筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)について
2024年4月19日
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筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)とは
筋痛性脳脊髄炎(Myalgic Encephalomyelitis:ME)/慢性疲労症候群(Chronic Fatique Syndrome:CFS)は、これまで健康に生活していた人がある日突然、原因不明の激しい全身倦怠感に襲われ、それ以降強度の疲労感とともに微熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、脱力感、思考力の障害、抑うつ状態などが長期にわたって続くため、健全な社会生活が送れなくなるという疾患です。現在のところ詳しい発症要因は分かっておらず、はっきりとした治療法は確立されていません。
ただの疲れとは違う~慢性疲労との違いは~
この疾患は外見からは症状が伝わりにくいことや、「慢性疲労症候群」という疾患名が誤解を与えやすく、一般的な「慢性疲労」と誤解してしまう方もいます。筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)は、「強烈な全身倦怠感」が「回復せず」に「日常生活が著しく困難になる」疾患であり、一般的な慢性疲労とは全く異なる状態です。
症状に耐える苦しさだけではなく、家族、職場など周囲の人たちに「サボっている」と誤解されるつらさや、働けなくなることによる経済的な不安がストレスとなり、症状がさらに悪化しているケースもあります。
誤解がもとで患者さんに無理を強いることがないよう、正しい理解が求められています。
次のような症状が6か月以上持続ないし、再発を繰り返している場合、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)が疑われます
- 日常生活に支障が出るほどの疲れが6か月以上持続ないし再発を繰り返す(※疲労の原因がはっきりしている場合は「慢性疲労」であり、慢性疲労症候群には当てはまりません。)
- 微熱ないし悪寒がある
- 頭痛がする
- 不眠、過眠がある
- のどが痛い
- リンパ節が腫れている
- 筋肉や関節が痛い
- 原因不明の筋力低下
- 思考力や集中力が低下している
- ちょっとした動作でもすぐに疲れる
- 意欲がわかない
- 憂うつである
これらの症状が6カ月以上持続ないし再発を繰り返している場合は、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)が疑われます。当てはまる症状が多い場合は、早めに医療機関に相談しましょう。
ME/CFS世界啓発デーについて
ME/CFS世界啓発デーとは、慢性疲労症候群だったと言われているナイチンゲールの誕生日にちなみ、世界各地の患者団体が毎年5月12日に開催する啓発イベントです。その一環として、世界各地の名所旧跡や代表的な建造物のブルーライトアップが行われています。
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