久留米藩蔵屋敷図 43枚
2024年1月15日
ページ番号:9172
久留米藩蔵屋敷図
分野/部門
所有者
合名会社 神宗(かんそう)
所在地
大阪市中央区高麗橋3
紹介

江戸時代に中之島にあった久留米藩(有馬氏21万石)蔵屋敷の年中行事や、米の出納の様子を描いている。
四条派(しじょうは)の画家、眉山玉震(びざんぎょくしん)によって慶応3年 (1867)に描かれたもので、久留米藩出入りの商人が描かせたものという。本来、画帖であったが、現在では屏風に仕立てられている。
蔵屋敷は堂島・中之島を中心に、多い時で100以上あり、各藩から年貢米や特産品が集められ、そこから売りさばかれた。とくに、米は当時の経済の根幹をなす商品で、蔵屋敷は「天下の台所」の象徴であった。
ところが、蔵屋敷内部の様子を具体的に知ることができる資料はほとんど残っておらず、蔵屋敷で行なわれた作業の過程や、年中行事の様子を絵画的に描いた本屏風は、蔵屋敷の様子を視覚的に知ることができる貴重な資料である。
用語解説
四条派(しじょうは) 江戸後期の画家松村呉春を祖とする日本画の流派。幕末の大坂では主流であった。没骨法を用いるが、丸山派に比べ軽妙であることが特色。呉春の末弟松村景文が同派の画風を確立して京都を中心に栄え、明治以後も幸野楳嶺・竹内栖鳳・西村五雲らの大家を出した
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