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報道発表資料 令和4年度水道事業会計・工業用水道事業会計の決算概要を公表します

2023年9月8日

ページ番号:606967

問合せ先:水道局 総務部 経理課(06-6616-5650)

令和5年9月8日 13時発表

1 総括事項

 令和4年度決算については、水道事業では、当年度損益が678,000万円の黒字となり、前年度(84500万円)に比べ162,500万円の収支悪化となりました。また、経常損益は772,500万円の黒字となり、前年度(869,400万円)に比べ9億6,900万円の収支悪化となりました。これらの収支悪化は、水使用量の回復に伴う収益の増があるものの、給与改定による人件費の増加や電気料金の高騰に伴う動力費の増などにより物件費が前年度に比べ増加となったほか、資産撤去工事などの増により資産減耗費などのその他経費が増加したこと、港配水場撤去工事や固定資産の過年度除却漏れなどに伴う特別損失が増加したことなどによるものです。

 工業用水道事業では、令和4年4月からの「大阪市工業用水道特定運営事業等」の開始により、運営権設定期間中(令和4年度から令和13年度の10年間)は運営権者のモニタリングと工業用水道の資産管理に特化したものとなるため、収支構造が大きく変化しております。当年度損益は3億5,200万円の赤字となり、前年度(2億1,800万円の黒字)に比べ5億7,000万円の収支悪化となりました。また、経常損益については1,500万円の黒字となり、前年度(2億8,500万円)に比べ2億7,000万円の収支悪化となりました。もと城東浄水場施設撤去工事や固定資産の過年度除却などに伴う特別損失が多額となったことで当年度損益では赤字となりましたが、経常損益では黒字を確保しております。

(注)以下、文中に記載の数値は百万円単位へ四捨五入しています。

2 決算のポイント

 収支の状況については、以下のとおりです。

水道事業
  令和4年度 令和3年度
水道事業収益 605億1,500万円 583億6,300万円
 うち給水収益 514億4,700万円 535億7,600万円
水道事業費用 537億3,500万円 499億5,800万円
当年度損益 67億8,000万円 84億  500万円
(経常損益) (77億2,500万円) (86億9,400万円)

 当年度損益は、水使用量の回復による収益の増加はあるものの、人件費や物件費、その他経費、特別損失の増加などにより前年度と比べ悪化しました。

工業用水道事業
  令和4年度 令和3年度
工業用水道事業収益 7億500万円 16億7,400万円
 うち給水収益  - 13億1,900万円
工業用水道事業費用 10億5,700万円 14億5,500万円
当年度損益 -3億5,200万円 2億1,800万円
(経常損益) (1,500万円) (2億8,500万円)

 当年度損益は、多額の特別損失の計上により赤字となりましたが、経常損益では黒字を確保しました。

3 決算の概要

水道事業会計
(1)経営収支
経営収支

令和4年度決算 令和3年度決算 増減 伸び率(パーセント)

万円 万円 万円
収益 605 1500 583 6300 21 5200 3.7
 給水収益 514 4700 535 7600 -21 2900 -4.0
 受託工事収益 1 8500 1 400
8100 78.3
 長期前受金戻入 12 9500 12 7500
2000 1.5
 その他 75 8800 30 9000 44 9900 著増
 特別利益
0 3 1800 -3 1800 皆減
費用 537 3500 499 5800 37 7800 7.6
 人件費 112 3700 110 3500 2 200 1.8
 物件費 195 4100 171 7400 23 6700 13.8
 資本費 185 1800 189 4300 -4 2500 -2.2
 その他経費 34 9300 21 9900 12 9400 58.8
 特別損失 9 4500 6 600 3 3900 55.9
当年度純損益 67 8000 84 500 -16 2500
(経常損益) 77 2500 86 9400 -9 6900

(注)計数はそれぞれ百万円単位の四捨五入によっているので、表内計算とは一致しない場合があります。

 伸び率(パーセント)については円単位で計算し表記しているため、表内計算とは一致しない場合があります。

 収益は、6051,500万円で、前年度に比べ3.7パーセント増加しました。給水収益は、令和4年8月検針分から10月検針分まで水道料金の減額措置(注)を実施したため、令和3年度に比べ4.0%減の5144,700万円となりましたが、減額相当額については一般会計から繰入を受けており、実質的な給水収益(557700万円)はコロナ禍からの回復基調により、旅館業等の水道使用量が増加したことに伴い増加しています。なお、この繰入を計上したその他の収益は、758,800万円と前年度に比べ大幅な増加となりました。

