RSウイルス感染症について
2023年12月25日
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RSウイルス感染症とは、RSウイルスによる急性呼吸器感染症です。以前は秋期~冬期に流行がみられていましたが、2021年以降は春から初夏に増え始め、夏にピークがみられています。
どんな病気?
好発年齢
感染経路
潜伏期間
主な症状は?
再感染では、普通の風邪あるいは長引く風邪のような症状の場合が多く、ときには、ひどい下気道炎(細気管支炎、肺炎)となり、重症化することもあります。高齢者や心臓・肺の病気を持っている人、免疫力が弱まっている人では、より注意が必要です。
予防方法は?
感染した年長児や成人は、症状が軽くても周囲の人たちを感染させる力があります。また、感染した人は症状が出現する数日前や、症状が消えてからも1から3週間は周囲の人たちを感染させる力があります。
自分が感染しないため、子どもや他人を感染させないためには、手洗い・うがいが効果的です。調理や食事の前、鼻をかんだ後などは、水と石けんで手をよく洗い流しましょう。
重症化しやすい6か月以下の乳児、未熟児、早産児、心臓疾患をもっているような場合などは特に感染を防ぐことが重要なので、飛沫感染対策としてマスクを着用したり、お部屋をわけるなどしてかからないように予防しましょう。
パリビズマブ(商品名:シナジス)について
予防接種(ワクチン)ではありませんが、パリビズマブ(商品名:シナジス)という抗体を注射する薬(製剤)が、日本では2002年から承認・市販されています。用法としては、RSウイルス感染症の流行初期に投与し始めて流行期も引き続き1か月毎に筋肉注射することにより、重篤な下気道疾患の発症抑制のための予防効果が期待できます。
パリビズマブ製剤の投与対象者となっているのは以下の方で、保険適用の上で予防投与が開始されることがあります。使用にあたっては医師の判断が必要です。詳しいことは主治医にご相談ください。
(1)在胎期間28週以下の早産で、12か月齢以下の新生児および乳児
(2)在胎期間29週~35週の早産で、6か月齢以下の新生児および乳児
(3)過去6か月以内に気管支肺異形成症(BPD)の治療を受けた24か月齢以下の新生児、乳児および幼児
(4)24か月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患(CHD)の新生児、乳児および幼児
(5)24 か月齢以下の免疫不全を伴う新生児、乳児および幼児※
(6)24か月齢以下のダウン症候群の新生児、乳児および幼児※
※本剤の添付文書では、投与に際しては学会等から提唱されているガイドライン等を参考とし、個々の症例ごとに本剤の適用を考慮することとされています。
RSウイルス感染症予防啓発リーフレット
関連リンク先
- RSウイルス感染症Q&A
厚生労働省ホームページ
- 感染症発生動向調査
大阪市内の発生状況についてはこちら
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健康福祉局 大阪市保健所 感染症対策課 感染症グループ
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