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下水道資源の有効利用

2019年8月30日

ページ番号:187907

下水汚泥溶融スラグの有効利用

 大阪市建設局では、埋め立て処分地の延命化や資源のリサイクルの観点から、下水の処理によって発生する汚泥の減量化を目的として、下水汚泥を高温で溶融・固化しています。

 溶融処理で生産される下水汚泥溶融スラグ(以下「溶融スラグ」とする。)については、埋め戻し材などの建設資材として有効利用してきましたが、リサイクル率100パーセントを目指して、有効利用先の拡大を進めています。

1.溶融スラグについて

溶融スラグ

 本市の溶融スラグは、下水汚泥を1,200度以上の高温で溶解した後、水槽で冷却して固めたものです(水冷スラグ)。粒径は約5ミリメートル以下の細粒で、性状は砂に類似しています。
 一般的に、スラグは原材料や製造方法によって性状が変化するため、下水汚泥溶融スラグの性状は、鉄鋼スラグや一般廃棄物溶融スラグとは異なります。なお、本市の溶融スラグは水分によって固化したり、大きく膨張したりするものではありません。
 高温処理により有機物はほぼ全量分解・無害化し、無機物はケイ素分が融けて固まったガラス質結晶体に取り込まれているため、重金属や有害物質が溶出しない安定した物質です。

2.溶融スラグの安全性について

 本市の下水汚泥溶融スラグの有害物質の含有量及び溶出量試験結果は、以下のとおりです。

 これまで、すべての項目において、日本工業規格 JIS A5031(コンクリート用溶融スラグ骨材)及び JIS A5032(道路用溶融スラグ)に規定される含有量基準および溶出量基準を満たしています。

 ただし、JIS A5031及び JIS A5032に規定される物性試験は実施しておりません。

平成30年度試験結果

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令和元年度(平成31年度)試験結果

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令和2年度試験結果

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令和3年度試験結果

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令和4年度試験結果

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3.有効利用の取組み

 大阪市における溶融スラグの有効利用方法については、以下のとおりです。

管基礎材

 下水道開削工事において、敷設した下水管の周りに緩衝材として砂を利用していますが、その代替品として溶融スラグを使用しています。

インターロッキングブロック

 歩道や公園などに使用されているインターロッキングブロック(組み合わせブロック)の骨材や、ブロックを施工する際の敷き砂の代替品として、溶融スラグを利用する検討をしています。

雑草防止材

 建設局用地や下水処理場などに雑草防止の目的で溶融スラグを覆土しています。

 溶融スラグは、1.化学物質がほとんど溶出しないため、栄養分がほとんどない。2.粒径が均一なものが多いため、根づきにくい、3.透水性が高いため、水分および栄養分が流出しやすい、などの理由から、雑草防止効果が確認されています。

その他の利用方法

 土地造成の埋立盛土における圧密促進のための水平ドレーン材(排水を適切に外部に排除するための水平排水層用の材料)として溶融スラグを利用しています。

 溶融スラグが砂に対して軽いことから、軽量盛土材としても利用できます。

 (注)上記の利用方法やその他の利用方法に関するお問い合わせやご相談につきましては、下記連絡先まで、お気軽にお問い合わせ下さい。

 (注)溶融スラグを試験・研究材料としてご使用になる場合は、無償で提供いたします。

 

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このページの作成者・問合せ先

建設局 下水道部 調整課 事業計画担当
電話: 06-6615-7594 ファックス: 06-6615-7690
住所: 〒559-0034 大阪市住之江区南港北2丁目1番10号 ATCビルITM棟6階