都市公園におけるクビアカツヤカミキリについて情報提供のお願い
2025年7月29日
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本市では、平成30年6月27日(水曜日)、大阪市が管理する都市公園で初めて、クビアカツヤカミキリが発見されました。
クビアカツヤカミキリは、幼虫がサクラやウメ、モモ等のバラ科の樹木の中に入り込み、木の内部を食い荒らしてしまう昆虫です。人体に害はありませんが、加害された樹木は衰弱し、やがて枯れてしまいます。加害が進むことで、落枝、倒木等による人的被害の発見が懸念されるとともに、農作物や生態系への被害が拡大することが懸念されています。
本市では、早期発見、早期防除によりクビアカツヤカミキリの被害拡大を食い止めるべく、引き続き樹木点検を実施しますが、大阪市営の都市公園や街路樹において市民の皆さまがクビアカツヤカミキリを発見された際には、各担当行政区を管轄の公園事務所等に連絡くださいますようお願いいたします。
また、公園以外の場所で発見された場合は、その取り扱いについて施設管理者等関係機関へご連絡くださいますよう、ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

クビアカツヤカミキリ成虫
(埼玉県環境科学国際センター提供)

1.概要

国内の発生状況
クビアカツヤカミキリは、平成24年に日本国内で初めて発見されて以来、全国各地に次々と分布を拡大し、大阪府域でも被害が確認されています。
1.日本国内の被害状況(15都府県、令和7年2月時点)
栃木県、群馬県、茨城県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、愛知県、三重県、大阪府、京都府、奈良県、和歌山県、兵庫県、徳島県
2.大阪府域の被害状況(31市町村、令和7年6月時点)
【北部】豊中市、吹田市、高槻市、島本町、摂津市、箕面市
【中部】大阪市、枚方市、寝屋川市、大東市、東大阪市、八尾市、柏原市、交野市
【南河内】松原市、藤井寺市、羽曳野市、大阪狭山市、太子町、河南町、富田林市、千早赤阪村、河内長野市
【泉州】堺市、高石市、和泉市、岸和田市、泉大津市、貝塚市、熊取町、忠岡町

本市の発生状況
- 平成30年6月27日(水曜日)、大阪市職員が大阪市内の都市公園でクビアカツヤカミキリと疑わしい昆虫1匹を発見、捕殺。
- 平成30年6月28日(木曜日)、大阪府立環境農林水産総合研究所にクビアカツヤカミキリかどうか確認を依頼。
- 平成30年7月2日(月曜日)、昆虫がクビアカツヤカミキリであることを確認。当昆虫が発見された公園のフラスが発生している樹木1本に対し薬剤を散布。発見された公園の周囲半径1キロメートル園内のバラ科の公園樹、街路樹を緊急に調査し、新たにフラスが発生している樹木1本を確認。
- 平成30年7月5日(木曜日)、樹木から脱出した成虫が他の樹木へ移動することを防ぐため、フラスが発生している樹木(2本)にネットを巻き付け。
(注)地名が明らかになると採集される可能性もあり、拡散を防ぐため発見場所を非公表としています。
クビアカツヤカミキリの被害が確認された樹木におきましては、早期発見、早期防除により被害拡大を食い止めるべく、「クビアカツヤカミキリ被害対策の手引き書(改訂第5版)」(地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所)(pdf, 1.29MB)を参考に、本市が防除を実施しています。

2.クビアカツヤカミキリへの対応
クビアカツヤカミキリの被害を受けた樹木への対処法は、以下のものが挙げられます。
被害木の伐採
- 被害木を伐採し、破砕または焼却処分することは、最も有効な防除方法の一つです。
- 被害を受け、枯死・衰弱した樹木は、倒木や落枝が発生しやすくなります
- 樹幹や根から排出するフラスを掻き出し、幼虫を長い針金などで刺殺します。
- 防風ネット等を被害木の樹幹に巻き付け、木から脱出した成虫を捕殺することで、他の樹木への成虫の移動を防ぎ、未被害木への産卵を防止します。
農薬による防除
- 薬剤注入:樹幹や根のフラス排出孔や、樹幹(サクラのみ)へ薬剤を注入し、幼虫を殺虫します。
- 薬剤噴射:スプレーにより薬液を成虫に直接噴射します。
- 薬剤散布:希釈した薬液を、成虫が発生する6月から8月にかけて、木全体に複数回散布します。

3.クビアカツヤカミキリについて

クビアカツヤカミキリの特徴
主に以下の特徴が挙げられます。 詳細については環境省リーフレットをご覧ください。
- 成虫は、体長が2~4㎝程度、からだ全体に黒く光沢があり、頭部の下(前胸の一部)が赤く、突起があるのが特徴です。6月から8月頃に発生します。
- 幼虫は3月から10月頃に発生し、木の中でさなぎから成虫になり、幹に細長い穴(脱出孔)をあけて出てきます。
- 幼虫が入り込んだ樹木からは、うどん状の大量のフラス(木くずとフンが混じったもの)が出ます。

フラス排出孔
(埼玉県環境科学国際センター提供)

うどん状に固まるフラス
(地独)大阪府立環境農林水産総合研究所提供
環境省リーフレット
CC(クリエイティブコモンズ)ライセンス
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で提供いたします。
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【重要】成虫を発見した場合はその場で駆除を!
クビアカツヤカミキリは、外来生物法により特定外来生物に指定されており、飼育・保管、生きたまま持ち運ぶこと等は法令で禁止されています。違反すると、個人の場合は最大で300万円の罰金または3年間の懲役、法人の場合は最大で1億円の罰金が科せられます。
成虫によるさらなる被害拡大を防ぐため、クビアカツヤカミキリの成虫を発見された場合は、その場で踏みつぶす、殺虫剤を吹きかける等、ただちに駆除をお願いいたします。


5.問合せ・連絡先
【外来生物法に関すること】
環境省 近畿地方環境事務所 電話:06-4792-0706
【大阪市営都市公園・街路樹の管理に関すること】
建設局 公園緑化部緑化課 電話:06-6469-3857
【大阪市営都市公園・街路樹において発見した場合】
こちらより公園事務所等にご連絡ください。
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このページの作成者・問合せ先
大阪市 建設局公園緑化部緑化課
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北2丁目1番10号 ATCビルITM棟4階
電話:06-6615-6891
ファックス:06-6615-6070