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杭全神社神宮寺仏画群 一括(13点 附11点)

2022年9月21日

ページ番号:570830

杭全神社神宮寺仏画群

くまたじんじゃじんぐうじぶつがぐん

分野/部門

有形文化財/美術工芸品〔絵画〕

所有者

宗教法人 杭全神社(くまたじんじゃ)

所在地

大阪市平野区平野宮町2

紹介


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杭全神社神宮寺仏画群

 杭全神社は、中世自治都市としてしられる平野における信仰の拠点であり、その宮座(みやざ)は、集落の中核となる役割を果たしていた。神仏分離までは、権現寺(ごんげんじ)と称される真言系密教寺院の神宮寺でもあった。神宮寺の什物(じゅうもつ)は、神仏分離後散逸することが通例だが、杭全神社の場合、仏画については相応の量が神社に残っている。その中には、聖徳太子絵伝(えでん)など、中世にさかのぼる画像も複数含まれるほか、浄土教の念仏道場でもあったため、その信仰を示す画像も残っている。また、神社の祭神である牛頭天王(ごずてんのう)・熊野権現(くまのごんげん)の画像や、祭神の画像と対になる本地仏(ほんじぶつ)の彫像などもあわせて伝来しており、失われた神宮寺を考える貴重な史料である。

用語解説

宮座(みやざ) 神社の氏子の祭祀組織。神職とは別に祭りをとりしきる役割を担う。

什物(じゅうもつ) 仏教教団が所有している種々の器具。

絵伝(えでん) 貴人・高僧などの伝記を、連続する絵と詞書(ことばがき)とによって示したもの。

牛頭天王(ごずてんのう) 本来はインド祇園精舎の守護神だが、祇園社(八坂神社)に祭られ、スサノオノミコトに同一視される場合もある。

熊野権現(くまのごんげん) 熊野三社の主祭神として祭られる、本宮の家都御子神(けつみこのかみ)、新宮の熊野速玉神(くまのはやたまのかみ)、那智の熊野夫須美神(くまのふすみのかみ)の三神。権現とは日本の神の神号の一つで、日本の神々を仏教の仏や菩薩が仮の姿で現れたものとする本地垂迹説(ほんじすいじゃくせつ)による神号である。

本地仏(ほんじぶつ) 神は仏や菩薩の化身であるという考え方(本地垂迹説)があり、神の本来の姿である仏や菩薩のことをいう。

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