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【令和元年度】許可業者が収集するアパート・マンション等から排出される一般廃棄物排出実態調査の結果について

2020年5月15日

ページ番号:500359

第1章 調査の目的と方法

1-1 調査の目的

 許可業者が収集するアパート・マンション等(以下、「業者アパマン」という)については、その収集量は「事業系ごみ」として集計されているが、本市が収集している家庭系ごみと比較すると分別排出が進んでいないという実情がある。こうした課題に対して、全ての市民に等しく「ごみ減量」「分別排出の徹底」を求めるべきであり、分別排出について市民に理解・協力を得るための一層の努力を本市に求められているところである。

 こうした状況を受け、業者アパマンから排出されるごみについて、大阪市が収集するごみの組成実態状況調査及び平成25年度に実施した組成実態状況調査と比較することにより、今後の分別排出指導並びに啓発方法等の検討を行うことで、業者アパマンから排出される一般廃棄物の適正区分のより一層の推進をめざすことを目的とする。 

1-2 調査の対象

 調査は、業者アパマンを対象とする。

 調査対象とする業者アパマンは、本市が所有している許可業者作業対象名簿(名簿総件)の中から、調査対象とする業者アパマンを抽出した。市内には、約1万7千件の業者アパマンがあり、契約月量の合計は約1万2千5百トンである。なお、許可業者作業対象名簿に記載されている許可業者収集の契約月量(83,546トン)のうち、業者アパマンの契約月量が占める割合は約15パーセントである。

1-3 調査全体の概要

 調査の概要は以下のとおりである。

(1)調査対象

 平成25年度に実施した「一般廃棄物排出実態調査及び組成分析調査(業者アパマンから排出される一般廃棄物にかかる調査)で調査を実施した21件の業者アパマンを対象とした。ただし、対象の業者アパマンの調査ができない場合は、同タイプの業者アパマンを選定(3件の変更)し調査を実施した。なお、調査対象とした業者アパマンは、分譲・家族向け、分譲・単身者向け、賃貸・家族向け、賃貸・単身者向けの4タイプとし、調査対象とした業者アパマン件数は表1-1のとおりである。

表1-1 調査対象とした業者アパマンのタイプと調査件数

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(2)調査方法の概要

 調査対象とした業者アパマンから排出されたごみを、基本的には日頃収集している許可業者が定められた日の通常の収集時間にサンプリングし、分類作業場所である、「もと大正工場(大正区南恩加島1-11)」に搬入し、このサンプリングごみを受け取り、組成分類作業を実施した。

 また、調査結果は、許可業者作業対象名簿に記載された業者アパマンを不動産や賃貸住宅のネット情報等を用いてタイプ別に仕分けし、タイプ別排出量を求め、業者アパマンのタイプ別のごみ組成結果を加重平均し、大阪市内の業者アパマンから排出されるごみ組成を算出した。

 サンプリング及び組成調査後のごみの運搬については、大阪市が別途、一般社団法人大阪市一般廃棄物適正処理協会に委託している。

(3)ごみ組成調査実施場所と調査期間

 ごみ組成調査場所:もと大正工場(大正区南恩加島1-11)

 調査期間:令和2年1月21日(火曜日)から2月5日(水曜日) (注)土曜日、日曜日を除く

(4)調査結果の取りまとめ

 業者アパマンのごみ組成調査の結果から、市内業者アパマンのごみ組成の実態把握とともに、分別排出等の状況や、資源ごみ(缶・びん・ペットボトル)、容器包装プラスチック、古紙・衣類の分別排出の浸透状況等について分析をした。

第2章 業者アパマンのごみ組成実態調査の方法

2-1 ごみ組成調査の方法

(1)ごみ組成調査を実施した業者アパマンの概要

 ごみ組成調査を実施した業者アパマン(21件)の概要を表2-1に示す。

 ごみ組成調査を実施した業者アパマン数は、Aタイプ(分譲・家族向け)が7件、Bタイプ(分譲・単身者向け)が5件、Cタイプ(賃貸・家族向け)が4件、Dタイプ(賃貸・単身者向け)が5件である。

 ごみ組成調査を実施した業者アパマンの分別排出状況については、当該マンションを収集している許可業者に確認したものである。分別種目は、大阪市の収集区分に合わせて分別区分を表示している。

