重誓寺真宗関係史料 一括(2点)
2024年1月15日
ページ番号:9216
重誓寺真宗関係史料
じゅうせいじしんしゅうかんけいしりょう
絹本著色方便法身阿弥陀如来画像1幅、紙本墨書重誓寺縁起1巻
分野/部門
有形文化財/歴史資料
所有者
宗教法人 重誓寺(じゅうせいじ)
所在地
大阪市旭区中宮2
紹介
本願寺教団は8世門主蓮如(れんにょ)の時代に摂津・河内地域に教化を広げ、後の大坂本願寺となる大坂御坊を開いた。
その後を継いだ9世実如(じつにょ)の時代である16世紀前半は、在地に勢力が浸透し、拠点となる惣道場が次々に開かれた時代である。本願寺教団は惣道場に、本尊となる画像や名号を下付(かふ)した。
重誓寺に伝来する方便法身阿弥陀如来画像(ほうべんほっしんあみだにょらいがぞう)は、そのような事例が在地に伝来した希少な事例である。裏書から永正年間(1504~21)に実如が下付した本尊であることが分かる。
中世の市域東北部を指す呼称である「榎並」(えなみ)の文字が宛所に残る。
在地の歴史資料で中世にさかのぼるものは市内では非常に少なく、貴重な資料である。