万博レガシーの継承と発信(記念公園・大屋根リング・記念館)について(令和8年2月13日)
2026年3月16日
ページ番号:673022
議題
万博レガシーの継承と発信(記念公園・大屋根リング・記念館)について
会議要旨
万博跡地となる夢洲第2期区域における、
- 万博レガシーを継承する記念公園及び公園施設としての大屋根リングと記念館を、本市が整備・管理すること
- 資料5~6ページに示された財源構成案とすること
議論内容
【大阪都市計画局技監】
「万博のレガシーの継承と発信(記念公園・大屋根リング・記念館)」について説明する。
まず1ページであるが、本日の会議では、万博レガシーの継承と発信、すなわち(記念公園・大屋根リング・記念館)に関する方針及びその財源構成(案)を説明する。この内容を踏まえ、国との調整や成果検証委員会等において議論を進めていくことを決定したいと考えている。
続いて、2ページでは、大屋根リングの部材の状態について示している。
現在、大屋根リングの構造上重要な箇所について、重大な課題がないか確認を進めている。
表の最下段の「地盤」については、沈下の有無などを確認している。
下から2番目の「基礎」については、コンクリート躯体の状態を確認している。これらについては、概ね問題ないものと推定している。
また、表の上段の柱や梁については、地震や風の履歴、また日射や降雨等の影響についても確認し、概ね問題ないものと推定している。一方で、柱や梁の部材として、複数の板を接着剤で貼り合わせた集成材については、現在、試験により木材の接着性能の確認を進めているところであり、大屋根リングの残置を検討している区間付近において条件の近い柱や梁から試験体を採取し、公的な試験機関に持ち込み、加圧・減圧時の接着剤の剥離の有無、荷重をかけた際のせん断強度等の検査を実施している。
続いて3ページには参考として、大屋根リングの各部材の写真や断面図を掲載しているため、ご参照いただきたい。
また4ページでは、万博レガシーを継承し発信するため、部材の接着性能を確認した上で大屋根リングを一部残置し、その周辺エリアを記念公園として整備することで、万博の成果である交流や出会いの「場」を持続的に再現するとともに、情報発信や交流促進のための記念館の設置に向けて、関係者調整を進めていく方針を示している。
続いて、赤枠内に記載している方針について、ご確認いただきたい。
具体的には、万博レガシーを継承する記念公園を本市が整備・管理すること、大屋根リングを人が登れる形で公園施設(展望台・準用工作物)として本市が整備・管理すること、さらに情報発信及び交流促進のための公園施設として記念館を新設し管理することを示している。
なお、記念館及び記念公園については、来年度に具体的な整備内容について調査・検討を行いたいと考えている。
資料下段には、現時点における記念公園及び記念館内部のイメージパースを掲載している。
左側のパースは記念公園のイメージであり、残置する大屋根リングを背景としてステージを設け、イベント等により府民・市民の皆様が交流し、にぎわいが生まれる空間をイメージしている。
右側のパースは記念館内部のイメージであり、そのうち左側は展示空間、右側は交流空間であり、様々な方々が交流し、新たな価値が生み出されるような場をイメージしている。
続いて5ページでは、先ほど申し上げたリングの残置及び記念公園・記念館の整備・管理運営に係る財源(案)を箇条書きで示している。
1点目として、大屋根リングの実施設計及び改修費については、国、経済界、大阪府市、また博覧会協会で構成される「大阪・関西万博の大屋根リングの活用に関する検討会」の総意として、残置が望ましいとの結論を得ているため、剰余金を活用したいと考えている。
2点目として、大屋根リング及び記念館の管理運営費については、これらの施設が将来世代に万博レガシーを発信し続ける機能を有することから、剰余金を活用するとともに、引き続き民間資金の活用も検討する。
3点目として、新たに整備する記念公園・記念館の実施設計、整備、基本設計及び調査等の費用については、万博レガシーの発信拠点として府市が負担し、引き続き国の交付金・補助金、個別企業の協力についても検討する。
4点目として、本件は、夢洲における「万博の理念を継承した国際観光拠点」をめざすものであり、夢洲における広域拠点開発の推進に係る事項であると考えているため、府市の負担は原則として折半と考えている。
続いて6ページをご確認いただきたい。
先ほど申し上げた財源構成(案)を表にまとめている。青色で着色している部分が万博剰余金を活用する部分、オレンジ色で着色している部分が、国の支援等を受けながら府市が負担する部分としている。
なお、大屋根リングについては、昨年実施された「大屋根リングの活用に関する検討会」において博覧会協会が示した試算費用を掲載しているが、今後、設計等を行い、当該金額については精査する。
また、資料下段の囲みのとおり、剰余金の活用については、今後、政府の成果検証委員会において議論いただくとともに、国の交付金・補助金についても、引き続き関係省庁等と協議したいと考えている。
最後に7ページをご確認いただきたい。
本日の議論を踏まえ、万博レガシーの継承等発信の方針及び財源構成(案)等をもとに、今後、政府の成果検証委員会等で議論を進めるとともに、府議会・市会での議論を経て、第2期区域マスタープランVer.3.0(案)を取りまとめたい。