 サンプリングする際、当該許可業者が普段収集している、資源ごみ、容器包装プラスチック、古紙・衣類について、排出されていれば収集し、ごみ組成調査を実施している。

2-2 サンプリング方法等

(1)サンプリング

 サンプリングの対象としたごみは、調査対象の業者アパマンの所定のごみ置き場に排出されたごみのうち、許可業者が普段収集しているごみのみとし、資源物の分別がされている場合は、ごみと資源物を分けてサンプリングした。

 サンプリングは当該業者アパマンを収集している許可業者に、基本は通常の収集時間に実施するよう依頼している。

(2)運搬方法

 サンプリングしたごみは、分類作業場所への運搬中に生じる圧力によって、びんが割れたり、箱がつぶれたり、厨芥類の水分が紙類へ移行することを防ぐために、平床のトラックで運搬した。

(3)分類作業の方法

1)分類及び測定作業
 分類作業場所に運搬したごみは、最初に、調査対象の業者アパマン別、ごみ種別に重量、容積を測定するとともに、ごみ排出容器(ごみ袋など)の種類についても把握した。なお、容積の測定は内側に目盛りを付けたポリバケツに入れて行い、分類前の容積測定は、圧力をかけずにならす程度で測定した。
2)組成分類項目
 組成分類項目の構成を紙類やプラスチック類等の成分を大分類とし、ごみとなる前の使用用途によって、商品、使い捨て商品、PRに使用されたもの、容器・包装材、事業所で使用されたもの、その他という区分で中分類を設けた。さらに、中分類の各々に細分類として、約370項目(材質別、色別を含む項目数)の組成詳細分類項目を設けた。
3)分類項目ごとの測定
 分類作業後に分類項目ごとの重量及び容積、さらに、飲料容器や有害・危険物等については個数を測定した。なお、分類後の容積測定は、びん等の硬質なものは圧力をかけずにならす程度で測定し、プラスチック等の軟質なものは、かける圧力により大きく数値が異なることから、上部に5キログラム程度の圧力をかけて測定した。
4)写真撮影
 分類作業では、業種ごとのごみ排出状況やごみ質が分かるように必要に応じて写真を撮影した。

(4)その他の測定項目

 普通ごみ、資源ごみ(缶・びん・ペットボトル)、容器包装プラスチック、古紙・衣類の約370項目(材質別、色別を含む項目数)の組成詳細分類項目によるごみ組成実態の把握以外に、以下の項目の調査を実施している。

  1. 手提げプラ袋のごみ袋としての利用状況
  2. 容器包装プラスチックの洗浄状況
  3. 小型家電の排出状況

表2-1 分類調査を実施した業者アパマン(21件)の概要

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2-3 調査結果の集計方法

(1)組成調査結果の集計方法

 本調査では、組成調査の結果を整理し、業者アパマンから排出されるごみの全体像(発生レベルのごみ組成)を把握した。調査結果の整理手順を図2-1に示す。
1.個々の業者アパマン及びタイプ別業者アパマンのごみ組成を単純合計で算出
 調査を実施した業者アパマンごとに、分別区分(普通ごみ、資源ごみ、容器包装プラスチック、古紙・衣類)ごとのごみ組成調査結果を単純に合計(すべて1日分の排出量に換算)し、業者アパマンごとの家庭系ごみ組成とした。次に、アパート・マンションのタイプ別に、調査を実施した業者アパマンのごみ組成調査結果を単純合計し、4つのアパート・マンションタイプの分別区分ごと及び家庭系ごみ全体の組成を算出した。
2.業者アパマン全体のごみ組成を重み付け係数の設定により算出
 1.で把握した4つのタイプ別のマンションのごみ組成の実測重量に対し、合計重量に係数を乗ずれば表2-2に示すマンションタイプ別推定契約月量(許可業者作業対象名簿に記載された業者アパマンを不動産や賃貸情報等を用いてタイプ別に仕分けし、タイプ別推定契約月量推定。ただし、賃貸情報からタイプが把握できた業者アパマンのみでタイプ不明は除く)となるように重量重み付け係数を設定し、これを各組成項目の実測重量に乗じて、それぞれの項目別重量の合計を求め、この割合を算定すれば市平均の業者アパマン全体のごみ組成割合となるようにした。

