浄照坊真宗関係史料　一括（8点）

じょうしょうぼう　しんしゅうかんけいしりょう

口伝鈔（中・下巻）2冊、紙本墨書六字名号1幅、紙本墨書万歳歌「京の町」1巻、木造親鸞坐像1躯、木造蓮如坐像1躯、同免状2幅

　中世の大阪は本願寺教団と関係が深いが、浄照坊は大坂本願寺建立の10世門主証如の『天文日記』に頻繁に登場する有力な門弟、八尾慈願寺の法円が大阪の通寺として建立した寺院である。

　平成13年度に蓮如裏書を同伴する法円画像など13点を大阪市指定文化財に指定しているが、その際に存在を現認できなかった史料である。

　蓮如奥書を持つ口伝鈔の中・下巻2冊は、蓮如が法円に文正2年（1467）に下付したものである。

　また、証如筆と伝える草書体の紙本墨書六字名号と、室町時代の万歳歌の筆写史料で、蓮如筆と伝えられ蓮如上人子守歌と称される「京の町」が、蓮如に関連する史料として伝来していることが新たに判明した。

　「浄照坊真宗関係史料　一括（13点）」と一体となる中世に遡る真宗関係史料であり、歴史資料として貴重である。

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