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【第20号】「絵本といっしょに」大阪市立図書館

2019年3月20日

ページ番号:183864

赤ちゃんは絵本が大好き

 「かえるが、ぴょ~ん」そのことばに合わせてゆすりあげてもらうと、赤ちゃんはうれしそうに笑い、それを見たおかあさんも笑顔になります。3か月児健診の待ち時間に、赤ちゃん絵本の『ぴょーん』を読み聞かせをしているときの光景です。いろいろな動物が「ぴょ~ん」と飛び上がる場面が続き、その繰り返しと音の響き、なにより絵本をとおしておかあさんとふれあうことを赤ちゃんはよろこんでいます。


 

はじめまして赤ちゃん


 生まれたばかりの赤ちゃんと二人きりになったとき、どうかかわればいいかと途方にくれたことはありませんか?ことばがけが大切と知っていてもまだ反応してくれないし、あやしても笑ってくれない。こんな小さな赤ちゃんになんと語りかけたらいいのだろう。初めて親になったとき、だれしもそんなふうに悩むのではないでしょうか?そんなとき、絵本を手にとってください。絵本を読んであげることで、親も子も無理なく楽しい時間を持つことができます。

6か月を過ぎたら


 「おうちで絵本を読まれていますか?」と尋ねると、「ちゃんと聞きません」とか「すぐにあきてしまいます」といったお返事をよくいただきます。6か月を過ぎるころから、赤ちゃんは絵本の絵や形、ページごとの絵の変化を楽しめるようになりますが、1冊を最後まで楽しむのはまだむずかしいようです。それなら読み聞かせの意味がないのでは?いいえ、そんなことはありません。大好きな人にだっこしてもらって、絵本を読んでもらうのは、心地よいものです。身近な人が自分に語りかけてくれることは、赤ちゃんを満足させ、読み手の大人にもほっとする時間を与えてくれます。いい気持ちだな、うれしいなと感じ、読んでくれる人への信頼感が赤ちゃんの心に生まれてくるのではないでしょうか。そんな時間を共有する体験は、これからの子育ての大きな財産になっていくと思います。

 赤ちゃんにはまだことばの意味はわかりませんが、ことばのもつリズムは体で感じて楽しみます。「わんわん」「がたんごとん」といったことばの繰り返しは、おのずと心地よいリズムを生みだし、聞き手だけでなく読み手の気持ちもほぐしてくれます。無理にリズムをつけて読む必要はありませんが、自然に体がゆれるような動きには赤ちゃんといっしょに身をまかせてみてはいかがでしょう。

 どんな絵本がいいですかと質問を受けた時、参考にこれまでに読まれた絵本を伺うと、少し対象の月齢が高めかなと感じることがあります。今はインターネットの絵本紹介のサイトもあり、情報にはことかきません。大阪市立図書館のホームページでも「子どもにすすめる本」としてリストをご紹介しています。名作絵本や、おすすめ絵本と知ると心がそそられます。ただどんなよい絵本でも成長段階により、十分楽しめないこともあります。私自身が初めてわが子に『いないいないばあ』を読み聞かせたとき、何十年も読み継がれた赤ちゃん絵本の代表作ともいえるものですから、さぞよろこんでくれるだろうと期待したのですが、反応がなくがっかりしました。『いないいないばあ』は、すばらしい絵本ですが、周囲とのふれあいの中で、「いないいないばあ」を楽しめるようになったときにこそ、本当に楽しめるものなのです。

 でも一度読んで楽しめなかったからとあきらめないでください。成長に合わせて別の機会に読んだら、今度はお気に入りになるかもしれません。

1歳のころ


 1歳をすぎると簡単なストーリーのある絵本が楽しめるようになってきます。身近な世界を再体験できるような絵本を読んであげてください。お気に入りの絵本は「もう一回もう一回」と何度も繰り返しせがまれます。図書館で幼い男の子が大きな声で泣いていて、おかあさんが「うちにあるのと同じ絵本を借りるといってきかなくて」と話してくださいました。おうちにある大好きな絵本が図書館にもあって、うれしくてどうしても借りて帰りたかったのでしょうね。子どもは自分のよく知っている世界を何度も何度も繰り返し体験することで安心し、心の安定を得ることができます。そうなって初めて、新しい知らない世界へ一歩踏み出す勇気がわいてくるのでしょう。

3歳のころ


 十分安心をもらった子どもたちは3歳ごろには、絵本をとおして新しい体験をし、それを自分のものとして世界を広げていけるようになります。絵本の絵に助けられ、ことばで世界を描く力、想像力をはぐくんでいきます。学習するにも想像力が不可欠ですが、なによりも子どもが自分の世界を築き、外の世界と向き合おうとするとき、想像力は大きな助けとなるものです。

もっと大きくなっても


 子どもが大きくなってもどうか絵本の読み聞かせをしてあげてください。絵の力とともに、読み手とのあたたかな交流があるとき、絵本の味わいはより深く、聞き手の心に残ります。絵本を通してのふれあいは、子どもの心に長く残る大切な思い出となることでしょう。

 『ぴょーん』 まつおか たつひで/作・絵 ポプラ社
 『いないいないばあ』 松谷 みよ子/文 瀬川 康男/え 童心社

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