木造阿弥陀如来立像(法音寺) 1躯
2024年1月15日
ページ番号:9224
木造阿弥陀如来立像
もくぞうあみだにょらいりゅうぞう
分野/部門
有形文化財/美術工芸品[彫刻]
所有者
宗教法人 法音寺(ほうおんじ)
所在地
大阪市天王寺区生玉町
紹介
法量 : 像高 93.2cm

来迎印を結ぶ阿弥陀如来立像で、螺髪(らほつ)をあらわさず、簡素に衣摺(きぬずれ)をあらわす点が特徴的である。
頭体を通して根幹部は一材から彫出、割り首して、さらに前後に割り矧ぐという一木割矧造(いちぼくわりはぎづくり)の彫眼像である。体側材は用いず、構造的には古様を示す。背面材、両手首先、両足先は後補である。面奥は深く一木造特有の量感を示す一方で、浅い体奥には定朝様(じょうちょうよう)の影響もうかがわせる。
現状では古色を呈する。
擬古的な特色ある作品で、制作年代は鎌倉時代と考えられる。
用語解説
彫眼(ちょうがん) 木彫像において、眼を彫り出してあらわしたものを彫眼と呼び、これに対し、眼の内部をくり抜き眼球状の水晶を嵌め込んだものを玉眼という
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