また、2026年春頃には副首都推進本部会議を開催の上、ご確認いただき、その上で、パブリックコメントの実施後、本年春頃にはマスタープランVer.3.0を策定し、開発事業者の募集を開始したいと考えている。
資料右端に示すとおり、議会での議論を経た後に、記念公園等の整備に向けた検討調査を進めてまいりたい。
8ページ以降は参考資料として、これまでの検討経過を添付しているが、時間の関係上、本日の説明は省略する。
説明は以上である。
【政策企画室長】
それでは、ご質問はあるか。
【山本副市長】
大屋根リングについてお尋ねする。4ページの大屋根リングの説明資料の内、2つ目の矢羽根の箇所で「最先端技術を活用し、当時の万博を体験」とあるが、これはどのようなイメージか。万博開催中はリングに登るとパビリオンが見える状況であったが、残置される大屋根リングは10分の1程度となり、「当時の万博を体験する」というイメージが湧きにくいと感じる。具体的にどのような想定か。
【大阪都市計画局技監】
詳細は来年度に調査したいと考えているが、現時点では、リングを含む当該ゾーンにおいて万博の記憶を想起させるような情報発信や仕掛けを組み込みたいと考えている。例えば、ARやVR等の映像技術や残置する大屋根リングを活用し、開催中の思い出等を追体験できる機能を盛り込むことなど、万博開催地ならではの仕掛けを盛り込むことを軸に、検討調査を進めたい。
【山本副市長】
それは記念館の中でということか。
【大阪都市計画局技監】
リングの上からも含めて、これから検討していきたいと考えている。
【山本副市長】
承知した。万博終了直後は関心も高いと思うが、時間の経過とともに、万博の記憶は薄れていく。その中で、残す機能を十分に活かすためには、今後も注目を集めていく必要がある。したがって、管理運営にあたっては様々な工夫が必要であり、今後5年、10年と後世に残すことも踏まえた検討をしっかり行っていただきたい。
【財政局長】
財源構成(案)について、確認と質問がある。
まず、6ページの表にある「(仮)EXPO 2025記念館」について、管理運営費は剰余金を充当するとの説明であるが、整備費については剰余金を充当しない整理となっている。これは現時点で議論されていないということか。
また、「大阪・関西万博の大屋根リングの活用に関する検討会」では管理運営費に剰余金を充てることが認められているとのことだが、一般的には整備費は充当できても、管理運営費は充当できないことが多い。管理運営費に剰余金が充当できるのであれば、整備費にも剰余金を充当できないのか、状況を教えていただきたい。
【大阪都市計画局技監】
昨年実施された「大阪・関西万博の大屋根リングの活用に関する検討会」では、国や経済界、大阪府市を含む関係者の総意として、リングを200メートル残置することが望ましいとの結論を得た。この点については、万博の剰余金を整備費及び管理運営費共に充当したいと考えている。
一方、「(仮)EXPO 2025記念館」については、同検討会では特段の議論はなかったが、関西経済界等も含めた関西全体の取組として整備を進めることとしている。また、整備後の財産は本市が管理することになるため、整備費については府市が負担し、国からの補助金または交付金を受けながら進めたいと考えている。一方で、維持管理運営費については、発信する情報内容が万博レガシーの承継に当たることから、国にも協力いただきたいと考えている。コンテンツは本市のみで構築・運営するものではなく、国や経済界からもアイデアをいただきながら運営したい。そのため、府市負担という整理ではなく、剰余金を活用したいという方向性で、国等と協議したい。
【財政局長】
承知した。整備費についても協議の余地があるのであれば、引き続き対応をお願いしたい。
もう一点、資料に記載はないが、土地に関する質問である。当地は埋立地であり、大阪港湾局の港営事業会計が所管する土地であると認識している。この場所を、民間売却から、府市で都市計画公園として整備するとなると、土地については有償所管替えとなり、一般会計が港営事業会計から土地を買い取る形になると考える。公園整備について国の交付金や補助金の活用を協議されると思うが、土地についても交付金や補助金の対象となる可能性があるのか、別途協議されているのか。教えていただきたい。
【大阪都市計画局技監】
国とは支援について協議を続けているが、現時点では結論に至っていない。
また、地方創生交付金の適用等も含めて検討している。ただし、当該交付金には政令指定都市としての上限額があるため、支援を受ける場合に上限を超える可能性もあり、上限枠の緩和についての要望も含めて調整している。
【財政局長】
上限はあるとしても土地も交付金の対象になるということか。
【大阪都市計画局技監】
制度上は対象外ではないという見解は得ているが、国と協議を行っているところである。
【西山副市長】
確認であるが、「(仮)EXPO 2025記念館」の設計調査費・整備費は検討中ということで、表では青色となっていないが、5ページの記載では、2点目に「大屋根リング・記念館の管理運営費は、将来世代に万博レガシーを発信し続けることから、剰余金を活用」とある。一方、3点目では「整備費や基本設計・調査費等は、万博レガシーの発信拠点として府・市が負担」となっている。いずれもレガシーの発信となっており、わかりにくいように思う。
【大阪都市計画局技監】
