下水熱利用とポテンシャルマップについて
2019年8月30日
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下水の温度は、外気と比べて夏は低く、冬は高く、また年間を通じた温度変化が小さい特性があり、たとえば空調利用においては、外気を熱源とするよりも下水を熱源とする方が、空調の設定温度との差が小さくなり、その分、動力が削減され、省エネ化、二酸化炭素排出量の削減が図れるものです。
これまで下水熱の利用は、下水処理場付近での限定的な利用に留まっていましたが、国においてより一層の普及促進が図れるよう平成27年度に下水道法が改正され、民間事業者が下水管渠内に熱交換器等を設置できるようになったことから、下水処理場から遠く離れた場所においても下水熱の利用がしやすくなりました。
これを受け、大阪市内の下水管渠内においても民間事業者が下水熱の利用ができるよう下水道条例及び規則等を改正し、占用料や占用許可基準などを規定したところです。(平成30年7月1日施行)
国土交通省 下水熱利用マニュアル(案)より
- 下水熱利用マニュアル(案) (PDF形式、4.97MB)
平成27年7月 国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部
- 下水道管渠内への熱交換器等の設置について
熱交換器等を設置する際の手順
- 大阪市下水道管渠内への熱交換器等の設置に関する実施要綱
熱交換器等の設置に関する要綱
今回、民間事業者による下水熱の利用の検討支援を目的として、熱需要が見込まれる夏季、冬季の下水の熱量分布と建物の熱需要推計値による熱需要家との需給マッチングを地図上に表した「下水熱ポテンシャルマップ」を作成しました。なお、本マップは、下水熱を利用するための目安となる熱量を示しています。
空調や給湯設備の新設・更新の時期に合わせ、下水熱利用システムの導入を検討する際などに、本マップをぜひご活用ください。
大阪市全域の下水熱ポテンシャルマップを下記に掲載し、ページ下部より行政区別の分布図も確認できます。また、詳細図も保有しておりますので、必要な方はご連絡いただけますよう、よろしくお願いします。なお、参考として詳細図の一例を下記に掲載しております。
下水熱ポテンシャルマップ(大阪市全域版)
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下水熱ポテンシャルマップ(詳細図)
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