2022年度 結核分子疫学調査事業実施要領
2022年5月25日
ページ番号:289256
感染症の発生に際し、原因微生物の型を特定し、感染源、感染経路、感染の広がりなどを明らかにすることは、公衆衛生対策を推進する上で非常に重要である。分子生物学的な手法の導入にて、微生物の遺伝情報の差異を解析し、より詳細な遺伝情報解析を行なう方法による疫学的解析を分子疫学という。
結核菌に関しては、VNTR(variable number of tandem repeat)型別法という遺伝子型別法が用いられる。これは、結核菌染色体上に多数存在する繰り返し配列の反復回数の違いを利用した解析方法であり、結核菌を分類し、菌の地域特性や感染経路の究明に役立てるものである。
1 目的
患者から分離された結核菌の保管およびVNTR型別法を実施し、本市の結核対策の向上に寄与する。
2 方法
医療機関及び検査機関より分与された菌株に対し、大阪健康安全基盤研究所にて結核菌株を保管し、必要に応じてVNTR型別法を行う。
保健所において、VNTR型別法の結果の詳細な検討を行い、市内で分離された結核菌の特徴を明らかにする。
3 期間
2022年4月1日から2023年3月31日
4 期待される主な効果
(1) 接触者健診における感染経路の証明。
(2) 疫学的に疑いがもたれなかった感染経路の発見。
(3) クラスター形成(VNTR型別が同一のグループ)率の経年的な分析による感染状況の解明及び結核対策の評価。
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