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大正橋(たいしょうばし)

2016年12月26日

ページ番号:23576

諸元・アクセス

大正橋写真

橋長:79.96m
幅員:41m
形式:桁橋(連続桁)
完成:昭和49年
行政区:大正区、浪速区
河川名:木津川
アクセス:JR環状線 大正駅
      OsakaMetro長堀鶴見緑地線 
      大正駅 4番出口 およそ200m 徒歩3分

歴史・文化

  大正4年に架設された初代の大正橋は、2ヒンジ鋼アーチ橋で、当時の日本では最も長いアーチ橋であった。

 都市化が進むなか、渡し以外に川を渡る手段がなかった地域住民は、架橋とともに市電の敷設拡充を強く望んだ。その要望から生まれた旧大正橋は、市電の軌道分も含めて幅員が19m、支間長が91.4mという破格のサイズであった。このような大スパンになったのは、当時、上流にある大阪ガスの原料用石炭輸送が船によって頻繁に行われており、その点に配慮をしたためであった。このアーチ橋は、戦後になって変形と揺れがひどくなった。地盤沈下や荷重増加に伴い、橋台の不等沈下や東詰橋台の後方への水平移動などが起こり、徐々に危険な状態となっていた。

  昭和27年から本橋の耐荷力調査、橋台基礎土質調査などが行われ、同31年からは調査結果に基づく補強工事(国庫補助補修工事)を行い、老朽橋の維持管理に努めた。一連の補強工事に関しては、小西一郎京都大学教授ら第一線の学者や技術者が多大な貢献をされており、現在、わが国の橋梁工学の分野で活躍中の多くの方々が、当時、学生や研究生の立場から実験、解析などに参加されている。

 昭和41年から、都市計画道路泉尾今里線の拡張整備に伴い、この旧大正橋の架け替えが2分割で施工された。第1期工事分として、44年4月に新橋の半幅が下流側に完成し、交通が切り替えられた。第2期工事は、先に在来橋撤去が、46年の1月~3月に行われ、49年3月には、第2期に架設された半幅と、第1期分の桁が連結され、大正橋は、わが国初の3径間連続のプレストレスしない合成箱桁形式として生まれ変わった。

 橋長は約80m、幅員は41mあり、戦後著しく進んだ大阪市の合成桁技術の一つの到達点を示す橋であるといえる。なお、第2期工事は取付け道路の嵩上げに多大な日数を要し、全面開通は昭和52年10月になった。

 

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