表2-2 マンションタイプ別推定契約月量

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 なお、表2-2の推定契約月量に一致させたのは、普通ごみ、資源ごみ、容器包装プラスチック、古紙・衣類を合わせた家庭系ごみであり、各収集区分別項目別重量は、1.で算出したタイプ別分別収集区分別排出量を用いて収集区分毎に重量重み付け係数を設定して算定した。

 一方、容積については、調査結果から得た見かけ比重(分類後の容積から算出)でタイプ別収集区分別契約月量に対応した容積を算出し、この容積と実測容積とから容積重み付け係数を設定して、重量と同様に容積による業者アパマンの全体のごみ組成割合を算定した。

 以上の業者アパマン全体のごみ組成を算定する手順を図2-1に、また、算定に用いた重み付け係数は表2-3に整理した。
図2-1 業者アパマン全体のごみ組成の算定手順

表2-3 業者アパマン全体のごみ組成算定のための重み付け係数

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(2)分別排出率の算出方法

 資源ごみ、容器包装プラスチック、古紙・衣類の分別排出率(マンションから排出される全体量の内、どのくらいが適正に分別排出されているかの割合)の算出をしている。ただし、容器包装プラスチックに排出する容器・包装材は、汚れは洗ってから排出するように市民へ啓発しており、食品残渣等が付着した状態のプラスチック製容器・包装材の割合を使用するとプラスチック製容器・包装材の量が実際より多くカウントされてしまい、分別排出率が低く算出されるおそれがある。このことを踏まえて、分別排出率は、普通ごみの食品残渣等付着状況を考慮して算定した。

2-4 サンプリング量と分類作業量

 サンプリング量と分類作業量は表2-3に示すとおりである。なお、サンプリングしたごみ及び資源物は、対象とした業者アパマンから排出された基本的には1日分のごみである。

 ごみ組成分類調査を実施した業者アパマンは21件であり、サンプリング量及び分類作業量は約1,400キログラム、容積は約1万4千リットル、見かけ比重は0.10であった。

 なお、ごみ排出量の容積測定値には、圧力をかけていない分類作業前の測定値と一定の圧力を加えた分類作業後の測定値の2つの測定値があるが、容積ベースの排出量を合成して業者アパマン平均のごみ組成を算定するための見かけ算定には、分類作業後に測定した容積からの測定値を用いた。

第3章 業者アパマンのごみ組成の実態

3-1 ごみ排出容器の状況

 ここでは、業者アパマンのタイプ別のごみ排出状況について、ごみ排出容器(中身が見えるごみ袋等)の実態を中心に整理している。なお、ごみ排出容器の集計結果は、サンプリングした袋全体の単純合計で整理している。

(1)収集区分別のごみ排出容器の種類

 本調査でサンプリングしたごみのうち、中身の見えるごみ袋で排出されたごみの割合(袋数比)は、業者アパマン平均で普通ごみが約93パーセント、資源ごみが約95パーセント、容器包装プラスチックが約94パーセント、古紙が約64パーセント(ひもで束ねた物も含む)となっていた。

 収集区分別のごみ排出容器の種類について詳しく見ると、普通ごみでは、毎日排出できることから1回のごみ量が少ないため、手提げプラ袋が約63パーセント(中身の見える手提げプラ袋とその他の手提げプラ袋の合計)と高くなっていた。一方、ごみ袋は約35パーセント(中身の見えるごみ袋とその他のごみ袋の合計)であった。なお、資源ごみ、容器包装プラスチックでは、手提げプラ袋が7~8割程度を占めていた。

 概ね、平成25年度のごみ排出状況と同じであるが、普通ごみにおいて、中身の見えるごみ袋で排出されたごみの割合が約87パーセントから今年度では約93パーセントとなっているように、各収集区分とも中身の見えるごみ袋で排出されたごみの割合が若干増加している。

