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令和5年11月30日 大阪市長会見全文

2024年1月22日

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司会

それでは、市長定例記者会見を開始します。市長、よろしくお願いします。

 

淀川左岸線(2期)建設中区間の新技術実証フィールドとしての提供について

淀川左岸線(2期)建設中区間の新技術実証フィールドとしての提供について

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市長

よろしくお願いします。私からは、まず、淀川左岸線(2期)建設中区間の新技術実証フィールドとしての提供についてでございます。大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するため、「未来社会の実験場」のコンセプトの下、万博開催前から会場内外において、企業・大学・自治体など多様な参加者によりまして、社会が抱える様々な課題解決を図り、SDGsの達成に資するチャレンジが行われております。本市におきましても、企業・団体等に対し、市の関連施設をSDGsの達成に資する新技術を実証するフィールドとして提供し、支援をしております。このたび、支援の1つといたしまして、万博会場までのシャトルバス等のアクセスルートとなります淀川左岸線(2期)の建設中区間を令和7年10月まで実証フィールドとして提供しますので、道路などインフラ施設に関する環境負荷低減など、新技術の実証に活用いただきたいと思います。提供する当区間の整備は、万博期間中の暫定的なものであるため、実証実験では、一般に供用する道路では制限がかかる新技術や新材料の使用、新技術に必要な施設の設置など、重要(正しくは、柔軟)な運用を図ることが可能となります。本市の関連施設としては、これまで公園などで、フィールドを提供した実績はございますが、「暫定利用となる道路」を提供するのは初めてとなります。本日より受付を開始いたしますが、まずは事前相談を行いますので、ご希望いただく場合は、早めにご連絡いただけたらと思います。万博がめざす未来社会の実現に向けまして、既に多くの人たちによりSDGsの達成に向けた活動などが「共創チャレンジ」として行われており、今回、提案いただく実証実験も「共創チャレンジ」に登録いただきます。積極的な提案をお待ちいたしております。

 

大阪・関西万博 開幕500日前を契機とした主な取組み

大阪・関西万博 開幕500日前を契機とした主な取組み

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もう1点、次に、大阪・関西万博、いよいよ本日、開幕500日前ということで、これを契機とした主な取組についてでございます。前売券の発売が始まりました、いよいよこのタイミングでですね、一気に万博機運を盛り上げていきたいと思います。フリップ2、これか。大阪市内におきまして、官民一体で万博PRを集中的に展開しております。まず、御堂筋をはじめとする市内10のエリアに大阪府民をはじめ、万博プロデューサーやアンバサダーらが万博に向けた思いや、万博をきっかけにチャレンジしたいことを手書きしたEXPOメッセージフラッグを沿道に掲出しております。私も僭越(せんえつ)ながらメッセージを掲出いたしておりまして、「万博でともに未来を描きましょう そしてこどもたちに夢を」と記したメッセージフラッグ、こちらは市役所前となんば駅前に掲出いたしております。次に、大阪・関西万博モニュメントが、明日から大阪市役所正面玄関前に設置されます。本日、NHK大阪ホールで開催されます「大阪来てな!万博開催500日前イベント」におきまして、お披露目いたしますので、どのようなモニュメントになるのかお楽しみにしていただけたらと思います。そのほか、鶴見緑地での横断幕の掲出や、大阪駅ビルEXPO2025ラッピングプロジェクト、通天閣のサイネージでの万博開催までのカウントダウン表示などまち全体で、万博の機運さらに盛り上げてまいります。また、大阪ステーションシティでは、チケット販売プロモーションのイベントを開催、阪神百貨店北側歩道には、情報発信ブースを設置するなど、様々な形で万博PRを展開しております。東京では、東京タワーやスカイツリーで開幕500日前の特別なライトアップが本日、実施される予定でございます。市民の皆さん、また大阪にお越しいただいた皆さんには、ぜひこうした取組に触れていただき、万博への期待を高めていただきたいと思います。大阪・関西万博がめざす未来社会の実現に向けまして、万博開催前から先程発表した、本市からの実証フィールドの提供などによりまして、新技術の実証実験が行われ、万博開催中におきましては、150を超える国々の英知が結集され、先進的な技術やサービスが実証・実装されます。こういった、未来の技術やサービスが、新たなイノベーションにつながり、地元をはじめ国内外の企業等により実用化されることで、大阪・関西、ひいては日本全体の経済成長や発展につながります。また、こうした未来の技術やサービスを、次世代を担う子どもたちが直接体感することで、将来、自らがチャレンジする道しるべとなり、新しい時代を創造する世代が育まれ、世界の課題解決に結びついていくことが、万博開催の意義だと考えております。国や博覧会協会、経済界など関係者一丸となって、機運醸成を図りますとともに、私自身も、万博の開催意義や各国が展示する具体的な中身などについて、市民の皆様にご理解いただけるよう、しっかりと発信をしてまいります。私からは以上でございます。

 

司会

それでは、質問をお受けします。必ずマイクを通しまして、社名、氏名をお名乗りのうえ、質問をお願いします。質問につきましては、市政関連のみでお願いします。では、幹事社の朝日放送テレビさん、お願いします。

 

朝日放送テレビ 佐野記者

幹事社の朝日放送テレビです。まず、淀川左岸線の件なんですけども、建設区間を新技術の実証フィールドとして提供するということですが、具体的にどういった形で活用してもらうことをイメージしているのかというところと、新しい技術というのはどんなものを期待しているのか、お伺いしたいです。

 

