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木造阿弥陀如来坐像 1軀

2022年9月21日

ページ番号:570827

木造阿弥陀如来坐像

もくぞうあみだにょらいざぞう

分野/部門

有形文化財/美術工芸品〔彫刻〕

所有者

宗教法人 西照寺(さいしょうじ)

所在地

阪市天王寺区下寺町2

紹介


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木造阿弥陀如来坐像

 上町台地の寺町の浄土宗寺院に伝来する阿弥陀如来像のひとつである。玉眼(ぎょくがん)嵌入(かんにゅう)の像で、頭部は前後に材を割り矧ぐ。体部は寄木造(よせぎづくり)である。頭部の奥行は深く量感があり、頭部背面の隙間からの観察によれば、玉眼裏の横板や楔(くさび)などの部材は、本体とは質感が異なっている。体部は頭部に比べるとやや小作りで、体奥も浅い。頭部のみ制作年代が古く、玉眼の嵌入と体部は、江戸時代の後補とみられる。頭部の制作年代は、平安時代の11世紀後半にさかのぼり、市域に残る希少な平安彫刻の作例のひとつである。

用語解説

玉眼(ぎょくがん) 木造の像で、目の部分に水晶やガラスなどをはめこんで実際の目に近い様子を表す技法。

寄木造(よせぎづくり) 像の各部を別々に彫刻し、組み合わせて一つの像をつくる方法。

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