(2)ごみ排出容器1袋あたりの平均ごみ量

 収集区分別のごみ排出容器1袋あたりの平均ごみ量を表3-1に示す。なお、ごみ1袋あたりの容積は、ごみ集積所の排出実態を表している分類作業前の測定値を用い算出した。

 普通ごみ1袋あたりのごみ量は、ごみ袋が約2.4キログラム、25リットル、手提げプラ袋が約0.6キログラム、5リットル、ごみ排出容器全体の平均が約1.2キログラム、12リットルであり、平成25年度調査結果とほぼ同じ値であった。ほとんどのマンションが毎日収集のためかなり軽い。

 資源ごみでは、ごみ袋が1袋あたり約1.2キログラム、31リットル、手提げプラ袋が約0.5キログラム、6リットルであり、全ごみ排出容器の平均で約0.6キログラム、12リットルであった。容器包装プラスチックでは、ごみ袋が1袋あたり約0.4キログラム、20リットル、手提げプラ袋が約0.2キログラム、5リットルであり、全ごみ排出容器の平均で約0.2キログラム、8リットルであった。古紙・衣類では、手提げプラ袋が1袋あたり約3.5キログラム、12リットルなどとなっていた。

 ごみ排出容器1袋あたりの容積は、収集区分によらずごみ排出容器の種類に応じてほぼ等しかったが、重量は収集区分による差(排出されるごみの中身による差)が大きかった。

表3-1 排出容器1袋あたりの平均ごみ量

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3-2 家庭系ごみで見る業者アパマンのごみ組成の実態

 以下では、今回調査した4タイプの業者アパマンについて、契約月量で重み付けしてごみ組成割合を算出し、その実態を整理した。本節においては、普通ごみ、資源ごみ、容器包装プラスチックおよび古紙・衣類を合わせて「家庭系ごみ」とし、以下では、各々のタイプ別に家庭系ごみ組成の特徴を整理している。

 なお、重み付けの係数は表2-3のタイプ別業者アパマンの契約月量に示したように賃貸の家族向けまたは単身者向けの業者アパマンのウエートが高く、ここに示す業者アパマン平均のごみ組成は賃貸マンションのごみ組成結果が大きく反映された結果となっている。

 また、業者アパマンのごみ組成の特徴を見ていくため、今年度秋に実施した、大阪市収集の家庭系ごみのごみ組成調査結果も合わせて示し、ごみ組成の違いについて比較した。

(1)業者アパマン全体の家庭系ごみ組成の概要

1)成分別概要

 業者アパマン全体平均による家庭系ごみの成分別ごみ組成の概要を図3-1に示した。重量比では紙類が約34パーセントで最も高く、次いで厨芥類等が約26パーセント、プラスチック類が約17パーセントとなっていた。

 容積比では、プラスチック類が約46パーセントで最も高く、次いで紙類が約32パーセント、厨芥類等が約7パーセントであり、プラスチック類と紙類を合わせると、全体の約8割を占めていた。

 平成25年度に実施した調査の結果と比べると、重量比で紙類がやや高くなり、逆に厨芥類の割合は若干下がっている。なお、プラスチック類についてはほぼ同じ割合であった。
図3-1 業者アパマン平均の成分別家庭系ごみ組成
写真3-1 業者アパマンから普通ごみに排出されたごみ
2)使用用途別概要
 業者アパマン平均の家庭系ごみの使用用途別ごみ組成の概要を図3-2に示した。重量比では容器・包装材が約32パーセントで最も高く、次いで食料品が約26パーセント、商品が約16パーセントと続いていた。これらの割合は平成25年度調査の結果とほぼ同じである。さらに、通常マンションでは、パンフレット、ダイレクトメール等のポスティング物の排出が多いが、今回の調査でもPR関係の割合が約9パーセントと高かった。また、容積比では容器・包装材が約69パーセントで最も高い。これらの傾向は平成25年度調査と同じである。
図3-2 業者アパマン平均の使用用途別家庭系ごみ組成
3)リサイクルのための分別対象物の排出状況

 許可業者はリサイクルを推進するために、独自の分別区分で資源物を回収に取り組みつつあるが、今後さらに分別収集の拡充により、市内全域の業者アパマンにて市収集の家庭系ごみと同じ分別区分でリサイクル推進のための分別収集が展開されると仮定したうえで、業者アパマン平均の家庭系ごみ中への分別対象物の排出状況を図3-3に示した。分別対象物は紙類、プラスチック類、繊維類、ガラス類、金属類の合計で重量比が約44パーセント、容積比が約71パーセントを占めていた。ただし、発生レベルの割合であり、マンション内の分別排出により、資源ごみ、容器包装プラスチック、古紙・衣類として分別収集され、リサイクルされているものも含んだ割合である。

