ページの先頭です
メニューの終端です。

広報誌特集記事!2月号(城東区のきらりヒト 画家・井上裕義さん)

2024年1月1日

ページ番号:595539

区内できらり輝く活躍する人を紹介します

画家・井上 裕義(いのうえ ひろよし)さん

井上裕義さん
別ウィンドウで開く

画家・井上 裕義さん

区役所に作品を寄贈いただいた画家の井上 裕義さんに、創作活動と子どもたちに絵画を描く素晴らしさを教えているお話を伺いました

画家になったきっかけ

 幼稚園の頃から絵を描くことが大好きだった井上さん。当時、流行っていたテレビ番組に登場する怪獣やロボットを夢中で描いていたそうです。そのようすを見たご両親が、絵の才能があるかもしれないと、絵を学ばせてくれたそうです。

 「自由に絵を描かせてもらえ、絵を学ばせてくれた両親には、感謝しています。」と、当時を思い出しながら話してくれました。小・中学生時代から、将来の夢は画家になること。高校3年生になると、恩師の松井 正(まつい しょう)先生がつとめる大阪芸術大学を受験することを決め、みごと合格。画家への道がスタートします。

松井 正氏

17歳のとき画家を志して大阪へ発ち、小出 楢重(こいで ならしげ)氏に師事する。昭和10(1935)年二科会会友、昭和16(1941)年同会員となり、以後出品を続ける。大阪樟蔭女子大学、大阪芸術大学などで後進の指導にもあたった。

大学時代からプロとして活躍するまで

 入学後も師事していた松井先生には、「絵画だけではなく、絵筆や道具を大切に扱うことまでご指導いただきました。」と、語る井上さんは、教室の生徒たちにも道具を大切にすることは、絵を描く姿勢の基本であると教えています。

 学生時代の井上さんは、自身の絵は下手だと何度も挫折しそうになります。これではだめだと思い、心機一転。卒業後に二科展へ出展し、初入選します。そして、平日は鞄メーカーでデザイナーとして勤務しながら、週末は実家でアトリエを兼ねた絵画教室を開き、自身の創作活動を積極的に続けながら二科展やコンクールに出展。絵がうまくなりたいという強い思いのもと、空いている時間をみつけては、とにかく描いて描いて描き続けたそうです。ただ、当時の美術界は抽象が主流ということもあり、リアリズム絵画を描く井上さんは賞が取れない期間が10年近く続きましたが、ひたすらに絵を描き続けた結果、40代で二科会会員に推挙されるという功績を立てられました。

 三足のわらじ生活は辛かったのではと問えば、「続けることが力になりますから。」と、平然と語る井上さん。勤務していた会社を退職後、画家活動と絵画教室に専念。現在に至ります。

絵画「バーバレラVSブーチ」
別ウィンドウで開く

迫力ある「バーバレラVSブーチ」

創作活動について

 井上さんの作品には、人物や動物などを機械的に描き、架空の世界を表現したスチームパンクアートがあります。大きなキャンパスに描かれたファンタジックでSF的な世界に魅了されます。また最近では、小さなキャンバスに人物や動物等を描き、その数々の作品を組み合わせて並べ、ひとつの作品に仕上げています。描くモチーフは写真のようにリアルですが、「写真のようだ、といわれたくない」と、井上さん。まるで生きているようだと観る人にいわせたいと、創作意欲を高め、工夫を重ね、独自の世界を創り出しています。

絵画教室の子どもたちへ

 創作活動をしながら絵画教室を運営する井上さんは、大人から子どもまで幅広い年代の生徒たちに教えています。その中でも、子どもたちには、それぞれの個性を伸ばしつつ、ものの見方を養い、一枚の絵を描き終えることを通じて、最後まであきらめないという気持ちを大切にしてほしいと思っています。

 そして、「ここで絵画を学んだことが将来、ものの見方や想像力、創作力に役立ってくれれば…。」と、望んでいるそうです。

区役所へ寄贈した作品について

 第96回二科展にも出展された作品のタイトルは、『311』。この作品は、東日本大震災後に復興を願い幸運を招く鳥といわれるフクロウがつがいで寄り添うような構成で描かれた作品です。

 数多くある作品の中から、後世に残していきたいという、井上さんの願いが込められ、区役所に寄贈されました。

311
別ウィンドウで開く

「311」(応接室に展示しています)

区民の皆さんへ

 時間がある時は、美術館やアートギャラリー等へ足を運んで、絵画を観て楽しんでください。アート鑑賞は想像力をかきたてられ、日常からかけ離れた時間を過ごせます。

プロフィール

創作活動の傍ら、アートファクトリー蒲生絵画教室を運営。その他、幼稚園やカルチャー教室などでも絵画を指導。また、ギャラリー等で個展も実施。

  • 1958年 大阪市生まれ
  • 1975年 二科会理事・松井正氏に師事
  • 1980年 大阪芸術大学 美術科卒業

         二科展初出品 初入選

  • 2012年 アジア文化顕彰
  • 2013年 日本美術評論家大賞
  • 2014年 二科展会員賞
  • 現在   公益社団法人二科会会員(審査員)

          日本美術家連盟会員

※一部経歴・賞歴を省略しています。

アートファクトリー蒲生絵画教室

問合せ 電話 070-5503-9089(教室時間内のみ)

ホームページはこちら別ウィンドウで開く

SNSリンクは別ウィンドウで開きます

  • Facebookでシェア
  • Xでポストする
  • LINEで送る

探している情報が見つからない

【アンケート】このページに対してご意見をお聞かせください

入力欄を開く

ご注意

  1. こちらはアンケートのため、ご質問等については、直接担当部署へお問い合わせください。
  2. 市政全般に関わるご意見・ご要望、ご提案などについては、市民の声へお寄せください。
  3. 住所・電話番号など個人情報を含む内容は記入しないでください。

このページの作成者・問合せ先

大阪市城東区役所 総務課総合企画グループ

〒536-8510 大阪市城東区中央3丁目5番45号(城東区役所3階)

電話:06-6930-9683

ファックス:050-3535-8684

メール送信フォーム