大坂城跡本丸内出土三葉葵文鬼瓦一括(5点)
2019年12月29日
ページ番号:435669
大坂城跡本丸内出土三葉葵文鬼瓦
分野/部門
有形文化財/考古資料
所有者
出土地
紹介
本資料は大阪城天守閣の南東側において平成25年(2013年)に行われた発掘調査で出土した。この調査では重要文化財「金蔵」の東に広がる空閑地に形成された瓦廃棄土坑が10基以上検出され、多量の瓦が出土した。これらの瓦は、徳川期大坂城の本丸内にあった建物に用いられ、その廃絶や改修に伴って廃棄されたものである。出土した多量の瓦のうち、徳川氏の家紋である三葉葵文を意匠とした全形をうかがえる5点の鬼瓦を指定した。徳川期大坂城の本丸内建物に用いられたことが確実な資料であり、これらのうち最大の鬼瓦は千貫櫓の鬼瓦や指図に記された鬼瓦との比較から、徳川再築当初のものである可能性や天守に準じる主要な建物に用いられた可能性が推定される。近世城郭完成期の瓦資料として一級のものであり、今後、幕府による城郭整備に用いられた瓦としての位置づけや、城内に残る徳川期の建物に葺かれた瓦との編年的な比較検討など、さまざまな研究を行ううえでの基準資料が得られたという点で、貴重な資料と考えることができる。
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