 分別対象物の内訳は、重量比で紙類が約21パーセント、その他プラスチック製容器包装を含むプラスチック類が約14パーセント、繊維類が約1パーセント、ガラス類が約5パーセント、金属類が約3パーセントとなっていた。なお、何かを包んだ新聞紙は包む目的で再使用されており、古紙としての回収は難しいと判断し分別対象から除外している。また、ダイレクトメール、パンフレット等については禁忌品(禁忌品には汚れの激しい紙類も含む)を除いている。
図3-3 業者アパマン平均の家庭系ごみ中への分別対象物の排出状況

(2)家庭系ごみのタイプ別ごみ排出状況

1)成分別の排出状況

 業者アパマンのタイプ別に家庭系ごみの成分別ごみ組成(重量比)を図3-4に示した。

 業者アパマン全体では、平成25年度調査に比べ今年度の業者アパマン平均のごみ組成(重量比)では、紙類がやや高くなり、逆に厨芥類の割合は若干下がっている。なお、プラスチック類についてはほぼ同じ割合であった。

 マンションのタイプ別に今年度調査の概要を見ていくと、図3-4に示すように、紙類の割合が高いのはAタイプ(分譲・家族向け)である。厨芥類等はCタイプ(賃貸・家族向け)がやや他のタイプに比べ高かった。プラスチック類は、Bタイプ(分譲・単身者向け)が高かった。
図3-4 タイプ別成分別家庭系ごみ組成(重量比)
2)使用用途別の排出状況
 業者アパマンのタイプ別の家庭系ごみの使用用途別ごみ組成を図3-5に示した。容器・包装材は分譲・家族向け以外のマンションタイプで割合が高かった。単身者向けのマンションタイプでは、ポスティングされたダイレクトメールやPR誌等の広告物が多かったためPR関係の割合が高かった。また、家族向けタイプのマンションでは、紙おむつの使用割合が高く、使い捨て商品の割合を高めている。
図3-5 タイプ別使用用途別家庭系ごみ組成(重量比)
3)分別対象物の排出状況

 タイプ別家庭系ごみ中への分別対象物の排出状況(重量比)を図3-6に示した。

 業者アパマン平均では、紙類約21パーセント、プラスチック類約14パーセント等合わせて約44パーセントの分別対象物が排出されており、業者アパマンタイプ別には、Cタイプ(賃貸・家族向け)マンションが約39パーセントで分別対象物の排出割合は一番低かった。なお、調査対象ではない集団回収された古紙類は含まないが、ごみを収集している許可業者が分別収集している古紙類は含んでいるため必ずしも焼却処理されているわけではない。
図3-6 タイプ別家庭系ごみへの分別対象物の排出状況(重量比)
4)ライフスタイル等に起因する品目のタイプ別排出割合の違い

 居住している人のライフスタイル等に起因して、ごみ排出割合に相違があると思われる品目について、業者アパマンのタイプ別に排出割合(重量割合)を表3-2に整理した。

 紙おむつの割合が高いタイプは、AタイプとCタイプの家族向けマンションであった。Cタイプを除いて他のタイプでは大人用の紙おむつも排出されていた。高齢者も入居又は同居していると思われる。

 折り込み広告やダイレクトメールは、Cタイプのマンションを除いて比較的多く排出されていた。

 古紙は、どのタイプのマンションでも一定量排出されている。ただし、許可業者が分別収集している古紙・衣類が本来はごみから差し引かれて排出割合が低下することになるが、本調査では家庭系ごみとしてその量を加えている。業者アパマン平均では市収集の家庭系ごみに比べて若干高い程度となっている。

 飲料水のペットボトルは、市収集の家庭系ごみとほぼ同じである。剪定枝は個人の庭が無いため、排出割合はどのタイプも僅かである。手を付けていない食料品は、業者アパマン平均で約7パーセントであり、市収集の家庭系ごみよりやや高い。

