紙本著色釈迦誕生図(和光寺) 1幅
2019年1月9日
ページ番号:9184
紙本著色釈迦誕生図
しほんちゃくしょくしゃかたんじょうず
分野/部門
有形文化財/美術工芸品[絵画]
所有者
宗教法人 和光寺(わこうじ)
所在地
大阪市西区北堀江3
紹介
阿弥陀池で知られる和光寺は、江戸時代の大坂の名所のひとつであり、釈迦信仰が盛んである。
この画像は釈迦誕生を記念する灌仏会(かんぶつえ)の本尊で、釈迦誕生の説話を物語風に描き、阿弥陀池を模した蓮池も画面に配している。
文化14年(1817)に奉納されたもので、作者は大坂中寺町の画家小柴蘭渓(こしばらんけい)である。
独自性にあふれた構図による豊麗な彩色の作品で、躍動感にあふれる金色の釈迦が中央に描かれる。
軸裏には奉納時に結縁(けちえん)した願主を記す114枚の文書が貼られており、和光寺の信仰圏をうかがう歴史資料としても貴重である。
用語解説
灌仏会(かんぶつえ) 釈迦仏誕生を祝う仏教行事。現在は主に新暦の4月8日に行われる