市長

はい。今回提供する区間につきましては、舗装や盛土など、道路施設や防護柵など交通安全施設を暫定的に整備する区間になりますので、道路管理に必要な設備等の省エネ化に向けた再生可能エネルギーの活用やですね、カーボンニュートラルの実現に資する新材料の使用であったり、交通状況や施設損傷状況の把握へのデジタル技術の活用と、こういった道路、交通分野におきまして、企業、団体等で研究開発されているSDGs達成に資する新技術のために活用いただくことを期待いたしております。

 

朝日放送テレビ 佐野記者

ありがとうございます。あともう1つ質問で、500日前の万博についてなんですけど、メッセージのバナーフラッグを市長も書かれたということですけども、何人ぐらいが参加されているのかと、あとまた、印象に残ったメッセージなどあればお教えいただけたらと思います。

 

市長

はい。9月15日から10月22日の万博PRイベントに参加いただいた府民・市民、万博関係者、アンバサダー、プロデューサーから、合計768件のメッセージをいただいております。その中から、約580本分のメッセージをバナーフラッグとして掲出いたしております。「万博へ行きたい」や「世界の人たちと会いたい」、「パビリオンでたくさんの経験をしたい」など、たくさんの世代の老若男女、たくさんのメッセージを記載いただきまして、万博に対する期待感を感じました。ぜひ、わくわくする気持ちを持ってですね、万博を楽しみにしていただいて、そして、我々としてもしっかり準備を進めていきたいと思います。

 

司会

次の質問をお受けします。読売テレビさん。

 

読売テレビ 有吉記者

読売テレビの有吉と申します。万博関連で2点質問がありまして、1点目なんですが、発表項目でも機運醸成の取組ということで挙げていただいてますけれども、我々も東京などで取材していると、まだまだ万博ってよく何するか分からないっていうような声だったりもあります。全国的な機運醸成について、今現状、どのようにご覧になられているかお聞きできますでしょうか。

 

市長

はい。当然ですね、500日前で、今ちょうどですね、各国のパビリオンの中身や、プロモーションビデオなんかも、SNSやですね、いろんな形で発信していただいてる国々もあります。シグネチャーパビリオンや、民間パビリオンも順次デザインなんかも発表が続いています。こういった、これが3か月前あったかというと、なかなか3か月前の時点では、多分そこまで素材がなかったものが、年末にかけて、年明けもそうですし、各国のパビリオンのイメージやですね、具体的にどういうイメージで展開されるのかっていうのを、それぞれの国や企業さんが、発表が続くと思います。こういったものをしっかり拡散できるように、万博っていうのは、僕らがしっかり趣旨は当然説明するんですが、来たらどういうものが体験できるんだよっていうのを、もう少し具体的に皆さんにお届けすることができるように、各素材がそろい次第、しっかり発信を強化していきたいと思います。認知度やですね、来場意向度に課題があるというのは、これ、当然認識しておりますので、1人でも多くの方が万博会場にお越しいただけるように、魅力を感じてもらえるように、発信を強化していきたいと思います。

 

読売テレビ 有吉記者

今現状、この500日前というタイミングで、今の全国的な温度感といいますか、皆さんの期待っていうのは十分だというふうに感じられるのか、ちょっとまだ不安が残るのか、その辺り、いかがでしょう。

 

市長

たくさんご期待いただいてるお声もいただいてます。実際に万博に向けてイベントやですね、子どもたちもそうですし、特に万博というのは、企業の皆さん、経済界の皆さんも、新しいチャンスということで、力を入れて考えてくれてます。もう既に多くの皆さんが動き出して、楽しみにしてくれてますので、その皆さんの楽しみの輪を広げられるようにしていきたいと思います。繰返しになりますが、もちろん来場意向度等に課題があるっていうのは認識はしておりますので、1人でも多くの方が来てもらえるように頑張っていきたいと思います。

 

読売テレビ 有吉記者

すいません、もう1点、万博に係る費用に関してなんですけれども、会場建設費は先般精査されたところだと思うんですが、そのほかにも、パビリオンごとでまた様々な増額だったりなどもあったと思うんですけれども、改めて、協会だったり府市ではなくて、第三者的な機関だったりとか、方に、精査というか、検証していただく必要があるんじゃないかというような声もありますが、今現状で、そういった何か別の機関だったりとかで検証されるようなこと、検討されてますでしょうか。

 

市長

特段第三者というか、別機関にそれを把握してもらうというようなことを検討してるというのは、今、少なくとも私の中ではなかったです。関連事業費というのは、当然今年度の当初予算等にも含まれておりますので、何かちょっとずるずると、どんどん新しいお金が出てきて、何かどんどんそれがかさ上げされてるかのようなですね、やっぱりイメージにならないように、会場建設費と関連事業費、きっちり予算の中で取って議論はしてきて、どういったものができるのかっていうのをしっかりイメージ持ってもらえるようにしていきたいと思います。

 

読売テレビ 有吉記者

府民や市民の方の声で、大阪府知事だったり大阪市長の方っていうのは万博協会の副会長であったりもして、結局内部の方が精査っていう形でしてるのが、果たしてチェック機能として十分なのかっていうようなお声もありますけれども、今現状で、費用に関してチェックする機能っていうのは十分に機能しているというふうにお考えでしょうか。

 

市長

費用が100点満点チェックできてたら、値上がり、もっと早めにチェックしとかないといけないということになりますし、これ、課題があるというのは当然認識してます。情報共有が100パーセント密に、随時、適時、完璧にできたかというと、やっぱり課題はあると思います、これ。だからこそ、関係機関一丸となって、より密な情報連携をしていこうという意識をどんどん今強めているところです。予算に関しては、まず、役所の中やですね、協会の中で積み上げてるものもありますから、第三者機関が入るよりは、まず中でしっかり精査して、表に出していくってことが大事かなと思います。

