難波宮跡出土万葉仮名文木簡 1点 附 土器資料24点
2019年1月9日
ページ番号:117773
難波宮跡出土万葉仮名文木簡
なにわのみやあとしゅつど まんようかなぶんもっかん
分野/部門
有形文化財/考古資料
所有者
大阪市
出土地
大阪市中央区内久宝寺町
紹介
法量 : 長さ18.50cm以上、幅2.65cm
この木簡は、史跡難波宮跡の南西約100m、前期難波宮(長柄豊碕宮)の建設に伴うと考えられる整地層の直下の地層から出土した。
そのため、木簡の出土した地層の時期は、前期難波宮が完成する白雉3年(652)前後より古いと考えられる。
木簡の片面には「皮留久佐乃皮斯米之刀斯□」と11字が完全に残り、12字目をわずかに残して折れている。
「はるくさのはじめのとし□」と読まれたと考えられ、万葉仮名によって日本語の文章が表記されている。
これまで国語学では万葉仮名文の成立は7世紀末頃とされていたが、この木簡の出土により、その成立が7世紀中頃まで遡る可能性が出てきた。当木簡は、日本語表記や和歌の歴史、そして書道の分野に関わっても注目される考古資料であるといえる。
附として木簡の時期を示す土器資料24点を含める。
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