幕末大坂城湿板写真原版一括(6点)
2019年12月29日
ページ番号:435663
幕末大坂城湿板写真原版
ばくまつおおさかじょうしっぱんしゃしんげんばん
分野/部門
有形文化財/歴史資料
所有者
大阪市(大阪城天守閣)
所在地
大阪市中央区
紹介
コロジオン湿板法(湿板写真)は1851年に考案され、19世紀後半に広く用いられた写真技術である。この写真原板は宮内庁書陵部にある49点とともに、慶応元年(1865年)~2年(1866年)の第二次長州征伐の時期に大坂城が軍事拠点となった際に撮影されたものと考えられている。内容は、大手門・大手口多聞櫓、南仕切門・太鼓櫓、蛸石、本丸東側の諸櫓、人面石、中之島からの遠望といったもので、宮内庁書陵部所蔵分の大半の写真が建物や石垣を基本的に正面から記録を目的に撮影されているのに対して、特筆すべきものを選んで印象的な写真を意図したかと思われるものを含む。大坂城の姿を写真としてとどめた最古の記録であり、大手門や大手口多聞櫓などをのぞいて多くの建物が戊辰戦争の際に焼失しており、往時の大坂城の姿を知るうえできわめて貴重な資料といえる。また、わが国における写真撮影技術の受容とその発展の歴史を知るうえでも欠かせない資料である。
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