 

読売テレビ 有吉記者

ありがとうございます。

 

司会

次の質問をお受けします。木下さん。

 

フリーライター 木下記者

フリーの木下です。今のも関連して3点伺います。万博関連です。第三者機関という話、質問でありましたけれども、以前にもちょっとお聞きしたんです。現状でですね、今第三者機関入れるっていうのも1つあると思うんですが、事後検証としてですね、第三者機関、検証できる仕組みということを何度かお尋ねしてると思うんですけども、前々回の時に、協会のこともありますし、国のこともありますから、石毛事務総長の方にですね、伝えるっていうお話をされていただいたと思うんですけども、その後、事業の検証の仕組みとして協会と話し合われたってことあるんでしょうか。

 

市長

前回の定例会見ですかね、木下さんからご意見。

 

フリーライター 木下記者

前々回です。前回違います。

 

市長

前々回ですかね。ご趣旨は理解しておりますので。ただ、今時点で、むしろ今は建設費をいかに効率的に収めるかとかですね、物価上昇の中で、今回の値上がりをどう説明していくかとかですね、すいません、割とそこに集中しておりまして、事後の検証に関しましては、いただいた意見も踏まえてですね、どういったものにしていくのか相談していきたいと思います。特にご質問いただいてから、事後検証について何か動いたということはありません。

 

フリーライター 木下記者

仰られたように、全体像が見えないっていうところで、ばらばら出てくるっていうところが悪い印象を与えてるんじゃないかと思うんですけど、その全体像っていうのをいつ頃に示されるっていうような、協会としてはあるんでしょうか。

 

市長

まず、協会がやってる事業と、国、府、市、経済界もそうなんです。経済界も万博に合わせていろんな投資をしてくれてます。万博関連っていう頭出しをつけていろんな投資をしてたり、逆に、ちょっと広めに取って万博を頭につけてるイベントもありまして、要はどこまでを万博関連と取るかっていうのは、これは定義がまちまちになってるところはあると思います。いずれにせよ、会場建設費としては、今お示ししてる2,350億、あとは、国、府、市、それぞれが、今年度もそうですし、それぞれ予算立てで議論してます。その事業が実施されていますので、これをどういった形でオープンにしていくかっていうのはちょっと考えていきたいと思います。

 

フリーライター 木下記者

2点目です。何度かお聞きします、これも。2024年問題のところですけども、ここは確認ですが、建設業界の方からですね、労働法規超えてですね、働くというところに関しては、完全な否定的な意見が出たと思います。ここの2024年問題について、超法規的に、労働法規超えて働いてもらうっていうことは、これはないということでいいんでしょうか。

 

市長

働き方改革って重要でして、労働者の皆さんの働く環境を整えていくっていうのは、これ、大きな社会課題と、もちろんですけど、これ、認識してます。この間いろんな関係団体の皆さんと意見交換する中でですね、2024年問題を指摘される方もやっぱりいらっしゃいます。それがあると、逆にうまく回れない可能性があるんだと仰られる事業者もやっぱりいらっしゃるというのは、これ、事実です。とはいえ、働き方改革というのは、これ、大事なので、そこはしっかり守っていってですね、あとは、労働基準法の所管する国のご判断も関わってくると思います。ただ、現時点で、万博に何か特別に働き方改革をずらすような策を今考えてるかというと、考えていないというところです。

 

フリーライター 木下記者

そうすると、工期の問題がですね、より厳しくなるとは思うんですが、前回の万博の委員会の中でもですね、工事の中で、IRの工事とですね、並行するところが出てくると。IRのところはもう後ろに回してもうたらいいんじゃないかっていう意見が出たと思うんですけども、ここ、どんどん厳しくなっていく中で、IRの工事を後ろ倒しにするっていうお考え、今のところないですか。

 

市長

議会の方でもご質問もいただきました。これはIRと万博、もちろん両方、いずれも重要な事業です。まずは万博の工事がもう始まってますので、万博の工事をしっかりしながらですね、IR工事も順次始まりますが、そこは当然万博と調整するというのがIR事業の募集の要項にも入ってます。協力的にしていくと。ただ、工事用車両の通行状況やですね、それが工事にどう影響するかっていうのは、これは並行して当然検討しておりますので、今のところ、止めなければ万博の工事ができないという状況ではないと認識してますので、両方工事を並行してやりますけども、何せIR工事は万博の期間中まで、そこまで本格化はしないので、2030年ですし、開業は、ここは交通量をしっかり見ながら、万博が2025年4月に万全に開催できるように、そこもしっかりチェックしながら進めていきたいと思います。今時点で、IR工事をその期間中止するという議論にはなっていません。

 

フリーライター 木下記者

現時点でですね、大屋根の外側の工事が中心かと思うんですけども、そこの工事用の道路もですね、ちゃんとできてなくて、非常に工事の車が錯綜してるっていう状況を聞いてます。これ、大屋根の中まで入っていくとですね、さらに海外パビリオンも増えてですね、トラックの数も十数倍増えてくると、かなり建設業者なんかは気にしてるんですけど、そういった危機感みたいなことは聞いてられませんか。

 

市長

今仰られた大屋根の工事に係るところの工事用車両の話までは、ちょっと今時点では聞いていないんですが、いずれにせよ、会議体を持ってですね、交通量をしっかりチェックしながら、テールヘビーになっても乗り越えられるように検証しながら、関係団体入れて議論は進んでます。そういった声も含めて協議をされると思いますので。多分そういったお声を聞かれたということですので、私もそれは頭にとどめておくようにします。