 費用は、5373,500万円で、前年度に比べ7.6パーセント増加しました。これは、給与改定の実施などにより、人件費が前年度に比べ1.8パーセント増の1123,700万円に増加したことや、電気料金の高騰に伴う動力費の増などにより、物件費が前年度に比べ13.8パーセント増の1954,100円に増加したこと、資産撤去工事などの増により、資産減耗費などのその他経費が前年度に比べ58.8パーセント増の349,300万円に増加したこと、また、港配水場撤去工事や固定資産の過年度除却などに伴う特別損失が前年度に比べ55.9パーセント増の94,500万円に増加したことなどによるものです。

 この結果、当年度損益は678,000万円の純利益となり、前年度に比べ162,500万円の収支悪化となりました。また、特別損益を除いた経常損益では772,500万円の経常利益となり、前年度に比べ9億6,900万円の収支悪化となりました。

注 減額措置・・・全世帯に対し令和4年8月検針分から10月検針分までの基本料金の一律減額を実施。市民生活の支援のための施策であるため、減額相当額(426,000万円)と事務費等(1,400万円)の必要経費を一般会計から繰入れた。

(参考)
  令和4年度 令和3年度 増減
給水世帯数 169万1,359世帯  166万8,742世帯  2万2,617世帯 
給水量 3億9,646万3,200立方メートル  3億9,207万6,000立方メートル  438万7,200立方メートル 
一日最大給水量 118万3,500立方メートル(7月1日)  114万4,300立方メートル(12月28日)  3万9,200立方メートル
調定水量 3億5,935万9,493立方メートル 3億5,608万9,402立方メートル 327万91立方メートル

未処分利益剰余金

 当年度純利益(678,000万円)に、使用後積立金の利益剰余金への振替額(その他未処分利益剰余金変動額84500万円)を合わせた令和4年度末の未処分利益剰余金は1518,600万円となります。

(2)主要事業

施設整備事業の計画的推進

水道施設基盤強化計画

全体計画
計画期間 平成30年度~令和9年度[10ヵ年]
事業費 2,600億円
令和4年度執行
事業費 225億 400万円
事業内容 豊野浄水場浄水施設耐震改良工事
柴島浄水場上系配水池改良工事
庭窪浄水場オゾン設備改良工事
経年管路更新 55キロメートル  など 
工業用水道事業会計
(1)経営収支
経営収支
  令和4年度決算 令和3年度決算 増減 伸び率(パーセント)
  万円 万円 万円  
収益 7 500 16 7400 -9 6900 -57.9
 給水収益
0 13 1900 -13 1900 皆減
 受託工事収益 2 100
5900 1 4200 著増
 運営権設定関連収益 2 5400
0 2 5400 皆増
 繰延運営権対価収益
5000
0   5000 皆増
 長期前受金戻入 1 6200 1 4500   1700 12.0
 その他
500
2500   -2000 -80.0
 特別利益
3200 1 2500   -9300 -74.1
費用 10 5700 14 5500 -3 9900 -27.4
 人件費
0 1 1800 -1 1800 皆減
 物件費 1 6800 6 3500 -4 6600 -73.5
 資本費 3 9600 4 700   -1200 -2.8
 その他経費
9300 1 300   -1000 -9.7
 特別損失 3 9900 1 9200 2 700 著増
当年度純損益 -3 5200 2 1800 -5 7000
(経常損益)
1500 2 8500 -2 7000

(注)計数はそれぞれ百万円単位の四捨五入によっているので、表内計算とは一致しない場合があります。

 伸び率(パーセント)については円単位で計算し表記しているため、表内計算とは一致しない場合があります。

 収益においては、特定運営事業等の開始により給水収益が皆減となりましたが、新たに運営権設定関連収益(運営権設定対象施設の減価償却費相当額等)2億5,400万円、繰延運営権対価収益5,000万円を計上しました。また、令和4年3月末までに申し込みのあった給水施設受託工事に関連した受託工事の工事進捗に伴い、受託工事収益が前年度から大幅に増加し2億100万円となりました。この結果、収益は7億500万円で、前年度に比べ57.9パーセント減少しました。 

