ねずみを防除しましょう!
2023年5月10日
ページ番号:598411
はじめに
近年、衛生水準が向上し、ねずみが原因となる腸チフス・ペストなどの感染症は減少しました。しかしながら、住環境や生活様式の変化に伴いねずみによる被害も経済的、衛生的にも多様化しており、城東区でもねずみによる被害・相談が寄せられています。
ねずみの習性や特徴をよく理解し粘り強く防除を実施しましょう。また、大阪市では毎年12月から2月はねずみ防除強調期間としています。
ねずみの習性について
- 雑食性で、1日に必要なエサの量は体重の4分の1から3分の1、妊娠時には自分の体重の約半分ものエサを食べます。
- 門歯を研ぎ削るため、柱、コンクリート、配線や回線などあらゆるものをかじります。
- 数匹から10数匹の集団を形成し、エサを確保するための縄張りを持ち、他のねずみの侵入を排除します。
- 決まった通路を通るので、いつも通る場所は、ねずみの体の汚れがこすれて付いて、黒く汚れています。これをラットサインといいます。
クマネズミ
(写真提供:日本ペストコントロール協会)
ねずみの防除対策について
ねずみが生息しにくい環境をつくることが重要です。侵入を防ぎ、活動を抑え、餌を与えないようにし、巣を取り除くことです。
ねずみが生息しにくい環境づくり
食べ物を与えない
食品は出しっぱなしにせず、密閉容器や戸棚に収納しましょう。ペットの食べ残しや仏壇等のお供え物にも注意しましょう。ゴミ箱はふたのできるものを使いましょう。
巣の材料や巣の場所を与えない
室内や家周りの整理整頓をしましょう。押入れや物置など普段あまり出し入れをしないところも、定期的に整理整頓し、清掃しましょう。巣の材料にされやすい、ビニール袋や紙、布類は、保管場所を決めて、ねずみに使われないように管理しましょう。
侵入するすき間や穴をふさぐ
それぞれ家の構造が違いますので、侵入経路も様々です。ねずみは、頭さえ通ればその穴を通り抜けることができます。エアコン、台所のパイプ周りなどにすき間があれば、金属たわしや網目1センチメートル以下の金網などでふさいでおきましょう。また、雨戸の戸袋、ドア下、屋根と壁のすき間、シャッターの上下部から侵入してくることがありますので注意しましょう。
薬剤による防除
殺そ剤での駆除は、ネズミの種類によっては警戒心が非常に強く、食べないことが多いため、効果が出にくい場合もあります。また、忌避剤を配線などに塗布や散布することにより被害を防ぐことができます。
注意事項
- 食べられている食品があるのであれば、その食品に混ぜたり、まぶして使用しましょう。殺そ剤以外のエサとなるものがまわりに無い状態にし、1週間程度継続して食べさせましょう。
- 死亡したネズミの回収を徹底しましょう。夏期に行うと、死んだねずみが腐敗し、ハエが発生します。毒エサによる駆除は、死体の腐敗しにくい冬期に限定しましょう。
- 子どもや高齢者、ペット等が間違って食べないよう注意しましょう。
- 薬剤を使用するときは、使用上の注意をよく読み、正しく使用しましょう。
- 大阪市では、殺そ剤の配布は行っていませんので、薬店などでご自身で購入してください。
器具による防除
ねずみの通り道等に、粘着シートや捕そかご(ねずみを生け捕りにするかご)等の仕掛けを設置し、捕まえて処分します。
注意事項
- 周りを片付けて仕掛けを設置するのは不自然で、ねずみに警戒されます。できるだけ周りの雰囲気を変えないように設置しましょう。
- ねずみは、ものに沿って歩く習性があります。壁際やコーナーに置きましょう。
- 粘着シートの設置枚数が少ないと、飛び越えて通っていくことがあります。ねずみが出入りするすき間や通り道に敷き詰めるように、多めに並べて設置しましょう。
- 捕そかごの仕掛けには、親指くらいの大きさのエサを付けます。付けるエサは、ねずみに食べられたものと同じものを、わからなければ、サツマイモ、ソーセージ、さつま揚げなどを試してみましょう。
- 設置した仕掛けの位置が頻繁に変わると、ねずみが警戒します。捕れなくても、4から5日は位置を変えないようにしましょう。
捕そカゴの貸出
捕そカゴは城東区保健福祉センター生活環境グループ(区役所2階23番窓口)で無料で貸し出していますので、ご希望の方はお問合わせください。大阪市ではネズミの駆除は行っておりません。なお、保健福祉センターでは、防除方法のアドバイスを行っています。
駆除後の注意事項
- 死亡したネズミは必ず除去しましょう。ネズミのそばにはノミやダニなどがいますので、死体除去後は市販されている殺虫剤処理を行いましょう。
- 駆除した後そのままにしておくと周辺から他のねずみが侵入し、元の状態に戻ってしまうので、ネズミの侵入口を塞ぐなど環境の整備を実施しましょう。
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このページの作成者・問合せ先
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