報道発表資料　戸籍に記載される振り仮名の通知書における誤送付の発生について

　大阪市内に本籍がある方に対し、戸籍に記載される振り仮名の通知書（以下「通知書」という。）を送付した際、あて先の住所に誤りなどがあったことから、個人情報が漏えいしたことが判明しました。

　令和5年改正戸籍法により戸籍の記載項目に「氏名の振り仮名」が追加され、施行日である令和7年5月26日以降、振り仮名の届出がある場合は戸籍に記載することとなり、届出がない場合は、施行日の1年後に職権で記載することとされましたが、職権で記載するためにはあらかじめ職権で記載する内容を当該個人に通知する必要があるため、本市に本籍がある全ての方（約265万人）に通知を行うこととしました。

　法務省からの通達に基づき、大阪市では、住民票に便宜上記載されている氏名の振り仮名情報を住民票コードによって紐付けることにより、住民基本台帳ネットワークシステムから戸籍情報システムに取り込み、戸籍に記載予定の振り仮名として仮登録を行いました。

　本市においては、戸籍情報システムから抽出したデータにより戸籍の附票（注）上の住所をあて先とした通知書（約135万通）を圧着はがきで作成し、8月8日（金曜日）から8月22日（金曜日）にかけて順次発送しました。

　通知書の発送後、複数の方から別人の通知書が届いているという旨の連絡があり、確認を行った結果、一部の通知書において、戸籍の附票上の住所が正しく入力されていなかったため、誤った住所に送付していたことが発覚しました。

（注）戸籍の附票とは

　戸籍に記載されている人ごとの住所（住民登録をした住所）の異動（転居等）の履歴が記載されているもので、住民登録をした住所が異動する度に住民登録地から送付される附票記載事項通知に基づき、戸籍情報システムにて管理しています。

本籍、氏名、氏名の振り仮名、氏の振り仮名の届出が可能な方の氏名

　令和7年8月15日（金曜日）から現在まで、個人情報が漏えいした方に対して連絡をとり、連絡が取れた方には経過説明及び謝罪を行いました。あわせて、必要な戸籍の附票上の住所の修正を行ったうえで、通知書を作成し送付しました。

（1）戸籍の附票上の住所の記載誤り　9件（11人）

　戸籍の附票に記載されている住所が誤っていたため、戸籍に記載された方以外の方が受領したもの

（2）システムから抽出したデータの誤り　1件（1人）

　戸籍の附票上で消除された住所が誤って通知書の送付先データとして抽出されたため、戸籍に記載された方以外の方が受領したもの

（3）住民異動の届出等なし　4件（6人）

　住民登録した住所に居住していないにもかかわらず、住民異動の届出等がなかったため、戸籍に記載された方以外の方が受領したもの

詳細につきましては、各事案の問合せ先にお問い合わせください。

　本件の発生原因のうち戸籍の附票上の住所の記載誤りについては、過去の戸籍の附票の事務処理誤りによるものであり、今回各区役所の戸籍の附票事務の業務フローを点検し、必要な改善を行うことで、戸籍の附票上の住所と住民票の情報が一致するよう徹底し、戸籍の附票の記載の適正化を図ります。