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「風の道」ビジョン〔基本方針〕

2013年3月19日

ページ番号:123906

大阪市では、ヒートアイランド対策の一つとして「風」の活用を位置付け、長期的な視点で、大阪湾からの涼しい海風を活用する方策をまとめた、「風の道」ビジョン〔基本方針〕を平成23年3月にとりまとめました。

「風の道」ビジョン〔基本方針〕では、「水と緑に包まれ 心地よい風が流れる 環境先進都市 大阪」をめざすべき将来像として掲げ、その実現に向け「風通しのよいまちをつくる」「涼しい『風』を保つ」「協働と連携を強化する」の3つの戦略に基づき、施策を推進していくこととしています。

「風の道」って?

大阪には、大阪湾から涼しい海風が吹いており、オープンスペースである河川や道路、公園緑地などで地表面近くでも海風が吹いています。これらのオープンスペースが連続し、この涼しい海風を市街地へ導く通り道が「風の道」です。

大阪市では、この涼しい海風を涼しいまま、内陸部まで行き渡らせるよう、風に配慮したまちづくりを推進しています。


「風の道」のイメージ

「風」の効果

風には熱を拡散させ、建築物を冷却し、気温を下げるだけではなく、体感温度を下げる効果もあります。暑い時に風が吹くと、同じ気温でも涼しく感じます。私たちの体が感じる温度、すなわち体感温度が下がれば、快適性が向上します。

「風の道」を活かす

海風の吹き抜ける「風の道」によって、街区の風通しを改善すること、また、涼しい海風を内陸部まで行き渡らせることは、本来、風が持っている気温低減の効果を十分に発揮させることとなり、ヒートアイランド対策の推進に大きく寄与します。

ヒートアイランド現象が著しい大阪市において、涼しい海風がもたらす効果を最大限に享受するためには、河川や道路、公園緑地など「風の道」となるオープンスペースとその周辺を「風の道」を核とする環境軸ととらえ、涼しい風が涼しいまま吹き抜けるよう、風に配慮したまちづくりを継続的に推進していくことが重要です。

風が流れる河川や道路など

「風の道」ビジョン〔基本方針〕

趣旨

  • ヒートアイランド対策の一つに「風」の活用を位置付け、長期的な視点で、大阪湾からの涼しい海風を活用する方策を取りまとめたもの
  • 大阪市、市民、企業が協働して「風の道」に配慮し、快適な都市環境を創造するための指針

めざすべき将来像

「水と緑に包まれ 心地よい風が流れる 環境先進都市 大阪」をめざすべき将来像として掲げる
「水と緑に包まれ 心地よい風が流れる 環境先進都市 大阪」


○地区レベルで海風を導く
○敷地レベルで通風を確保


○緑化の推進
○道路や建物等からの放熱の抑制
○水の活用
○人工排熱の低減


○市民、企業との協働を重点化
○民間の新たな技術開発の支援
○大阪府や近隣自治体との連携

クールゾーンの設定により「風の道」を見える化

  • 「風の道」ビジョンに位置付ける施策は、行政だけで進められるものではなく、市民や企業の取組みが重要です。
  • 施策をスムーズに推進し、風に配慮したまちづくりを進めていくには、市民や企業の「風の道」に対する認知度を向上させ、理解を得ていく必要があります。
  • 風に配慮したまちづくりの機運を醸成するためにクールゾーンを設定し、6地区のクールゾーンごとに、具体的な取組事例の「見える化」を図るため、「クールゾーン施策マップ」を作成しています。
クールゾーン

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このページの作成者・問合せ先

環境局 環境施策部 環境施策課 ヒートアイランド対策グループ
電話: 06-6630-3491 ファックス: 06-6630-3580
住所: 〒545-8550 大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目5番1号(あべのルシアス13階)

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