木造阿弥陀如来立像(大通寺) 1躯
2019年1月9日
ページ番号:9232
木造阿弥陀如来立像
もくぞうあみだにょらいりゅうぞう
分野/部門
有形文化財/美術工芸品[彫刻]
所有者
宗教法人 大通寺(だいつうじ)
所在地
大阪市天王寺区城南寺町
紹介
法量 : 像高 96.6cm
平安時代以降、浄土教の隆盛に伴って、阿弥陀如来が来迎する姿をあらわした立像を造仏することが流行した。本像もそのひとつで、一木割矧造(いちぼくわりはぎづくり)による彫眼像である。
高い肉髻(にっけい)、穏やかで上品な表情、浅い彫り口の衣文(えもん)、浅い体奥は典型的な定朝様(じょうちょうよう)を示す。制作年代は平安時代後期、12世紀と考えられる。表面の漆箔は後補のものだが、当初の形状をよくとどめる。 市内に残る優美な平安彫刻の作例である。
平成25年国の重要文化財指定により、現在は大阪市の指定については解除。
用語解説
彫眼(ちょうがん) 木彫像において、眼を彫り出してあらわしたものを彫眼と呼び、これに対し、眼の内部をくり抜き眼球状の水晶を嵌め込んだものを玉眼という