 

フリーライター 木下記者

最後、3点目です。知事にもお聞きしたんですけど、避難計画の問題です。これも、委員会でも出てたと思いますけれども、ルートが2ルートしかなくてですね、最後はもう20万人超える人が集まるということで、災害時に避難というのは非常に重大な問題だと思うんですけども、ここのところ、今どのぐらい進んでて、いつぐらいに発表できるとかっていうのはあるんでしょうか。

 

市長

災害時の避難計画も、別に委員会を立ち上げて、関係者で協議が進んでると思います。あそこは、夢洲って割とね、津波で脆弱なんじゃないかとかいうご意見もいただきますけど、海抜は比較的高いっていうのはもう皆さんご承知おきのことかと思います。夢洲が与えられてる、夢洲の条件であったりですね、震災の種類によって当然避難計画も変わってくると思いますし、その辺は委員会の方で専門的に議論はいただいていると認識してます。すいません、今日時点で、進捗状況や、いつぐらいにオープンできるかっていうのはまだ聞いてないんです。もしあれやったら、局の方に確認してみてください。

 

フリーライター 木下記者

ありがとうございます。

 

司会

読売新聞さん。

 

読売新聞 上野記者

読売新聞の上野です。本日から万博の前売チケットの販売が開始されました。ちなみに、市長はもう既に買われたでしょうか。

 

市長

まだなんですけど、通期パスは買います。その答えだけ準備してきました、今日。

 

読売新聞 上野記者

ちなみに、入場チケットというのは運営費の大部分を賄う重要な収入源だと思うんですけれども、この売行きによっては、場合によっては赤字になる懸念もあろうかと思いますが、市長としては、今時点で、運営費が赤字になるおそれ、それに伴って、市が新たな負担を抱えるおそれについては、どのように考えてらっしゃいますか。

 

市長

チケットの売上げっていうのはですね、運営費の大きな部分占めますので、これは当然チケット売上げを、むしろちゃんと買っていただけるようにアピールしていくというのが重要かと思います。経済界におきましてもですね、松本会長がいろいろ営業に回っていただいてですね、たくさん前売券のお話を進めていただいてますし、とにかく今できることは、お一人でも多くの方に、前売券を買っていただいたら安くなるということをちょっと把握していただいてですね、1回ぐらい行ったろかなと思ってる方は、ぜひこの前売券、ご検討いただいて、お安く購入できますので、そうですね、お一人でも多くの方に買ってもらえるように、今はとにかくそれに集中していきたいと思います。夏休みの夏パスも、大阪市内では、これ、議会と議論したうえでですけど、配布予定ですので、子どもたちと一緒にですね、親御さんも行かれるということであれば、前売券でご検討いただけたらと思います。いずれにせよ、今日からチケット販売開始なので、赤字にならないように、チケットの販売、売行きが不振にならないように、しっかり発信していくことに集中したいと思います。

 

読売新聞 上野記者

最後にもう1点だけ。今回の入場チケット特有だとは思うんですけれども、チケットを買って終わりではなくて、今後、これから、あと1年ぐらい先になろうかと思うんですが、事前予約というものだったりとか、パビリオンを予約する仕組みが導入されています。不慣れな方からすると、ちょっと複雑にも見えようかと思いますが、この辺、始まる頃に、何かどういった手立てというか、何かPRしていこうとか、お考えがあれば教えてください。

 

市長

できるだけ並ばない万博といいますかね、スムーズにパビリオンに楽しんでいただいて、会場内でスムーズに楽しんでいただけるような工夫を考えているところです。詳細、予約のシステムやですね、その辺、ちょっと今時点で私もまだ把握はできておりませんので、ご指摘のように、予約できるんやろうけど、全然分からへんわとならないように、分かりやすい発信ができるようにはしたいと思います。今時点で、すいません、ちょっとまだそこまで恐らく話が詰まってはないと思いますので、できるだけ分かりやすい発信を心がけたいと思います。

 

司会

次の質問をお受けします。横田さん。

 

フリーライター 横田記者

フリーの記者の横田一ですけども、大屋根リングについて、先日の国会、予算委員会で森山浩行衆議院議員が、釘、ボルトなどが使われているという答弁を引き出して、これ、伝統工法ではないというふうに断言されたんですが、結局、横山市長、吉村知事はうそをついてたことになるんじゃないかと。訂正、謝罪するお考えはないかということと、改めてですね、釘、ボルトを使ってるんだったら、前も言いましたけど、商店街のアーケードみたいな部分と、つぎはぎにしてですね、大幅なコストダウン、設計変更が可能だと思うんですけども、改めて、設計変更、大幅コストダウンに取り組むお考えはないのかお聞きしたいんですが。

 