2点目は、コンテンツに係る部分であり、基本的に剰余金の活用を想定している。
3点目は、記念公園・記念館をレガシーとして発信する空間、「場」として捉えており、市民等の憩いのスペースであることや、公園本来の機能を備えていることを踏まえ、剰余金ではなく、国からの支援も可能な限り求めながら府・市の負担により整備したい。
【高橋副市長】
記念公園、大屋根リング、記念館の事務分担について確認する。
それぞれの整備や維持管理について、今後、どの所属が所管する方向で調整されているのか教えていただきたい。
【大阪都市計画局技監】
現在の万博推進局は今年度末で廃止され、その業務は来年度から経済戦略局及び大阪都市計画局に引き継がれると聞いている。
これを踏まえ、来年度以降の記念公園に関する検討調査は、建設局と大阪都市計画局が連携し、経済戦略局とも調整しながら実施したいと考えている。
また、整備後の財産管理については、建設局にお願いする方向で調整したいと考えている。
大屋根リングについても、検討調査は建設局と大阪都市計画局が連携して進めたいと考えている。準用工作物とする場合には建築基準法上の取扱い等もあるので、都市整備局からも技術的支援をいただきたいと考えている。
改修後の財産管理については、建設局にお願いする方向で調整したいと考えている。
最後に記念館について、来年度に実施する検討調査については経済戦略局が中心となり、大阪都市計画局や建設局等とも調整しながら進めたいと考えている。
また、管理運営についても、経済戦略局が中心となり実施いただく方向で調整したいと考えている。
【高橋副市長】
承知した。
特に建設局においては都市公園等の維持管理を所管しているが、大屋根リングの改修等には相当の技術力が必要になると思う。土木・建築の総合力を発揮し、関係部署と緊密に連絡を取りながら進めていただきたい。とりわけ、大阪都市計画局においては、大屋根リングの木材の現状を把握していると聞いているので、しっかり情報共有をお願いしたい。
記念館については、整備・管理を経済戦略局が中心となって調整していくことになるが、昨日の副首都推進本部会議でも議論したとおり、万博で生まれたつながりや交流の拡大、新たな価値観への気づき、また新たな技術の実装が、しっかり具現化できるよう、コンテンツの検討も含めて進めていただきたい。
最後に、総務局におかれては、事務の課題に対応できるよう、体制整備についてご検討をお願いしたい。
【総務局長】
総務局としては、必要となる体制について具体的に伺った上で、適切に対応したいと考えている。
【市長】
昨日の副首都推進本部会議でも確認したが、改めて、素晴らしい万博と今後は2030年のIR等も見据え、夢洲の拠点に関する取組は非常に重要である。
このような中で、万博の跡地をどうするかは皆様の関心も高いところであるため、しっかりとビジョンを示しつつ、関係者と協議しながら取りまとめていきたいと考えている。
本日は、記念公園、記念館、大屋根リングの方向性について協議したところである。
例えば大屋根リングについて、本日もご意見をいただいたが、AIやVR技術を活かした取組については、既に「なノにわ」の中で自身のデバイスでQRコードを読み取ることで当時の風景がよみがえる取組が行われている。さらに会場の音がデバイスから流れるようになれば、リングの上で風を感じながら、デバイスを通じて当時の風景や音を追体験いただけることで、来場された方は記憶がよみがえり、来場できなかった方も当時の風景を感じていただけるようになると思っている。
記念公園も非常に重要である。リングを背景に様々な交流イベントや音楽イベントを開催し、将来的にライトアップ等が実現すれば、美しい空間の中で音楽や交流イベントが展開できると思っている。記念館についても、当時の情報発信に加えて交流の場として、人々が交わり新しいものが生まれ、共創していく場となるよう、スタートアップのピッチイベントやガラパーティー、海外の方との交流の場などにも活用できると思っている。
現時点では様々なアイデアがあるので、今後、関係者の皆様と議論しながら方向性を進めたいと考えている。
大屋根リング、記念公園、記念館の整備・管理は、大阪市と大阪府の取組だけでは実現できない。万博の運営剰余金の活用をはじめ、国の交付金・補助金、個別企業の皆様からの資金提供など、財源確保に向けた関係各位のご協力が必要だと考えている。
万博レガシーの継承・発展については、万博の運営剰余金を活用すべきであると考えている。政府の万博成果検証委員会の場においても提案できるよう準備を進め、しっかり議論したいと考えている。
大きな注目を集め、関係者も多い案件であるため、議論を重ねながら、さらにマスタープランも力強く進めたいと考えている。引き続きよろしくお願いする。
【政策企画室長】
最後に、本日の案件に係る決定事項について、改めて確認する。
万博跡地となる夢洲第2期区域における、
・万博レガシーを継承する記念公園及び公園施設としての大屋根リングと記念館を、本市が整備・管理すること
・資料5~6ページに示された財源構成案とすること
以上の方針を踏まえ、国等の関係者と調整を行い、政府の2025年日本国際博覧会成果検証委員会などで議論を進めていくことについて決定する。
参考資料
戦略会議資料(令和8年2月13日)
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