 猫のトイレ等のペット関係のごみは、飼育を許可されているマンションもあるためか市収集の家庭系ごみと同程度に排出されていた。また、事業活動のごみも、市収集の家庭系ごみと同程度に排出されていた。

表3-2 ライフスタイル等に起因する品目のタイプ別排出割合(家庭系ごみ)

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(3)主要成分における詳細な組成(家庭系ごみ)

 ここでは、業者アパマン平均の家庭系ごみ組成について、主な組成項目である紙類、プラスチック類、厨芥類の成分別の詳細な内訳を整理した。
1)紙類
 業者アパマン平均の家庭系ごみのうち、成分別の重量比で約34パーセント、容積比で約32パーセントを占める紙類について、詳細な組成を図3-7に示した。段ボール箱、小箱、厚手の箱を中心とした「容器・包装材」の両者が約29パーセントで最も高く、次いで、ちり紙や紙おむつ等の「使い捨て商品」約28パーセント、以下、折り込み広告、ダイレクトメール等の「PRに使われた紙」約26パーセント、新聞紙や書籍等の「商品」が約11パーセントの順であった。
図3-7 紙類の組成詳細(重量比:全紙類を100パーセントとした重量比)
2)プラスチック類

 業者アパマン平均の家庭系ごみのうち、成分別の重量比で約17パーセント、容積比で約46パーセントを占めるプラスチック類について、詳細な組成を図3-8に示した。「容器・包装材」が約88パーセントで最も高い比率を占めていた。

 ペットボトルを含むプラボトル、カップ・コップ、パック、トレイといったボトル・容器状のものが合わせて約47パーセント、手提げプラ袋、食料品の柄入りプラ袋、ラップ、ごみ袋などの袋・シート状のものが合わせて約39パーセントとなっており、ボトル・容器状のものと、袋・シート状のものの割合を比べるとボトル・容器状のものの方が多かった。
図3-8 プラスチック類の組成詳細(重量比:全プラスチック類を100パーセントとした重量比)
3)厨芥類
 業者アパマン平均のうち、成分別の重量比で約26パーセント(流出水分等を除くと約24パーセント)、容積比で約7パーセントを占める厨芥類の詳細な組成を図3-9に示した。消費・賞味期限切れなどで捨てられた「手をつけていない食料品」が約29パーセント、一般厨芥(食べ残し等)が約27パーセントを占めており、両者を合わせた食品ロスは約56パーセントとなっていた。今年度の市収集している家庭系ごみ調査結果では、食品ロスは厨芥類の約39パーセントであり、業者アパマンにおける食品ロス割合は高い。
図3-9 厨芥類の組成詳細(全厨芥類を100パーセントとした重量比)
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写真3-2 手をつけていない食料品

(4)ごみ中の小型手提げプラ袋の状況

 家庭系ごみ中の小型手提げ袋について、ごみを捨てるための「中身有り」とそのまま捨てられた手提げプラ袋「中身無し(使用せず廃棄)」の実態を把握した。また、「中身有り」については、ごみ排出時に外袋に使われた手提げプラ袋「ごみ排出用」とごみ排出時の「内袋・子袋として利用」した手提げプラ袋の2種類に分けて実態を把握した。

 業者アパマン平均の家庭系ごみ中には、重量比では、中身有りで排出されていた小型手提げプラ袋が約76パーセント、中身無しで排出されていた袋が約24パーセントとなっていた。また、家庭系ごみ1トンあたりの排出枚数について見ると、業者アパマン全体の平均で約2,265枚の小型手提げプラ袋が排出されており、そのうち、約415枚が中身無しのまま、約419枚がごみ排出容器として捨てられていた。

(5)食品ロスの排出状況

 マンションのタイプ別、業者アパマン全体、大阪市収集家庭系ごみの中の食品ロスの排出状況を表3-3に整理している。今年度調査における業者アパマンの家庭系ごみ中の食品ロスの割合は11~14パーセントであった。なお、今年度大阪市収集家庭系ごみ調査では約10パーセントであり、業者アパマンの居住者から排出される家庭系ごみ中の食品ロスの割合は若干高い。