市長

はい。詳細まで見たわけではないんですが、いわゆる貫工法っていうのを使ってて、それは、その工法自体は、木を組み合わせていって構造物を造るという工法自体は、これ、当然伝統的な工法でなされてます。それを、耐震性等を増すという目的で、一定そういう何か機材を使う、機材というんですかね、そういうものを使うというのは、これはあり得ると思いますが、工法自体は別に何か否定されるものでもないと思いますので。使っていく中で、何かちょっとでも鉄材を使ってたら、ほら見ろ、伝統的工法じゃないだろうっていうのもちょっと違うと思ってます。併せて、これ、前の会見でもお伝えしましたし、繰返しになりますが、会場のリングというのは、今回の万博の理念を示す非常に大事なものだと思ってます。今申し上げたように、我が国の伝統的な工法やですね、いろんな各地の木材を使ってて、福島の、あれ、木材の会社さんですかね、割と発信もされててですね、我が国は伝統的にそういう木材の構築物、建造物があって、その技術を世界に示していく。これは当然のことながら、リングというのは世界が1つにつながってですね、価値観を共有する。世界は今課題にあふれてるわけですね。でも、平和にみんなまとまっていかないといけないっていう、その課題の解決を一堂に会して示すのが万博だと思います。だから、シンボルの中で、みんなで課題を共有していくという意味で、大屋根の意義っていうのは、僕、重要だと思います。これは大前提として、一方で、じゃあ、全く何のチェックもしないのかというと、そういうわけではなくて、これも前もお伝えしましたが、リングも含めて、今回の工事全てにおいて、効率化できるところはしっかり引き続き効率化していくという観点を持つっていうのは、これはもう当然のことです。事実、この間147億円の工事の効率化っていうのが生まれてます。だから、この点はしっかり意識してですね、大屋根リング、そして、ほかの工事もそうです。予算を取ったから、もうそれ全部使ったれっていう発想はみじんもありませんから、効率的に少しでも安く済むといったらあれですけどね、効率的にできるようにしていきたいと思います。安全性や万博の趣旨を保ちながら効率化するっていうのが僕は大事やと思いますよ。

 

フリーライター 横田記者

吉村知事は、清水寺のようなですね、釘を1本も使わない貫工法、伝統的工法だというふうに仰ってるんですが、伝統工法まがいのものじゃないですか。もどきのものじゃないですか。そういうふうに訂正されるお考えはないんですか。

 

市長

あの大屋根は伝統工法まがいのものですって僕が訂正するっていうことですよね。

 

フリーライター 横田記者

いや、うそをついたことになるじゃないですか。釘を1本も使ってないというふうにアピールされてるわけですから、橋下徹さんを含めてですね。これ、明らかなうそで、子どもたちのことをうんぬん言うんだったらですね、もっと正確に言葉を使った方がいいんじゃないですか。

 

市長

分かりました。大屋根というのは、我が国の伝統的な工法を使って建てられる構造物、世界最大級の構造物です。

 

フリーライター 横田記者

まがいのものとは言わないんですか。もどきのものとは言わないんですか。不正確じゃないですか。

 

市長

言わないです。

 

フリーライター 横田記者

言わないんですか。

 

市長

うん。

 

フリーライター 横田記者

あと、万博を契機に導入検討されてるライドシェアですけども、ハイヤー・タクシー連合会の方の資料を見るとですね、交通事故の割合が2.6倍になってですね、日本のタクシーに比べて米国版ライドシェアは。性的暴行事件は約50倍になってると。ニューヨークではタクシーの自殺者も増えてですね、ワーキングプアが増加するという弊害がいくつも指摘されてるんですが、万博を契機に一気に導入してしまうことで、大阪市民の命と安全を脅かして、あと、働く人の労働環境も悪化させるという点についてはどうお考えになってるんでしょうか。

 

市長

ライドシェアも、各国で導入もされてますし、課題がある国もあるでしょうし、同時に、各国が取り組んでる制度っていうのも結構ばらばらなんは、ご存じやと思います。だから、何もどっかの国のを丸々真似て、それで終わりっていう議論じゃなくて、こないだも、タクシー会社の皆さんも来ていただいて、たくさんご指摘もいただきましたし、我が国で一番適した形でライドシェアが実現していけばいいかなと思ってます。いずれにせよ、タクシーがいよいよ不足していくっていうのはですね、これはこれでしっかり考えていかないといけない課題で、移動しようにも移動の足がないっていうのも、これ、市民の皆さんから寄せられてる声であればですね、しかも、今後インバウンドって、これ、どんどん回復基調にありますし、これから大阪も、どんどん海外の方が来られると思います。そのときに、タクシーの運転者は減っていく、でも、車は余ってる、市民が乗れないっていうのをどう解決するかっていうのを考えるのも、これは市長の責任だと思います。市民の方が、タクシーを廃止するわけではありませんから、タクシーという手段と併せてライドシェアっていう選択肢を検討する。そのライドシェアっていう検討の中でですね、安全性や、先程仰られた防犯の面ですね、この辺を含めた安全性をどう担保していくかっていうのは、これ、とっくに世界中はいろんなとこで、各国でライドシェア実現してて、実際、え、ライドシェア知らないのみたいな、言われるわけですね、海外行ったら。どうやって移動してるのみたいな、言われるわけですね。何も考えないっていうのも僕は思考停止やと思います。それをしっかりいい案にしていけるように今考えてるところですので、大阪なりに、万博の、まずは万博期間めがけて、利用者の信頼性高い、かつ、安全性も担保された制度となるように、そこはしっかり考えていきたいと思います。

 

フリーライター 横田記者

いや、世界の潮流は、OECD37か国で、認められてるのは6か国にすぎないと。それは、弊害が多くて禁止になった国が31か国と、ほとんどだという流れに逆行してるんじゃないかと。有識者会議でも、出席されたのでお聞きになったと思うんですが、タクシー運転手は、むしろ大阪では増えてると、ライドシェアの導入の必要性が本当にあるのかという疑問の声が出てですね、しかも、タクシー業界の人に聞いたらですね、三、四日前に開催の通知があって、それなのに、なぜかウーバーとですね、MKタクシーは詳しい資料を作ってたと。もうこの2社で組ませてライドシェアを委託するという出来レースじゃないかと、結論が決まってるんじゃないかという声も聞いたんですが、出席されて、違和感は感じられませんでしたか。

