此花区高見1丁目の大阪市有地における土壌調査の結果(速報値)をお知らせします
2023年11月29日
ページ番号:159036
大阪市有地における土壌調査の結果(速報値)をお知らせします
1.調査の概要
(1)調査場所(【図1.調査位置図】参照)
- 所在地(住居表示):大阪市此花区高見1丁目2番及び3番
- 敷地面積:約32,000平方メートル
- 土地の履歴:本調査地は、敷地中央を南北に走る道路を挟んで両側の用地を、昭和62年度から平成14年度において下水道 用地として取得したものです。本市が取得するまでは、工場、倉庫、運動場等として利用されていました。
調査地の南西部の一部につきましては、憩いの広場として一般開放しています。
(2)調査期間
(3)調査方法
「土壌汚染対策法」等に準拠し、調査地の過去の土地の履歴調査を実施した上、汚染の恐れのある地域と汚染の恐れの少ない地域に分類し、さらに用地取得後に盛土した部分(【図2.既に盛土している区画】参照)と用地取得当時の地盤(旧地盤)それぞれについて、単位区画または30メートル格子(注1)毎に表層部分(表層から50センチメートルまで)の試料を採取し、計量しました。
注1 単位区画とは、汚染の恐れのある地域において、調査対象地の最北端の地点を起点とし、東西方向及び南北方向に格子状に10メートル間隔で区画したものをいい、30メートル格子とは、汚染の恐れの少ない地域において、30メートル間隔で区画したものをいいます。
(4)調査項目
①土壌ガス試験
- 第1種特定有害物質(揮発性有機化合物)
四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1-ジクロロエチレン、シス-1,2ジクロロエチレン、1,3-ジクロロプロペン、ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、ベンゼン
②土壌含有量試験
- 第2種特定有害物質(重金属等)
カドミウム及びその化合物、六価クロム化合物、シアン化合物、水銀及びその化合物、セレン及びその化合物、鉛及びその化合物、砒素及びその化合物、ふっ素及びその化合物、ほう素及びその化合物
- 海防法対象項目(注)
ダイオキシン類、有機塩素化合物、油分、熱しゃく減量、含水率
③土壌溶出量試験
- 第2種特定有害物質(重金属等)
カドミウム及びその化合物、六価クロム化合物、シアン化合物、水銀及びその化合物(アルキル水銀)、セレン及びその化合物、鉛及びその化合物、砒素及びその化合物、ふっ素及びその化合物、ほう素及びその化合物
- 第3種特定有害物質(農薬等)
シマジン、チオベンカルブ、チウラム、ポリ塩化ビフェニル、有機りん化合物
- 海防法対象項目(注)
四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1-ジクロロエチレン、シス-1,2ジクロロエチレン、1-3-ジクロロプロペン、ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、ベンゼン、ダイオキシン類、銅又はその化合物、亜鉛又はその化合物、ベリリウム又はその化合物、クロム又はその化合物、ニッケル又はその化合物、バナジウム又はその化合物
注) 「海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律施行令第5条第1項に規定する埋立場所等に排出しようとする金属等を含む廃棄物に係る判定基準を定める省令」に定められた項目
2.調査結果の内容
基準値を超過した有害物質は以下のとおりです(【別紙1.基準値超過有害物質検出箇所図】参照)。
項目 | 単位 | 分析結果(最大値) | 土壌ガス基準値 |
シス-1,2ジクロロエチレン | ppm | 0.1 | 検出されないこと |
テトラクロロエチレン | ppm | 8.1 | 検出されないこと |
トリクロロエチレン | ppm | 2.5 | 検出されないこと |
ベンゼン | ppm | 0.54 | 検出されないこと |
項目 | 単位 | 分析結果(最大値) | 土壌含有量基準値 | 倍率 |
水銀及びその化合物 | mg/kg | 19 | 15 | 1.3 |
鉛及びその化合物 | mg/kg | 2,000 | 150 | 13.3 |
砒素及びその化合物 | mg/kg | 410 | 150 | 2.7 |
ふっ素及びその化合物 | mg/kg | 7,300 | 4,000 | 1.8 |
ダイオキシン類 | pg-TEQ/g | 8,500 | 1,000 | 8.5 |
項目 | 単位 | 分析結果(最大値) | 土壌溶出量基準値 | 倍率 |
六価クロム化合物 | mg/L | 0.59 | 0.05 | 11.8 |
水銀及びその化合物 | mg/L | 0.20 | 0.0005 | 400.0 |
鉛及びその化合物 | mg/L | 0.25 | 0.01 | 25.0 |
砒素及びその化合物 | mg/L | 0.80 | 0.01 | 80.0 |
ふっ素及びその化合物 | mg/L | 8.0 | 0.8 | 10.0 |
3.汚染原因について
4.周辺住民の健康への影響について(【図3.基準値超過状況(土壌含有量)及び要対策区画】参照)
含有量の基準値を超過している特定有害物質については、検出された区画が一般の人が立ち入ることができない場所や頻繁に立ち入る場所でないことから、直接摂取による健康への影響はないものと考えています。
溶出量の基準値を超過している特定有害物質については、周辺地域で地下水の飲用利用はないため、健康への影響はないものと考えています。
5.応急対応(【図4.応急対策を実施する区画及びその方法】参照)
含有量の基準値を超過する特定有害物質が、盛土や舗装をしていない裸地の部分から検出されたことから、今後、速やかに法令に定められた対策方法に準じて盛土等を実施します。
また、一般開放している憩いの広場の盛土部から溶出量の基準値を超過する特定有害物質が検出された区画があるため、より安全に配慮しアスファルト舗装を実施します。
6.今後の調査
今回の調査結果を踏まえ、平面方向のより詳細な分析を行っており、平成24年3月末までに最終結果が出る予定です。
また、第1種特定有害物質のうち、土壌ガス調査結果で汚染の恐れがあると判明した項目については、土壌溶出量試験を実施する予定です。
さらに、深度方向の調査を行い、土壌汚染範囲を把握するとともに、あわせて地下水への汚染の影響を計測するために、敷地の境界部に観測井を設置し、モニタリングを実施するなど、詳細な調査を引き続き実施します。
資料
- 図1.調査位置図(pdf, 128.65KB)
- 図2.既に盛土をしている区画(pdf, 197.70KB)
- 図3.基準値超過状況(土壌含有量)及び要対策区画(pdf, 185.85KB)
- 図4.応急対策を実施する区画及びその方法(pdf, 239.54KB)
- 別紙1.基準値超過有害物質検出箇所図(pdf, 355.67KB)
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