表3-3 食品ロスの排出状況

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3-3 普通ごみの排出状況

(1)成分別の排出状況

 家庭系ごみは、分別している資源物も含めた家庭から排出されるごみ全体であり(ただし、ごみとして排出せず集団回収等で資源化している物は除く)、分別排出が進んでもごみ中の資源化可能な物の割合が減少せず、リサイクルの取組が分かりにくい。

 このため本節では、平成25年度の業者アパマン調査との比較によりマンションのリサイクルがどの程度進展してきたかを分析するため、本市焼却工場で処理されている普通ごみと普通ごみ中の分別収集対象物の排出状況を以下に整理した。

 なお、普通ごみの結果については、

 図3-10には、マンションのタイプ別に普通ごみの排出状況を整理した。紙類に着目すればDタイプを除いて他の3つのタイプのマンションで紙類の割合が低下している。普通ごみ中の古紙類が分別され紙類の排出割合が減っているものと思われる。
図3-10 タイプ別成分別普通ごみ組成の動向

(2)分別収集対象物の排出動向

 図3-11では普通ごみ中の分別収集対象物の割合を今年度調査結果と平成25年度調査結果とで比較した。資源、古紙・衣類等の分別収集が各マンショションで定着してきたためか、普通ごみ中の分別対象物の合計の排出割合(重量比)は、古紙類を中心に平成25年度調査の約37パーセントから今年度調査では約33パーセントへ低下している。

 なお、普通ごみへの分別収集対象物の排出動向については、第4章 調査結果のとりまとめと業者アパマンのごみ減量に向けた課題で詳細に分析している。
図3-11 普通ごみ中の分別対象物の排出割合(重量比)の変化(業者アパマン平均)

3-4 資源ごみ、容器包装プラスチック、古紙・衣類の分別排出状況

 ここでは、分別排出されていた資源ごみ、容器包装プラスチック、古紙・衣類のごみ組成実態や分別排出状況等の調査結果を示す。

(1)資源ごみ

 異物は2割程度混入しており、その内容は表3-4に示すとおりである。

表3-4 資源ごみへの異物混入状況(業者アパマン平均、重量比)

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(2)容器包装プラスチック

1)異物混入状況
 異物は約35パーセント程度混入しており、その内容は表3-5に示すとおりである。

表3-5 容器包装プラスチックへの異物混入状況(業者アパマン平均、重量比)

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2)容器包装プラスチック類の洗浄状況

 容器包装プラスチックについて、「汚れは洗って出す」というルールがどの程度徹底されているかの洗浄状況を把握するため、容器包装プラスチックの分別収集対象品目について、“対象物の汚れ・異物の混入のないもの(以下、「汚れ・異物の混入のないもの」と言う)”、“対象物で汚れ・異物の混入があり異物になるが、簡易な水洗い等で対象物となるもの(以下、「簡易な水洗い等で対象物となるもの」と言う)”、“対象物で汚れ・異物の混入があり、異物になるもの(「異物になるもの」)”に分類した。

 なお、容器包装プラスチックについては、まだ分別排出に取り組まれていないマンションが、資源ごみに比べて多いなどの問題はあるが、図3-12に洗浄状況について整理した。

 プラスチック製容器包装全体では、「汚れ・異物の混入のないもの」が約70パーセント、「簡易な水洗い等で対象物となるもの」が約20パーセント、「異物になるもの」が約11パーセントであった。「異物になるもの」の割合が高かったのは、食料品・調味料又は小型調味料等容器、スクイーズボトル・チューブ・口栓付きパウチ容器、プラボトルであった。今後は、容器包装プラスチックの分別収集が未実施の業者アパマンにおける分別収集の開始とともに、排出ルールの浸透が課題である。
図3-12 容器包装プラスチックの洗浄状況(重量比)

(3)古紙・衣類

 異物は約4パーセント程度混入しており、その内容は表3-6に示すとおりである。

表3-6 古紙・衣類への異物混入状況(業者アパマン平均、重量比)

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(4)分別排出率の状況

 以下では、分別排出されていた資源ごみ、容器包装プラスチック、古紙・衣類の分別排出率の状況について整理した(算出方法は図2-1参照)。なお、分別排出率の算定には今回調査した4タイプの業者アパマン全体の分別排出量を用いている。
1)資源ごみ