 

市長

賛否両論のご意見が出ましたし、それはいろんな論点が出ましたので、それは別にウーバーさんやですね、あの時賛成派は、ウーバーさんも賛成派かな。あと、MKさん、MKタクシーさんですよね。その事業者を、この2つにしたいから呼んだわけじゃないのでですね、賛成の意見と反対の意見両方出していただいて、そして、議論をしていくっていうのが大きな目的ですので。運営の中において、例えば声がかかってないとかですね、声かかんのがちょっと直前過ぎやとかいうお叱りがあったんだとしたら、これはちょっと真摯に受け止めないといけないので、より丁寧に議論していかないといけなかったのかなと思いますけど。

 

フリーライター 横田記者

いや、配付資料見て、ウーバーとMKのタクシーの資料が、やたら分厚かったじゃないですか。それ見て、何でこの2社だけそうなのかと疑問にお感じにならなかったんですか。もう出来レースでですね、吉村知事は、この前、菅前総理と会って要望書を出してますけども、もうシナリオができて、それに沿って動いてると疑わざるを得ないんですけども、そういう疑問は抱かれなかったんですか、あの配付資料の分量を見てですね。

 

市長

抱かなかったですね。2日あるとシェアリングの資料というのは、一般的に、特にウーバーさんなんかはシェアリングの会社ですから、ライドシェアの資料っていうのは当然常に準備されてますし、2日あると準備できると思います。特に、すいません、違和感は感じませんでした。

 

フリーライター 横田記者

あと、明日吉村知事が東京上京して、ライドシェアの要望をしますが、同行されるんでしょうか。行き先とか内容はお聞きになってないんでしょうか。

 

市長

今それも発表されてるんかな。発表してましたっけ。ちょっと。

 

フリーライター 横田記者

いや、大阪府の知事の日程には、明日2時、上京してライドシェア要望と書いてありますが。

 

市長

そうですか。私は、同行予定は、今のところありません。

 

フリーライター 横田記者

あと、最後に、優勝パレードの寄附、協賛なんですけども、Osaka Metroが入ってましたが、大阪市が100パーセント出資してる会社が、民間企業とはいえですね、協賛してるっていうのは、これはちょっと問題あるとはお感じになんなかったでしょうか。大阪府市の要請をですね、断りにくい立場にあるOsaka Metroが協賛金を出してたということでですね。

 

市長

僕はMetroさんに別にお願いもしてませんし、法的に問題ないと認識してますから、大丈夫です。それ、せやけども、ボランティアをさせたら文句を言われて、協賛してもらっても文句を言われて、パレードは、皆さんに伺いたいんですけど、やった方がいいの、やらない方がいいの。これもう、横田さん、ちなみに、どう思います。ちょっと関心があるので。

 

フリーライター 横田記者

いや、市長が何か100パーセント出資してるのを背景に協賛してくれって言ったとしたら、問題あるかなと思ったんですが。

 

市長

あ、なるほど。オーケー、オーケー。Metroに、ちょっとMetroさん、協賛金足らんから、お金出してよと言ったことは一切ありません。

 

フリーライター 横田記者

はい。ありがとうございました。

 

司会

次の質問をお受けします。エルマガさん。

 

エルマガジン 岡田記者

エルマガジンの岡田です。今日の前売チケットの販売に関してなんですけど、もしお分かりになるようでしたら、今朝の販売状況、あと、販売数の期待値であったり、もし日本国内の方々何人に1人は来るようにとか、何か期待値などがあればお願いします。

 

市長

ちょっと今時点で数値持ってないですね。ちょっと知りたいですね、確かに、今日どれぐらい売れたのかっていうのは。ちょっと申し訳ないです。よかったらあとで局の方に確認いただけたらと思います。何時時点で区切るかにもよると思いますけど、初日どれぐらい売れたのかっていうの。できるだけ多くの方に買ってもらえるようにしたいと思います。来場予想で2,820万人を目標にしてますから、お一人でも多くの方に買ってもらえるように、しっかり広めていきたいと思います。

 

司会

次の質問をお受けします。毎日放送さん。

 

毎日放送 清水記者

MBSの清水と申します。やや細かい話になるのと、一応、万博協会の副会長ということで、ちょっとそのお立場でのお話をお伺いしたいんですけども、大屋根リングなんですが、これが一周全部完成する時期っていうのは把握されてますでしょうか。

 

市長

え、来年の秋じゃなかったかな。

 

毎日放送 清水記者

そうですね。一応、建設業者とかにも取材してると、何か来年の秋頃に一周完成するということなんですけど。

 

市長

知ってたんかい。

 

毎日放送 清水記者

このリングの内側で海外パビリオンが、どんどん建設が進むわけなんですけども、大屋根の今の設計のイメージパースというか、イメージ図っていうのを見てると、屋根を支える柱がどんどん下に並んでいるわけなんですけども、大屋根の方が先に完成してしまうと、中で工事。

 

市長

造りづらい。

 

毎日放送 清水記者

はい。造りづらいんじゃないかと。その辺りを何か解決するような策、支援するような策っていうのは考えられてるんでしょうか。

 

市長

そらデザインした時に、当然、中にパビリオン造るっていうのは、これ、想定してますので、その辺をどう融通するかっていうのは、協会の担当部門があると思うので、よかったらそこに確認してください。分かんないです。一部分だけ施工を遅らせて、ちょっと空いた状態にしておくのか、いやいや、もう閉じても施工なんかできますよというのか、それを確認いただいたらと思います。

 