 費用においては、特定運営事業等の開始により職員を配置しないことから人件費は皆減、物件費は、工業用水供給に係る経費は運営権者負担となることから、主に給水施設受託工事に係る経費の計上となり、前年度に比べ73.5パーセント減の16,800万円となりました。また、もと城東浄水場施設撤去工事や固定資産の過年度除却などに伴う特別損失は前年度から大幅に増加し3億9,900万円となりました。この結果、費用は105,700万円で、前年度に比べ27.4パーセント減少しました。

 これらの結果、当年度損益は3億5,200万円の純損失となり、前年度に比べ5億7,000万円の収支悪化となりました。また、特別損益を除いた経常損益では1,500万円の経常利益となり、前年度に比べ2億7,000万円の収支悪化となりました。

(参考)
  令和4年度 令和3年度 増減
契約社数(工場数) 279社(345工場) 277社(341工場) 2社(4工場)
給水量 1,875万2,010立方メートル 1,967万5,480立方メートル  −92万3,470立方メートル 
一日最大給水量 6万7,820立方メートル(8月9日)  6万5,090立方メートル(6月9日)  2,730立方メートル
調定水量 2,733万1,484立方メートル 2,730万3,818立方メートル 2万7,666立方メートル

未処分利益剰余金

 前年度からの繰越利益剰余金(117,600万円)に、当年度純損失(-3億5,200万円)と使用後積立金の利益剰余金への振替額(その他未処分利益剰余金変動額6,600万円)を合わせた令和4年度末の未処分利益剰余金は8億9,100万円となります。

(参考)経営収支の推移
経営収支の推移
   (単位:百万円、税抜)
年度 水道事業 工業用水道事業
収益 費用 当年度損益 収益 費用 当年度損益
(うち給水収益)

(うち給水収益)

(うち特利) (うち特損) (経常損益) (うち特利) (うち特損) (経常損益)
平成 25 68,523 56,315 12,208 1,644 1,352 292
(61,453)
(1,589)

(3,543) (1,284) (9,949) (0) (0) (292)
26 67,619 68,983 -1,364 1,988 1,548 440
(60,264)     (1,517)    
(2,315) (15,860) (12,181) (248) (216) (408)
27 66,973 52,472 14,501 1,714 1,259 455
(59,851)     (1,497)    
(2,301) (0) (12,200) (0) (0) (455)
28 65,954 50,753 15,201 2,086 1,594 492
(59,694)     (1,433)    
(1,310) (364) (14,255) (343) (208) (357)
29 64,854 49,786 15,067 1,638 1,299 339
(59,818)     (1,424)    
(0) (435) (15,503) (0) (0) (339)
30 73,119 49,710 23,410 1,586 1,228 359
(59,554)     (1,379)    
(8,931) (269) (14,748) (0) (0) (359)
令和 元 66,396 50,409 15,987 1,567 1,259 309
(59,313)     (1,339)    
(1,821) (0) (14,166) (0) (25) (333)
2 55,995 50,054 5,941 1,485 1,189 296
(49,284)     (1,287)    
(2,091) (0) (3,850) (0) (63) (359)
3 58,363 49,958 8,405 1,674 1,455 218
(53,576)     (1,319)    
(318) (606) (8,694) (125) (192) (285)
4 60,515 53,735 6,780 705 1,057 - 352
(51,447)     (0)    
(0) (945) (7,725) (32) (399) (15)

(注)当年度損益とは、当該会計年度における収益的収入と収益的支出との差額のことである。
 経常損益とは、当年度損益から特別利益及び特別損失を除く経常的な差額のことである。
 計数はそれぞれ四捨五入によっているので、端数において合計とは一致しない場合がある。

水道事業会計
水道事業会計における年度別の損益および経常損益のグラフ
工業用水道事業会計
工業用水道事業会計における年度別の損益および経常損益のグラフ

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