歯・口腔の健康
2024年11月22日
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歯周病の予防
歯周病とは
歯周病は、歯と歯ぐき(歯肉)の隙間(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯を支える組織(歯ぐきや骨)に炎症を引き起こした状態であり、最終的には歯を失う可能性のある病気です。初期の段階では自覚症状が少なく、進行してから気づくことが多いため、定期的な検診が重要です。
主な症状:歯ぐきの腫れや出血、口臭、歯がぐらぐらする、歯と歯の間に食べ物などが詰まりやすい
原因
歯周病の主な原因は、歯の表面に付着するプラーク(歯垢)です。プラークは細菌の塊で、これが歯ぐきに炎症を引き起こします。不十分な歯みがきや喫煙といった生活習慣、糖尿病などの全身疾患も歯周病の進行に影響を与えます。
歯周病の予防
歯周病の予防は日々のケアが大切です。以下のポイントを心がけましょう。
1.正しい歯みがき
毎食後に歯を丁寧にみがくことが大切です。歯ブラシは硬くないものをえんぴつのように持ち、毛先を歯と歯ぐきの境目に向けて、横方向に小刻みに動かしましょう。歯ブラシの毛先が開いたら交換することも忘れずに。
2. フロス(糸楊枝)や歯間ブラシの使用
歯ブラシだけでは取り切れないプラークを除去するために、フロスや歯間ブラシを使いましょう。フロスは歯と歯の間のプラークを効果的に除去します。歯間ブラシは歯の隙間が広い部分に適しています。
3. 定期歯科受診
痛みなどの自覚症状がなくても、歯科医院で定期検診やクリーニングを受けることで、早期発見が可能となります。
4. 健康的な生活習慣
喫煙者はまず禁煙をすることが重要です。また、バランスの取れた食事や適度な運動を行うことも歯周病予防に有効です。
オーラルフレイル予防
オーラルフレイルとは
オーラルフレイルは、口の機能の健常な状態と『口の機能低下』との間にある状態です。具体的には、歯の喪失や食べること、話すことに代表されるさまざまな機能の『軽微な衰え』が重複し、口の機能低下の危険性が増加しているが、改善も可能な状態をいいます。(※1)オーラルフレイルであると、将来のフレイル、要介護認定、死亡のリスクが高いことがわかっています。(※2)
オーラルフレイルチェック
食べる力や話す力に衰えがないかをチェックしてみましょう。
5つの項目のうち、「該当」が2つ以上あるとオーラルフレイルです。
オーラルフレイルに該当した場合には、かかりつけ歯科医等に相談しましょう。
オーラルフレイル予防のために
食べ物の味を感じるのは、舌や鼻、目だけではありません。実は、歯も味を感じる大切な役割を持っています。歯はエナメル質、象牙質、セメント質という硬い部分と、神経や血管からなる歯髄からできています。また、歯と骨の間には歯根膜(しこんまく)という組織があります。
幼児の頃はエナメル質がむし歯になりやすく、大人になると歯周病にかかりやすくなります。歯周病が進行すると歯ぐきが下がり、歯の根が露出し、その部分がむし歯になりやすくなります。
歯根膜は、食べ物を噛んだ時に歯に加わる力を和らげ、食べ物の硬さや噛みごたえを感じる「食感」を脳に伝える役割があります。この歯根膜は天然の歯にしか存在せず、歯周病などで歯が抜けてしまうと人工的に復元することができません。そのため、食感を感じる力が鈍くなります。これがオーラルフレイルの始まりです。
オーラルフレイルを防ぐためには、まず歯周病にかからないことが大切です。そのためには、自分自身での口腔ケアと、定期的な歯科受診が重要です。
参考文献
※2)一般社団法人日本老年歯科医学会.「オーラルフレイルを知っていますか?」
参考情報
・大阪市:歯周病検診を受けましょう (…>成人の健康>検査・健診) (osaka.lg.jp)
歯周病とは
・歯周病 | Teeths | e-ヘルスネット(厚生労働省)
オーラルフレイルについての詳しい情報
・日本歯科医師会
・大阪府歯科医師会 (動画)
・大阪府歯科医師会(健口ながいき体操)
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