毎日放送 清水記者

ありがとうございます。

 

司会

次の質問をお受けします。木下さん。

 

フリーライター 木下記者

大屋根の関連ですけども、確か前回の知事の会見やったと思うんですけど、移設とか保存とかを市長と相談されたみたいなお話やったんですけれども、これはどのレベルっていうか、どこまでの本気度で考えてはんのかなと、それは。

 

市長

いや、どんな選択肢があるかなっていうのをいろいろ話したぐらいです。あの構造物は仮設を前提に、基本的には、博覧会協会の方向性としては、撤去してリユースするというのが今時点の方向性なので、例えば置いとけるのかとか、置いたときの耐震性、耐火性は大丈夫なのか、維持管理をどうするのか、そのあとのまちづくりはどうするのかという、割と議論は多岐に及ぶと思いますので、こういった点は、知事とはしゃべってはいますけども、何か特段今時点で結論づいたとかですね、そういったものはありません。いずれにせよ、せっかく造ったリングですし、僕は今回の万博のもう1つの意味は、命が巡るというかですね、生まれ変わって、また新しく次の物語を紡いでいくというのも、これ、1つのこの時代のメッセージだと思うんです。だから、各国のパビリオンも再利用を考えてますし、リングも、また次の命につながっていくんであれば、それはそれで大きな意義があるものだと思います。いろんな選択肢を考えたいと思います。

 

フリーライター 木下記者

仰ったように、あの後、議会関係者の方とかですね、あとは、建設業界の方にもお聞きしたんですけど、保存もかなり難しくて、お金がかかるという。木なんでね、集成材というやつらしくて、水とかにも弱いらしくって、潮風も影響があるということで、それをそのまま保存するっていうのはかなり難しいっていうことを仰ってられたりとか、移設も、移設に関しては、引き受けるところがあったら分かんないですけど、あれだけの大きなもんなのでね、なかなか難しいと思ったので、どこまでの本気度で考えてはんのかなという質問だったんですけど、それと併せてですね、先程の中に、工事の話をしましたけど、大屋根のリング内が、リングの外もそうなんですけど、工事用の道路ができてなくて、大屋根のリング内はもっと錯綜しててっていう中で、どうも危機感がですね、建設業界の方々と、それから、業界の方々、府市の方々、国の中で物凄いばらけてる気がするんですよね。業界トップはデッドラインみたいなことも仰ってましたけれども、今どのぐらいの危機感を持ってられるっていうか、その辺り、お聞かせいただけますか。

 

市長

昨日も囲みで聞かれました。これ、当初の予定どおり進んでない工事があるっていうのは、これはもちろんあります。そういう意味で危機感を持ってますけども、それがゆえに万博開催ができないという意味の危機的な状況ではないと思ってます。こういうビッグイベントですから、そら工事によってはやっぱりスケジュールどおりにいかないっていうものがあると思います。過去の万博でも、パビリオンが完成してない時点で開幕を迎えた万博っていうのは、これは結構あるというか、何か調べてないですけどね、ほとんど間に合ってなかったよみたいなんも聞いたことがあります。2025年4月時点で、万全の状態で開幕できるように今取り組んでます。課題があるところをしっかり見つけて、そこにボトルネックの部分を解決していくっていうのが責任ある判断だと思います。たくさんの工事が並走してて、パビリオンタイプA、X、B、C、催事場大、中、小、民間のシグネチャーパビリオン8つ、テーマ館8つ、民間のパビリオン13、それぞれの会場やインフラですね、あとは、これも並走して進んでます。タイプAに関して、各国が建設業者と関連業者と、なかなか契約がうまくいかないっていうのは、これはもう皆さん取材いただいて発信いただいてるとおりですけど、その他のタイプB、C、X、関連インフラ関係、当然しんどい状況にあって、オンスケジュールというか、当初予定どおり進んではいないものの、完成は間に合うという意味のオンスケジュールで進んでるのが多くあるという認識をしています。だからこそ、どこにボトルネックがあって、何を解決しないと遅れちゃうのかっていうのをしっかり認識していくことが大事だと思ってます。今は、この間ずっと議論してきましたけど、海外パビリオンタイプAに関して、各国の契約と工事施工に関して、よりスムーズにさせていくっていうのが重要なとこだと思います。大阪市としてできることとして、関係者の意思疎通を密にしていくのと同時に、施工環境の改善ですね。道路環境や工事ヤードの確保、出入口の確保っていうのをしっかりやっていく。併せて、仮設の建築申請が出た場合は、できるだけスムーズに申請を渡していくというところを、まず我々としてできることを集中していきたいと思います。各それぞれが持ち場で課題認識して、対応していくことが一番、どこに課題があって、どう対応していくかっていうのをちゃんと考えることが重要だと思ってます。ただ、そういった中で、いろんな方が多分いろんな取材の中でたくさんのお声を聞いてると思います。そういったお声いただくことは重要だと思うので、いただいたお声に関しては、危機感あるものとして共有していきたいと思います。

 

フリーライター 木下記者

タイプAの中でも3種類あると聞いてます。大型、中型、小型があって、大型の方は、もうこの時期はほぼ間に合わないっていうことが建設業者側から言ってて、本来タイプXに全部してほしいっていう思いが強い人たちが多いとは思いますけれども、だから、どういうんですか、海外に対してもちゃんとそれが伝わっているのかなっていう。いろいろ取材してると、すごい意思疎通のところが非常にもろくなってるといいますか、もともと地方紙の記者やったので、大阪の万博、やる以上は成功してほしいと思ってますけど、安全面とか、そういった間に合わない状況とか、いろいろあるんであれば、例えばIRに関する工事をあとに回すっていう決断なんかも、もっと早いタイミングですよね。っていうか、回さんでいいのかもわからないですけども、それを決断する材料を集めるっていいますか、どのぐらいの今の工事の状況が遅れているか、あるいは、建設の費用がどこまでこれから重なるのかっていうところが早く分からないと、非常に大阪にとっても国にとっても良くないことになるんじゃないかと思いますけど、情報収集っていう、上がってくるということは、もう改善されて、今はそこはもうスムーズになってると考えますか。

