惜字炉 1基
2019年1月9日
ページ番号:74308
惜字炉
分野
所有者
宗教法人 清寿院(せいじゅいん)
所在地
大阪市天王寺区勝山2
紹介

文字を記した文書や版本などの字紙は神聖であり、特別の焼却炉をつくり、不用の字紙について、敬意をもって供養しながら焼却する、という風習が中国、台湾、沖縄地方に見られる。これは中国の明代にさかのぼる風習を受けたものともいわれる。 このような焼却炉を惜字炉や焚字炉と呼ぶ。沖縄以外では3例あり、うち2例は長崎市のもので、残る1例が大阪市天王寺区の清寿院境内にある惜字炉である。
『摂津名所図会大成』に「関帝堂」として大きく取り上げられる黄檗宗寺院の清寿院は南京寺とも称され、幕末には川口の中国人居留地の人々から特に厚く信仰された。
惜字炉は、明治20年(1887)に中国人信者の寄進によって建立されたもので、一辺約70cmの六角形の炉である。
創建以来、字紙を供養して焼却する炉として使用する習俗が清寿院信者によって維持されており、その中心となる象徴的な存在である。
阪神大震災による倒壊後の修復で、背面を除く5面に設置されていた陰刻銘を持つ砂岩製の石版は剥落が進んでいるため、修復した炉とは別に保管することとなった。
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