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アスベスト(石綿)に関するQ&A

2018年7月26日

ページ番号:389726

アスベスト(石綿)と健康について

Q.石綿って体にどう影響するの?

A石綿は、「せきめん」「いしわた」と呼ばれ、天然に存在する繊維状の鉱物です。繊維が細く肺の奥深くまで入り込むため、呼吸器への影響が大きいのです。その結果、石綿(アスベスト)肺悪性中皮腫の原因になるといわれ、肺がんを起こす可能性があることが知られています(WHO報告)。

Q.石綿(アスベスト)肺って何?

A石綿(アスベスト)を吸い込むと肺の奥深くまで入り込み、(注)瘢痕(はんこん)化を起こします。肺が繊維状になることで、肺胞内でのガス交換がしにくくなり、徐々に症状が現れてきます。初期の段階では、軽い息切れです。慢性気管支炎のある喫煙者が併発すると咳や喘鳴(ぜいめい)が現れます。

(注)瘢痕(はんこん)化とは、正常な皮膚が線維状の組織で置き換わった状態。

Q.石綿を吸うとすぐに発病するの?

A石綿肺や悪性中皮腫などの病気は石綿を吸入してから、数十年という期間(潜伏期間)があることがわかっています。厚生労働省が中皮腫認定事例93件を調査したところ、潜伏期間は平均で38.0年という結果がでています。吸入しても必ず病気になるかどうかは定かではありません。さらに、ある程度進行するまでは無症状の場合もあります。
また、石綿の吸入による肺がんの場合、喫煙の有無によって、相乗的に影響が出るといった結果が明らかとなっています。

Q.悪性中皮腫って何?

A中皮にできた悪性疾患を、悪性中皮腫といます。人の体ができるとき、上皮、中皮、内皮という細胞にわかれている時期があります。上皮は分化して皮膚や消化管や呼吸器系となり、内皮は血管や血液や筋肉や脂肪組織となります。中皮は、胸膜や腹膜等の薄い膜となります。一般に上皮からできた悪性疾患を、「がん」といいます。内皮にできた悪性疾患を、筋肉腫・脂肪肉腫・悪性リンパ腫・白血病といいます。
悪性胸膜中皮腫は肺の外側を薄く包む胸膜にでき、悪性腹膜中皮種は腹部の外側を包む腹膜にできる悪性腫瘍です。最初の症状は、悪性胸膜中皮腫では息切れや胸痛、悪性腹膜中皮腫では腹部膨満感や腹痛などで気づくことが多いといわれています。

【コラム】石綿が重篤な病気を引き起こす理由

一つは,鼻や口から吸い込むと、気道や気管支にとどまらずに肺の奥深く、空気と血液との間で酸素や二酸化炭素のガス交換を行う肺胞にまで到達すること。人間には異物を唾液と一緒に体外に排出するなど、さまざまな防御機構が働くのですが、石綿が細くて小さいため働かない場合があるのです。もう一つの理由は、アスベストが体内で溶解せずにとどまってしまうこと。通常、肺胞外のpHは弱アルカリ性の7.4、肺胞内は強酸性の4.8、これらpHの差に耐える繊維だからです。

よくあるご相談(主に環境や分析、除去等のQ&A)

アスベスト(石綿)についてよくあるご相談(主に環境や分析、除去等のQ&A)

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