毛馬第1閘門および洗堰 1構
2024年1月15日
ページ番号:9191
毛馬第1閘門および洗堰
けまだいいちこうもんおよびあらいぜき
分野/部門
有形文化財/建造物
所有者
国土交通省
所在地
大阪市北区長柄東3
紹介
淀川は大規模な洪水が頻発し、流域の人々に甚大な被害を及ぼした。そのため明治政府は明治29年より淀川の大改修工事を開始した。
毛馬においては第1閘門(明治40年竣工)と洗堰(同43年竣工)を設置し、これにより旧淀川(大川)に流れ込む水量を調節するとともに船運の利便を図った。両者共に煉瓦造で端部や要所を花崗岩貼りとする。
第1閘門(左側の画像)は中央の閘室の前後に鉄製の両開扉を設置する構造であったが、昭和3年(1928)の改修工事により、開閉の作業を迅速に行うため、引き上げ式の鉄製扉が新設された。
洗堰は9本の堰柱と両側の橋台からなり、10個の水通しをもっていた。北側3分の2が新洗堰の工事により撤去されたが、他はよく残る。
周囲は公園として整備されている。
平成20年、「淀川旧分流施設」として国の重要文化財指定をうけたことにより、大阪市の指定については解除。