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V2X(ブイツーエックス)の普及に向けた取組み

2023年3月14日

ページ番号:556634

 大阪市では、令和3年3月に大阪府市が一体となって実施すべきエネルギー関連の取組みの方向性を提示するものとして、「おおさかスマートエネルギープラン」をとりまとめました。

 プランの対策の柱として、「電力需給調整力とレジリエンスの強化」等を掲げており、地域の脱炭素化とも調和のとれる災害に強い自立・分散型エネルギーシステムの実現に向け、電力需給調整力として蓄電池を有する電気自動車等と建物の間で充放電することや、災害停電時の電源の確保につながるよう電気自動車等から放電することができるV2Xを普及促進する取組みを推進することとしています。

 そこで、令和3年度は家庭や事務所ビルでV2Xの導入が進むことで電力需給調整力等を強化した新たなエネルギー社会の構築に向けた取組みを加速化させることを目的として、V2Xシステムを構築し、実証しました。
 令和4年度以降は、イベントや防災訓練等に参加し、V2X普及に向け取り組んでいます。

1.V2X(ブイツーエックス)とは

 電気自動車等の蓄電池をもつ自動車(Vehicle:ビークル)と、住宅(V2H:Vehicle to Home)、ビル(V2B:Vehicle to Building)、電化製品等(V2L:Vehicle to Load)などの間で電力の相互供給を行う仕組みを総称として「V2X」と呼びます。

 屋外で電気自動車等から電力を取り出してスマートフォンの充電等に利用することはV2Lに含まれます。


建物(家、ビル)→V2HやV2Bシステム→電気自動車等
建物から電気自動車等に電気をためる


建物(家、ビル)←V2HやV2Bシステム←電気自動車等
電気自動車等から建物に電気を送る


電気機器等←V2L(外部給電装置)←電気自動車等
電気自動車等から電気機器等に電気を送る
(注)車内に備えられた100ボルト電源用コンセントがない場合

2.V2Xシステム構築

 大阪市では、令和3年度、生野区役所に既設の太陽光パネルと組み合わせたV2Xシステムを構築しました。

 このシステムでは、太陽光パネルで発電した電力と電気自動車の充電電力を建物に供給でき、停電時も電気自動車の電源を非常用電源として活用できます。


(1)太陽光パネルで発電した電力を電気自動車に充電
(1-1)余剰分は区役所で消費
(2)建物系統電源から電気自動車に充電(太陽光パネルの発電電力が無い場合)
(3)電気自動車から区役所電気設備に電力を供給
(3-3)同時に非常用コンセントにも供給
(4)パワーコンディショナー内蔵の蓄電池から非常用コンセントに供給
(5)電気自動車を移動して、移動先で電気を供給

 また、EMSによりエネルギーの移動をモニター表示(見える化)し、データ収集・蓄積(6)


EMSモニター表示
太陽光の発電量、バッテリー内の太陽光の割合、バッテリー残量

3.利用例

<平常時>

システム設置建物の電気自動車充電ステーション

 太陽光パネルで発電した電力や電力会社から購入した電力を電気自動車に充電できます。


構築したV2Xシステム


V2Xシステムを利用して電気をためる

建物電力のピークカット

 ピークカットとは、「最も電力の使用が多い時間帯の電力使用量を抑えること」です。

 電気自動車から建物に電力を送ることで、電力使用量のピークを抑えることができます。

建物電力のピークシフト

 ピークシフトとは、「電力の使用が少ない時間帯に電力を貯めておき、多く使用する時間帯に使うことににより、電力使用量のピークをずらすこと」です。

 電力使用量が少ない時間帯に、電気自動車の蓄電池などに電力を蓄えておき、電力使用量が多い時間帯に使用することで、ピークカット同様に、電力使用量のピークを抑えることができます。

<災害時>

システム設置建物を利用して電気を使用

 非常用電源(非常用コンセント)が設置されており、停電時にパワーステーションを介して電力を使用することができます。


パワーステーションを利用

外部給電装置を利用して屋外での使用

 電気自動車の機動力を活かして、災害時拠点などで電力を使用することができます。


外部給電装置を使用

4.普及啓発

 令和4年度は、地域のイベントや防災訓練に参加し、V2Lを身近に感じていただけるよう、車からの電力を外部給電装置を介して、家電を動かすデモンストレーションなどを行いました。


住吉区防災訓練
(山之内小学校)


住吉区防災訓練
(長居小学校)


豊崎中学校防災訓練


生野まつり

5.普及啓発コンテンツ

動画

 画像をクリックするとYouTube(環境局のYouTubeチャンネル)で再生できます。


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動画タイトル:EV(電気自動車)で何ができる?~V2X 車の電気をかしこく使おう~

パンフレット

V2Xって何?EVのひみつ

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パネル

脱炭素社会、電動車、V2Xについて

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住所:〒545-8550 大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目5番1号(あべのルシアス13階)

電話:06-6630-3483

ファックス:06-6630-3580

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