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大念佛寺経蔵 1棟

2022年9月21日

ページ番号:570822

大念佛寺経蔵

だいねんぶつじきょうぞう

分野/部門

有形文化財/建造物

所有者

宗教法人 大念佛寺(だいねんぶつじ)

所在地

大阪市平野区平野上町1

紹介


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大念佛寺経蔵

 大念佛寺は融通念仏宗(ゆうづうねんぶつしゅう)の総本山であり、江戸時代、元禄年間(1688~1704)に伽藍の整備がおこなわれ、多くの堂宇が建設された。経蔵もその時に計画された建物で、元文2年(1737)頃に竣工した。壮大な山門を入ってすぐの北側、本堂の東側正面に南面して建つ。方3間(けん)、宝形造(ほうぎょうづくり)、本瓦葺きで露盤(ろばん)、宝珠をあげる。土蔵造りで、柱、貫(ぬき)、長押(なげし)、垂木(たるき)などの構造材の形を現したままで、軒裏までを塗込めとする。各面ともに中央間を広く取り、南面には花頭窓(かとうまど)型の出入口を設け、出入口の上部には龍のレリーフを飾る。側面(東、西面)には大型の花頭窓を設け、正面の出入口とデザインを揃えている。内部には装飾性豊かな八角輪蔵(はっかくりんぞう)を置く。

 大念佛寺経蔵の建築は近世経蔵の特徴をよく示したもので、華やかさのなかに境内景観を荘厳化する建築として貴重である。

用語解説

融通念仏宗(ゆうづうねんぶつしゅう) 良忍(りょうにん、1073~1132)が開祖の浄土教の宗派の1つ。総本山は大念佛寺。

露盤(ろばん) 塔の頂部にあって、宝珠を受ける最下部の四角い箱形の部分。

貫(ぬき) 木造建築で柱等の垂直材間に通す水平材。

長押(なげし) 柱に釘で打ちつけ、横方向に連結するための横材。

垂木(たるき) 屋根板を支えるために棟木から軒桁に架け渡す細長い材。

花頭窓(かとうまど) 火灯窓ともいわれる。上枠を火炎形(火灯曲線)、または花形(花頭曲線)に造った特殊な形の窓。

八角輪蔵(はっかくりんぞう) 仏教の寺院内等に設けられる経蔵の一種である。回転式の書架であり、正しくは転輪蔵。

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