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伝豊国大明神坐像 1軀

2022年9月21日

ページ番号:570839

伝豊国大明神坐像

でんとよくにだいみょうじんざぞう

分野/部門

有形民俗文化財

所有者

宗教法人 大宮神社(おおみやじんじゃ)

所在地

大阪市旭区大宮3

紹介


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伝豊国大明神坐像

 大宮神社は、大宮八幡宮とも称される、旭区大宮に社地を構える神社である。本像は、等身大の男神像であり、八幡神の随神(ずいじん)の高良明神(こうらみょうじん)をまつる、境内の摂社高良社の社殿の中に、秘されてまつられていた。等身大、寄木造(よせぎづくり)の彫眼(ちょうがん)像で、神格化した豊臣秀吉(1537~1598)が復権した近代には、豊国大明神像として信仰を集めていた。制作は江戸時代で、銘記はないが、当初から豊国大明神像として造立され、信仰されていた可能性もある。豊国大明神像とすれば、全国で20数例と限れられる像のうちで、最大の像高を有している。近代の大阪は、秀吉の復権に伴い、神格化された秀吉が篤く信仰されていたが、その信仰を物語る史料は希少であり、重要な彫像である。

用語解説

高良明神(こうらみょうじん) 八幡神の随神で、平安時代以降、武内宿禰(たけしうちのすくね)と習合して信仰される場合もあった。

寄木造(よせぎづくり) 像の各部を別々に彫刻し、組み合わせて一つの像をつくる方法。

彫眼(ちょうがん) 木を彫りだして、像の目を表す技法。

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