 資源ごみの分別排出率を表3-7に整理した。資源ごみ全体の分別排出率は約60パーセントであり、空きびんが69パーセントで最も高かった。なお、平成25年度調査は約67パーセントであった。

 ちなみに、大阪市が収集する資源ごみでは、資源ごみ全体で約83パーセントである(「一般廃棄物(家庭系ごみ)組成分析調査報告書(令和2年2月)」による同一方法による分別排出率)。

表3-7 資源ごみ分別排出率

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2)容器包装プラスチック
 容器包装プラスチックの分別排出率を表3-8に整理した。なお、普通ごみに排出された容器包装プラスチックの排出量は食品残渣等付着率を設定して付着物量を差し引いている。容器包装プラスチックの分別排出率は約3パーセントであった。なお、平成25年度調査は約7パーセントであった。ちなみに、大阪市が収集する容器包装プラスチックでは、容器包装プラスチック全体で約48パーセントである(「一般廃棄物(家庭系ごみ)組成分析調査報告書(令和2年2月)」による同一方法による分別排出率)。

表3-8 容器包装プラスチックの分別排出率

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3)古紙・衣類

 古紙・衣類の分別排出率を表3-9に整理した。古紙・衣類全体の分別排出率は約40パーセントであり、新聞、雑誌、折り込み広告、段ボール箱等の古紙が約62パーセントであったが、いわゆる雑がみと呼ばれているその他の紙は約19パーセントであった。なお、平成25年度調査では、古紙・衣類全体で約52パーセントであった。

 ちなみに、大阪市が収集する古紙・衣類では約51パーセントである(「一般廃棄物(家庭系ごみ)組成分析調査報告書(令和2年2月)」による同一方法による分別排出率)。

表3-9 古紙・衣類の分別排出率

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第4章 調査結果の取りまとめと業者アパマンのごみ減量に向けた課題

 以下には、本調査で実施した業者アパマンの形態とごみ排出状況等の実態調査とごみ組成の実態調査の結果を取りまとめるとともに、業者アパマンのごみ減量に向けた課題を整理した。

 業者アパマンのごみ組成調査は、4つのタイプ別(Aタイプ:分譲・家族向け、Bタイプ:分譲・単身者向け、Cタイプ:賃貸・家族向け、Dタイプ:賃貸・単身者向け)のそれぞれについて、合計21件のマンションのごみ組成調査を実施した。ごみ組成調査は、業者アパマンの所有者・管理者、許可業者、居住者の方々の多大な協力を得て、令和2年1月に実施している。

 なお、調査の対象としたごみは、調査対象のマンションの所定のごみ置き場に排出された資源物を含むごみとし、集団回収に出されている古紙等や、缶・びん等でも当該許可業者と別と資源回収業者が回収している資源物は調査対象外としている。

 ごみ組成調査の結果の詳細は第3章に整理しているが、本章では表4-1により、普通ごみ中の分別対象物の排出量割合について、業者アパマン平均で今年度調査結果と平成25年度調査結果を、また、大阪市が収集している普通ごみへ排出されている分別収集対象物の排出割合で、分別収集の浸透度を考察すると、1.資源、古紙・衣類等の分別収集が各マンショションで定着してきたためか、普通ごみ中の分別対象物の合計の排出割合(重量比)は、古紙類を中心に平成25年度調査の約37パーセントから今年度調査では約33パーセントへ低下している。しかし、2.大阪市が収集している普通ごみと比べると、業者アパマンの普通ごみ中への分別収集対象物の排出割合は、容器包装プラスチックを中心として、繊維類、ガラス類、金属類の割合が高く、今後とも、許可業者、マンション管理会社等と連携し、マンション居住者への分別排出の浸透をめざして啓発活動に務めていく必要がある。3.図4-1には、タイプ別の普通ごみ中の分別対象物の排出割合(重量比)を示しているが、分譲、賃貸とも単身者向けのマンションの分別対象物の排出割合が古紙類を中心に高い。このことから単身者向けマンション居住への分別排出の浸透に務めていくことが重要である。

表4-1 今年度・平成25年度調査と今年度市収集の普通ごみ中の分別収集対象物の排出量割合

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図4-1 タイプ別普通ごみ中の分別対象物の排出割合(重量比)

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