難波葱(なんばねぎ)を「大阪市なにわの伝統野菜」として認証しました
2022年4月7日
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大阪市では、100年以上前から市内で生産され、大阪の農業と食文化を支えてきた歴史、伝統をもつ野菜を「大阪市なにわの伝統野菜」として認証することで、伝統野菜をPRし、都市農業の振興に努めています。
このたび、大阪府と共同で「大阪市なにわの伝統野菜(大阪府名称は「なにわの伝統野菜)」として難波葱(なんばねぎ)を認証しましたので、お知らせいたします。
難波葱
大阪市難波周辺で江戸時代からさかんに栽培されていたことから「難波葱」と呼ばれています。葉の繊維がやわらかく、強いぬめりと濃厚な甘みが特徴で、株立(分けつ)が多いという性質は、明治時代の文献にも紹介されています。
認証に至るまでの経過
これまで、生産・料理・加工・PR等に取り組まれている方々が、難波葱の認証について要望をされていました。しかしながら、現存する品種が、100年以上前から市内で難波葱として栽培されていた品種であることを裏付ける明確な根拠がなく、認証に至っていませんでした。
平成26年度から市内の生産者等と大阪府が再調査したところ、同じなにわの伝統野菜である泉州黄玉葱(せんしゅうきたまねぎ)の研究家のご自宅から『株立(分けつ)の多きこと本種に及ぶものなし』との難波葱の説明が記述された明治時代の品種カタログが見つかりました。
この発見を受け、地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所において試験栽培をした結果、他の一般的な葱に比べて株立(分けつ)が多いことに加え、抽苔(ちゅうだい、気温や日長などにより花茎が伸びだすこと)が早く蕾の発生数も多いこと、葉鞘部(地面付近の皮の部分)が赤色に着色する個体が多いことが分かりました。
これらの文献や試験栽培の結果から、市内で採種されてきた難波葱が「大阪市なにわの伝統野菜」の認証基準に適合し、他の品種とも区別できる特徴を持っていると判断できたため、大阪府と連携して認証手続きを進め、平成29年度から新たに難波葱を「大阪市なにわの伝統野菜」の品目に追加しました。「大阪市なにわの伝統野菜認証制度」とは
「市内で概ね100年以上前から栽培され、現在も市内で栽培されている」等といった一定の基準を満たすものを、大阪府と共同で認証を行うものです。
なにわの伝統野菜認証マークの使用について
なにわの伝統野菜認証マークの使用に関する手続き等については、下記ホームページをご覧ください。
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