 

市長

先程もお伝えしたとおり、関係者の全ての意思疎通が完璧に回ってるとはもちろん思ってませんので、それは課題があったから、改めて、総理はじめ、国、府、市、経済団体、関係機関挙げて一丸となっていこうっていう会合をこの間何回も繰り返してきました。日を追うにつれ、その連携はもちろん進んでるとは思うんですが、それでも100パーセント常に完璧な連携してるかというと、やっぱりなかなかこれだけ大きな事業ですし、たくさんの事業体が絡んでますので、課題はあると思います。皆さんがいろんなとこで取材いただいた声をですね、僕はその全てを今把握できてるわけではありませんので、そういったお声があったということは、これ、認識しておきますので。いずれにせよ、どこに課題があって、どう解決していくか、その解決の手法がIR工事を止めることなのかどうかっていうのは、これは意見が分かれると思います。そういうことを言いはる方もいるかもしれないですけどね、工事関係者で。でも、そこは交通量調査等も見ながら、両方とも大事な事業ですから、やっていかないといけないっていうのが一応我々の思い。とはいえ、じゃ、どこにネックがあるのか。言葉が通じへんねんとかなのか、いやいや、設計会社が見つからへんなのか、課題によって、それはばらばらだと思うので、課題に寄り添った形で対応できるように、そこはしていきたいと思います。

 

フリーライター 木下記者

ありがとうございます。

 

司会

横田さん。

 

フリーライター 横田記者

フリーの記者の横田ですけども、今の木下さんの質問に関連してですね、大屋根リング保全案、終わったあとのですね、これ、吉村知事、テレビでもよく言い始めてるんですけども、専門家とかに見解を求めないまま言い出したというお答えと感じたんですが、本当に仮設で申請して建てた建物を長期的に利用する、そういう事例が過去あったのかどうかとかですね、そういう法律をクリアできるかということと、あと、維持管理費が現実的な数字に収まるのかどうか、こういう検討しないまま、何か夢物語というか、絵空事を吉村知事が言ってるような印象を受けるんですが、実際に今検討進んでるんですか、リーガルチェックと費用の見積りは。

 

市長

万博のリングは、これ、繰返しになるんですけど、今博覧会協会の方では、もともとこれは撤去してリユース、もう1回再生して使うというのが基本的な方向性なので、この中で、実際リングに、始まってですよ、たくさんの人が登って楽しまれると、楽しんでいただくと。楽しないわいって思われてるかもしれないんですけど、楽しんでいただくと、こういうリング、潰すのっていうお声も出ることは想定されます。だから、今からリングを残しておくっていう議論をしておくことも重要じゃないかっていうのが吉村さんの問題提起だったと思います。残していく方向ですって表明したわけではないっていう認識はオーケーですよね。これは一緒で大丈夫ですよね。選択肢として今はないんです、残しておくっていうのが。今時点の方向性はリユースなので。でも、それを残していくっていう選択肢も含めて協議することが重要じゃないかと発信したのが吉村さんの意見だと思うので、その発信を受けて、じゃあ、残したらどれぐらいかかるのかとか、そもそも耐火性、耐震性は大丈夫なのかとかいう議論はしていかないといけないと思います。と同時に、じゃあ、リユースをしたらどうすんのとかね、有償なのか無償なのか、どこでどう使うのかっていうのも併せて、できるだけ早く示していかないといけないと思いますし、それが分からないと、何か潰して終わりかいっていうふうに、イメージになっちゃいますから、そういった案をできるだけ早くお示しできるようにしていきたいと思います。

 

フリーライター 横田記者

いや、お聞きしたかったのはですね、保全案の実現可能性を、新たな提案するときに、吉村知事、万博副会長でも、ともにあられる横山市長はチェックされなかったのかと。専門家に、恐らくいけるだろうとか、感触、あるいは、チェックを依頼されなかったんですか。

 

市長

お伝えしたかったのは、そこはまだせずに、選択肢としての議論をしてますというお答えでした。

 

フリーライター 横田記者

専門家の検討なしに、思いつきで言ったレベルに今はとどまってるという理解でよろしいんですね。

 

市長

議論の選択肢っていうのはね、選択肢を示すたびに専門家に意見を聞いてたら、議論っちゅうのは、これ、できませんので。いろんな選択肢をテーブルに載せて議論するっていうのは、これ、大事だと思いますよ。横田さんは一個一個議論するために、選択肢を出すときに、専門家に確認して出せって仰るかもしれませんけど、議論っていうのは、いろんな可能性をテーブルの上に出して、そこからしっかり詰めていくものだと僕は認識してますから、それは無責任な判断と、そういうものではありません。

 

フリーライター 横田記者

そこは大きな見解の違いだと思うんですが、方針を変更するんであればですね、ある程度実現できるかどうかの可能性をチェックするのが普通だと思うんですが、意見が違うのがよく分かりました。ありがとうございました。

 

市長

はい。

 

司会

次の質問をお聞きします。ほかにございますでしょうか。よろしいですか。それでは、終了いたします。ありがとうございました。

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