 | 0 | 12 | 皆増 | ||
費用 | 3,884 | 3,663 | 221 | 6.0 | ||
営業費用 | 3,777 | 3,591 | 185 | 5.2 | ||
人件費 | 200 | 209 | -9 | -4.4 | ||
経費 | 3,134 | 2,938 | 196 | 6.7 | ||
減価償却費等 | 443 | 444 | -2 | -0.4 | ||
営業外費用 | 57 | 72 | -15 | -21.2 | ||
支払利息等 | 51 | 62 | -10 | -16.6 | ||
繰延勘定償却等 | 5 | 10 | -5 | -48.4 | ||
特別損失 | 51 | 0 | 51 | 皆増 | ||
当年度損益 | 808 | 827 | -19 | -2.3 | ||
営業損益 | 887 | 890 | -3 | -0.3 | ||
経常損益 | 847 | 827 | 19 | 2.3 |
(注)表内の計数は、全て四捨五入を行っており、また差引については、円単位で計算しているため、表内計算で一致しないものがあります。
港湾施設提供事業の当年度損益は、収益が4,693百万円、費用が3,884百万円、差引808百万円の黒字で、前年度と比べ19百万円の収支悪化となっています。これは、前年度に比べ修繕費が増加したことなどによるものです。
A 令和4年度 (会計内取引消去前) |
B 令和3年度 (会計内取引消去前) |
差引 (A-B) |
増減率 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
収益 | 11,467 | 41,485 | -30,018 | -72.4 | ||
営業収益 | 11,244 | 41,417 | -30,174 | -72.9 | ||
土地売却収益 | 5,537 | 36,263 | -30,726 | -84.7 | ||
土地賃貸料収益 | 4,453 | 4,581 | -128 | -2.8 | ||
その他営業収益 | 1,253 | 573 | 680 | 著増 | ||
営業外収益 | 223 | 68 | 155 | 著増 | ||
受取利息及び配当金 | 0 | 0 | 0 | 99.2 | ||
長期前受金戻入 | 0 | 0 | 0 | 0.0 | ||
引当金戻入 | 135 | 0 | 135 | 皆増 | ||
雑収益 | 87 | 67 | 20 | 30.2 | ||
特別利益 | 0 | 0 | 0 | - | ||
費用 | 12,504 | 21,166 | -8,662 | -40.9 | ||
営業費用 | 10,389 | 19,723 | -9,334 | -47.3 | ||
土地売却原価 | 7,526 | 8,134 | -608 | -7.5 | ||
一般管理費 | 1,008 | 1,160 | -152 | -13.1 | ||
減価償却費等 | 1,856 | 10,429 | -8,574 | -82.2 | ||
営業外費用 | 2,115 | 1,443 | 672 | 46.5 | ||
支払利息等 | 362 | 392 | -30 | -7.6 | ||
繰延勘定償却等 | 1,752 | 1,051 | 702 | 66.8 | ||
特別損失 | 0 | 0 | 0 | - | ||
当年度損益 | -1,038 | 20,319 | -21,356 | 著減 | ||
営業損益 | 854 | 21,694 | -20,840 | -96.1 | ||
経常損益 | -1,038 | 20,319 | -21,356 | 著減 |
(注)表内の計数は、全て四捨五入を行っており、また差引については、円単位で計算しているため、表内計算で一致しないものがあります。
大阪港埋立事業の当年度損益は、収益が11,467百万円、費用が12,504百万円、差引1,038百万円の赤字で、前年度と比べ21,356百万円の収支悪化となっています。これは、前年度に比べ、土地売却収益が減少したことなどによるものです。
A 令和4年度 | B 令和3年度 | 差引 (A-B) |
増減率 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
収益 | 13,466 | 43,424 | -29,958 | -69.0 | ||
港湾施設提供事業収益 | 4,693 | 4,491 | 202 | 4.5 | ||
大阪港埋立事業収益 | 11,467 | 41,485 | -30,018 | -72.4 | ||
会計内取引の消去額 | -2,693 | -2,551 | -142 | 5.6 | ||
営業収益 | -2,641 | -2,530 | -111 | 4.4 | ||
営業外収益 | - 52 | -21 | -31 | 著減 | ||
特別利益 | 0 | 0 | 0 | - | ||
費用 | 14,309 | 22,622 | -8,313 | -36.7 | ||
港湾施設提供事業費用 | 3,884 | 3,663 | 221 | 6.0 | ||
大阪港埋立事業費用 | 12,504 | 21,166 | -8,662 | -40.9 | ||
会計内取引の消去額 | -2,079 | -2,207 | 128 | -5.8 | ||
営業費用 | -2,079 | -2,207 | 128 | -5.8 | ||
営業外費用 | 0 | 0 | 0 | - | ||
特別損失 | 0 | 0 | 0 | - | ||
当年度損益 | -843 | 20,802 | -21,645 | |||
営業損益 | 1,179 | 22,261 | -21,082 | |||
経常損益 | -805 | 20,802 | -21,607 | |||
累積欠損金 | 121,421 | 120,578 | 843 | |||
資金剰余額(△資金不足額) | 54,405 | 51,864 | 2,541 | |||
資金不足比率 | ― | ― |
(注)表内の計数は、全て四捨五入を行っており、また差引については、円単位で計算しているため、表内計算で一致しないものがあります。
港営事業会計では、平成30年度包括外部監査の指摘を踏まえ、平成30年度より港湾施設提供事業と大阪港埋立事業との間での会計内取引を消去しており、令和4年度は、港湾施設提供事業の営業費用2,079百万円、大阪港埋立事業の営業収益2,641百万円、営業外収益52百万円を消去しています。
その結果、会計内取引消去後の港営事業会計の当年度損益は、収益が13,466百万円、費用が14,309百万円、差引843百万円の赤字で、前年度と比べ21,645百万円の収支悪化となっています。
4.主な建設改良工事
港湾施設提供事業・・・1,644百万円
港湾施設提供事業は、港湾施設の機能を高め、有効利用を図るために、上屋、荷役機械等の整備を行っています。
- 既存埠頭の再編 (埠頭用地の大阪港埋立事業からの購入等)
- 南港B-4号上屋 (屋根防水改修等)
- 港湾業務情報システム (システム再構築等)
- 咲洲国際船客上屋 (天井改修等)
- 南港中ふ頭南地区荷さばき地 (照明塔設備更新等)
- 南港E地区荷さばき地 (舗装整備)
- 南港R地区荷さばき地 (照明塔設備更新)
- 南港L地区基部荷さばき地 (舗装整備)
- 南港中埠頭C-6,7重量物吊上げ用多目的クレーン (設計業務)
- 安治川3号上屋 (耐震診断等)
- 南港I-10号上屋 (設計業務)
- その他 (工具・備品買入等)
大阪港埋立事業・・・21,361百万円
大阪港埋立事業は、臨海地域の活性化に資するため、道路や上下水道などの整備を行っています。
- 埋立事業
夢洲(埋立等) - 関連事業
北港テクノポート線(インフラ部整備等)
上水道(上水道布設等)
下水道(下水道布設等)
その他(設備更新等)
参考資料
- CC(クリエイティブコモンズ)ライセンスにおけるCC-BY4.0で提供いたします。
- オープンデータを探す大阪市オープンデータポータルサイト
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