『天王寺動物園101計画』について

　天王寺動物園は、大正4(1915)年に開園し、100年を越える日本で3番目に長い歴史を有した動物園です。

　これまで施設整備や希少動物の入手を進め規模の拡大を行ってきましたが、本市の財政難や動物園自身の経営努力不足などもあり、平成25(2013)年度には平成に入ってから最低の入園者数を記録するに至りました。

　これを受け、動物園の改革・改善を継続的に実施していくために、まず平成27(2015)年8月に天王寺動物園が果たすべき意義と役割を改めて整理し、めざすべき今後の方向性を示した基本構想を策定しました。

　そして、この基本構想を実現するために必要な具体的方策として、また次の100年を魅力あふれる動物園であり続けられるよう、平成28(2016)年10月に「天王寺動物園101計画」を策定しました。

　『天王寺動物園101計画』に記載した取組項目のうち、20年間の長期計画に沿って進める施設整備計画を除く項目について、平成31年度までの約4年間を目途に、同期間中に着実に推進していくための「行動計画(以下、「アクションプラン」という。)」を策定しました。

　アクションプランは、来園者に魅力的な動物展示と非日常的なワクワク感のある園内環境を通じて楽しかった、また来たいと思っていただける動物園をめざすための「活性化計画」、適切な飼育管理や繁殖による飼育動物の安定的な維持、野生動物を取り巻く環境についての教育普及活動など、動物園が本来有するべき機能を向上させ、持続可能な運営をめざすための「機能向上計画」などの各取組項目について、達成目標と具体的な行動計画を示したものです。

　現行アクションプランの取組期限となる令和元年度において、外部有識者による『天王寺動物園101計画アクションプラン評価会議』により意見聴取を行い、この間の取組成果にかかる評価及び令和2年度以後に取組むべき内容について検討のうえ、令和2年5月に『天王寺動物園101計画　改訂アクションプラン』として改訂を行うことといたしました。

　改訂アクションプランは、現行プランの取り組み成果を評価したうえで、目標が達成できなかった項目について引き続き取り組み、策定時以降の新たな気づきや、外部有識者会議において指摘のあった項目を追加し、策定しました。

「天王寺動物園101計画」Ⅵ施設整備計画は、令和3年4月より地方独立行政法人天王寺動物園へ引き継いでいます。

現在の獣舎整備計画については、天王寺動物園ホームページをご覧ください。

「アクションプラン」は、令和3年4月より地方独立行政法人天王寺動物園へ引き継ぎ、年度計画となっています。詳細については、天王寺動物園ホームページをご覧ください。