ここちよい眠りへの7つの試み
2024年7月22日
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こどもの睡眠は保護者の生活スタイルに大きく影響されることから、保護者が「こどもが安心して眠ることのできる環境づくり」の大切さに気付くよう、「深呼吸」「あやし遊び」など、手軽で効果の高い7つの試みを紹介します。
こどもの眠りが足りないと・・・
精神的には
- セロトニン(脳内神経伝達物質で、精神を安定させる作用がある)の働きが低下
- 不定愁訴…なまあくびや食欲不振、だるいなど
身体的には
- 免疫機構の不具合により、かぜなどの感染症にかかりやすい
- 自律神経系への悪影響で交感神経、副交感神経の乱れにより、ここちよい良質な眠りに支障をきたす可能性がある
- 老化現象が進む(抗酸化作用や性的成熟の抑制効果のあるメラトニンの分泌が減り、老化が促進される)
- 肥満、高血圧、糖尿病など生活習慣病の危険度増加
ここちよい眠りへの7つの試み
人が眠りにつき、朝に起きて活動を行うためには、ホルモンの働きがとても重要です。健康な状態では、睡眠を促す松果体ホルモン(メラトニン)が午前0時ごろにピークとなり、脳内温度が低下します。これにより、良質な睡眠がとれ、神経細胞が休養できるのです。
良質な睡眠をとる(熟睡する)ことは、こどもの発育発達を促すことにつながることから、こどもをここちよい眠りにいざなう7つの試みを紹介します。
1 ゆっくりと息を吸って、ゆっくりと息を吐いてみましょう
呼吸は自律神経によりコントロールされています。ゆっくりと息を吸い、ゆっくりと息を吐くことで副交感神経の働きを活発にして体をリラックスさせすこやかな眠りを誘います。反対に息を早くすることで交感神経を高めて興奮状態を促すのでここちよい眠りを妨げる結果となります。さあゆっくりと呼吸をしてみましょう。
2 足が冷えていませんか。ぬるま湯のお風呂でゆっくり体を温めてみましょう
私達の体温は日内差は約1度くらいです。1日のうちで最も体温が高いのが午後から夕方にかけてで、反対に夜寝る頃から明け方にかけて最も低くなります。体温と睡眠との関係は深く、体温が下がり始めるとすこやかな眠りにつくことができます。熱の放散が始まるとこどもは足がポカポカ、汗もかきます。熱を放散させて体温が下降することにより初めてすこやかな眠りにつくことができるのです。寝る前のお風呂はぬるま湯でゆっくりとがよいですね。
3 ゆらゆら遊びをこどもといっしょにしてみましょう
保護者の膝に抱っこされ、こどもの1日の出来事に耳を傾けながら、そして互いのぬくもりを感じながらゆらりゆらりとしたリズミカルな動きは、心からの満足感が得られ、安心してすこやかな眠りにつくことができるでしょう。
4 電気を消して、暗くして寝てみましょう
こどもの精神を落ち着かせ、またすこやかな眠りを誘うメラトニンというホルモンは夜暗くなると分泌されます。とりわけ就学前1~5歳の年齢のこどもはメラトニンがシャワーのように沢山分泌されます。明るいところでは分泌が抑制されます。部屋のテレビや電気を消して暗くして寝ましょう。
5 ギュッと抱きしめて、ぬくもりをこどもからもらってみましょう
暗い夜はこどもにとっては怖いものです。保護者の胸にギュ~ッと抱きしめられたこどもは安心感、安全感に包まれて、また互いのぬくもりが心を落ち着かせてすこやかな眠りにつくことができるでしょう。
6 テレビを消して、静かにして寝てみましょう
朝に早起きをして朝日を浴びることで、体の中にある体内時計(25時間)のリズムを昼夜の区別のある地球の24時間のリズムに合わせるスイッチが押されます。反対に夜でもテレビや電気の明かりがついているとこどもの体内時計のリズムを狂わせ、昼夜の区別ができなくなります。こどもも保護者も夜遅くまで見るテレビやゲームを消して静かにして寝ましょう。
7 かんたんな体操をして寝てみましょう
昼間しっかりと戸外で活動をした体はここちよい疲れがでていることでしょう。寝る前の体のクールダウンとして、すこやかな眠りにつくために一日の最終版のプログラムです。さあのびのびとゆっくりと体をほぐして眠りにつきましょう。
昼寝は遅くならない時間にしましょう
保育所や幼稚園に行っていないこどもの場合は、昼寝は昼食を食べた後の遅くても午後3時半までには切りあげましょう。
夕方の昼寝は親には都合よく感じられるかもしれませんがこどもには就寝時刻が深夜にずれ込み悪い影響がでます。就学が近付いたら昼寝の習慣はなくしていきましょう。
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