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第9回 生野区持続可能なまちづくり活動支援事業報告会を開催しました!

2024年2月21日

ページ番号:620708

開催概要

【日時】

令和6年2月7日(水曜日) 午後2時00分~午後5時00分

【場所】

生野区役所 5階 502・503会議室

【講評】

(敬称略・五十音順)

田中 晃代( 近畿大学 総合社会学部 環境まちづくり系専攻 教授 )

田中 逸郎(特定非営利活動法人 NPO政策研究所 理事・研究員)

藤原 明 ( りそな総合研究所 リーナルビジネス部長 )

報告概要

生野長屋大学ぽんぽこキャンパス

生野長屋大学ぽんぽこキャンパス

「多世代交流」×「共育」(共に育つ)を軸に子どもから大人までが本気で遊び、学び、やりたいことを表現できる居場所作りの取組み

(講評)

  • 「子育て」と似た言葉に「子育ち」がある。成長の手助けをしていく「子育ち」という概念をコンセプト(根底)にある取り組みが大変素晴らしい。
  • 「学ぶ」の前に「真似る」という段階がある。例えば、高校生や中学生などのお兄ちゃん、お姉ちゃんから真似ることから学ぶ経験や体験は、学習支援においても大いに効果があるという事例がある。今後の活動のネットワークに、多くの若者とつながる取り組みに期待したい。
  • 生野区の空き家の活用と地方交流に幅広く取り組んでおり、その取り組みは非常に素晴らしい。これからも、外部とのつながりを持ち続けていただきたい。
  • 生野区には様々な団体が多く活動している。困難な局面や目的を達成するためにも、他団体との連携した取り組みに期待したい。
  • 「大人の遊び中に子どもたちがいる環境」というコンセプトが非常に良い。

生野長屋大学ぽんぽこキャンパス
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輪母ネットワークのピアコミュニティ運営事業「わははの輪」

特定非営利活動法人輪母ネットワーク

障がい児者とその家族及び障がい児者の支援を行う団体及び支援者のピアコミュニティの運営

(講評)

  • 拠点となる「わははハウス」を「地域コミュニケーションハブ」という位置付けにされている。やはり、そこが基本なので、原点回帰しながら続けてほしい。
  • 「ピアコミュニティ」において、支援する側とされる側(相談を受ける側とする側)、時には関係が色濃くなりすぎて煮詰まることがある。やがてどこかで支援する側は疲弊し、支援される側は依存が生じる。そこは、支援をし尽くすことよりも、ピアカウンセリングの専門知識のある方につなぎ相談できる体制を整えていただきたい。
  • 再構築を進めていくのであれば、地域コミュニケーション「ハブ」から、プラスα「パブ」へ。「パブ」はパブリックにつながるという意味であり、開かれた寄合の仕組み「公共性の原点」である地域の自治会・町内会や民生委員など、なかなか当事者の気持ちがわかりにくい方々との接点、そのネットワークとのつながりが「パブ」といえる。これからは、外の力、そういったネットワークも必要になってくるのではないか。
  •  活動の苦労談や課題の振り返りから得るものは大きい。どの団体にも共通する苦労や課題があるのではないか。ぜひ、他団体と共有する場と機会をつくっていただきたい。
輪母ネットワーク
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さまざまな人が住みやすい地域共生社会を築くために ~ 当事者目線で取り組む福祉対象者への人権を考える ~

特定非営利活動法人コミュニティーサポート研究所

地域で暮らす社会福祉サービス対象者の権利・人権を考え、活動拠点である生野区の地域課題のひとつである外国籍の方への支援の取組み

(講評)

  • 生野区では、外国にルーツをもつ方々が増えている。その方々の「福祉と人権」について考える取り組みは非常に重要といえる。地域コミュニティと「福祉と人権」のリンクは、地縁型の地域活動協議会のような自治会や町内会、多文化共生の中間支援NPOなどと連携することで、困難な状況にある方々のためのまちづくりやコミュニティ、「福祉と人権」の向上につながる。ぜひ、専門的な知識を活用して提言・実践活動を行い、様々なネットワークを築いていただきたい。
  • 生野区では、以前からお住まいの外国籍の方もいれば、最近お住まいの外国籍の方もいる。このような多様な背景をもつ人々が共存する中で、文化が複雑に交差している。こうした文化の違い、習慣の違いから生まれる様々な課題に対して、専門的な知識を活用して何かしら対策を講じていってほしい。
  • 地域福祉計画の反映ついて、全国的に具体的なデータが不足していることも課題のひとつである。地域の福祉現場と研究の部分を連携させる仕組みを構築することが鍵になるのではないか。
  • 課題整理に取り組んだ1年であったこと。次年度はぜひ、正確な実態把握にも取り組んでいただきたい。
  • ソーシャルワーカー(福祉専門職)が学んだことや気づいたことを研修会で発信して終わらず、一般の参加者に開かれた発表の機会を増やすことも検討されたい。
コミュニティーサポート研究所
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障がい児・者を対象にしたチャレンジイベント企画&様々な教室体験、発達障がいの理解の為の啓発事業

特定非営利活動法人サンフェイス

「すべての子どもたちに夢は必要だ」を合言葉に、障がい児・者の「可能性」を信じ、「夢」を広げていく取組み

(講評)

