桑津遺跡出土木簡 1点
2019年1月9日
ページ番号:9169
桑津遺跡出土木簡
くわづいせきしゅつどもっかん
分野/部門
有形文化財/考古資料
所有者
大阪市
出土地
大阪市東住吉区桑津3
紹介
法量 : 長さ21.6cm、幅4.0cm
桑津遺跡から出土した7世紀前半の呪符木簡(じゅふもっかん)。国内で出土した呪符木簡としては最古のものである。
片面には「日」字をT字形に繋いだ「符録」、その下に「文(欠ヵ)田里」と読める三文字があり、少しおいて二行にわたって「道意白加之/募之乎」の文字がある。
もう一面には「各家客等之」と書かれている。
釈読については、「白加之」の部分を「由加之(ゆかし)」、「各家客等之」の「客等之」の部分を「皮皮等之(ははとし)」と読む一字一音表記で書かれているとする意見があるなど、文字表記の歴史を考えるうえからも、道教にかかわる民間信仰の源流を示す資料であるということからも貴重な資料である。