  • 事業者としての実績と培った体力・知力・資金力があり、活動内容も大変素晴らしい。また、課題に対する適切な評価とフィードバックが行われていることも大変評価できる。
  • 「訪問事業」で用いる三原則「視覚的・具体的・肯定的」に感銘を受けた。特に「肯定的」なアプローチは重要で、格差や貧困、差別がある状況で、存在そのものを肯定的に(存在承認として)捉えることを、もっと住民や行政に意識されるべきだ。これからも、発達障がいの当事者やその家族、教育機関、NPO、一般の社会の人々に対して、三原則を広げてほしい。
  • 「訪問事業」で学んだ方々が活動に興味を持ち、実際にボランティアとして体験したいという人が現れる将来に期待している。
  • 「トリプルシンキング」を上手く活用している。事業を継続していく過程で、時に目的や理由を見失いがちになる。特に体験イベントについて、それらを見失わず明確に拘ってほしい。
  • 活動の中に、大人たちもしっかり夢を持ちながら取り組むバイタリティが素晴らしい。
サンフェイス
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生野理科実験ショー

ラボラトリー・ワーク・グループ大阪

「わくわく!ドキドキ!生野でも身近に体験できる理科の楽しさを!」をテーマに、理科教育活動および理科実験を通して、子どもたちに理科リテラシーの育成に取組む

(講評)

  • まちづくりや地域活動においては、NPOや行政などが行う福祉分野が中心になりがちになるところに、理科という専門性とスキルを活かして社会貢献ができている。子どもたちに理科への関心を持たせ、将来の選択肢を増やしていく取り組みは非常に素晴らしい。
  • 子どもたちが主体(客体でなく観せる側)となる「理科実験ショー」を期待している。
  • 理科実験には、薬品などの材料費や会場費、人件費などの支出が発生することが想定できる。持続可能なイベントを実現するために、僅かでも受益者負担を検討していただきたい。
  • 生野区はものづくり企業が多いまちである。町工場等と連携して材料などを譲り受けや寄付を受けたりなど、生野区ならではの方法を模索していただきたい。
  • 活動支援の受け入れ先(受け皿)を設けて、それを発信していくとともに、広報にも注力していただきたい。ぜひ、この素晴らしい活動を継続してほしい。
ラボラトリー・ワーク・グループ大阪
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つながりの場smile~すまいる~(子ども食堂)

つながりの場smile~すまいる~

地域に住む親子が、困難や悩みを一人で抱えるなどして孤立する事がないよう地域での交流・居場所をつくり「孤立減少」をめざす

(講評)

  • 貧困や孤立、格差を放っとけなくなり私たち市民が立ち上がっているのが、正に子ども食堂のような交流と居場所づくりである。月一回の食事会の回数を増やすことは容易ではなく、社会全体が子どもたちの未来を考える取り組みに力点を移し、子どもたちに投資していく地域社会が望ましく思える。
  • 支援を受ける側のプライバシーを上手く守りながら、上下関係を生み出さないフッラトな関係を維持されていることが大変素晴らしい。これは、上手くいく秘訣であり、実践から生まれたノウハウだといえる。
  • アンケートで得た情報から、より困っている人を優先して対応していく取り組みは大変素晴らしい。
  • LINE公式アカウントの200世帯登録数は非常に素晴らしい。SNSが持つ個別な部分とオープンな部分を上手く使いこなしている。LINE公式アカウントを活用した個別相談への対応も期待できる。一方、FacebookやX(旧Twitter)等で活動内容を広く周知し、支援協力者を募っていくのことも期待する。
  • つながりを築くうえで必要な要素「焦って踏み込みすぎない」「自分の過去を話し、共感する」「考えや想いを強要しない」「身近なしゃべりやすい人」は、あらゆる場において、関係の維持と円滑に進めるうえでのお手本になる。
つながりの場smile~すまいる~
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陶芸Tocoton

合同会社Tocoton

スペイン人陶芸家と大阪人Ft Mデザイナーが生野区の100年目古民家で教える陶芸を通じて、国内外の人を問わず、異文化・ジェンダーレス交流を図る

(講評)

  • 収益を求め、稼ぐ意識を持っても良い。ボランティア活動は清廉で正しいイメージがあるが、実際には様々な背景や動機を持つ人々が関わっている。これからも個人的な想いと自分が望む生き方を大切にする姿勢で続けてほしい。
  • アートを切り口として広げることは大変素晴らしい。国内外に生野区の魅力や近所の商店街を紹介していくことで、暮らしとアートが結びつき、地域の方々の支えがある関係づくりができている。さらに、地域の多くの人々を巻き込んでいる。これが、共にものを創るというプロセスであり、またアートが持つ力だと思う。
  • 多国籍多民族の雇用創出が進んでいることは素晴らしい。引き続き、アートを通じて国内外への発信と、世界の人々とつなぐネットワークを築いていってほしい。
  • 生野区はニューカマーの外国人の方々が増えている。生野区で国際色豊かな雰囲気を感じながら、グローバルな視点で活動できることは、本当に素晴らしい。共生社会の実現に向けてさらなる取り組みに期待したい。
  • 2025年の大阪・関西万博を先取りしている印象がある。多くの人々が海外から訪れることが予想され、会場外も注目されている。生野区も注目されており、一つの拠点として注目を浴びるのではないかと思う。生野区役所との積極的な連携にも期待したい。
合同会社Tocoton
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生野区役所 地域まちづくり課
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